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【対談】ベルフェイスと考える営業効率をあげるコラボレーションとは -後編

これまでの常識だった「訪問営業」を「オンライン商談」へと転換することで、ビジネスパーソンの移動時間の削減に挑戦し続けているベルフェイス様との対談記事の後編です。

【対談】ベルフェイスと考える営業効率をあげるコラボレーションとは -後編

Web会議システムと車両管理システムのコラボレーション

弘中:「『ベルフェイス』と『SmartDrive Fleet』、両者は異なるプロダクトではありますが、移動時間を削減したり短縮したりして効率化するという目的は同じですし、親和性があると思っています。

弊社サービスの導入事例でもう少し詳しく踏み込んだ説明をしましょう。お問い合わせをいただいたお客さまの中で、電気工事業を営む企業様がいました。同社の社員さんは車両で移動し、各現場で作業を行っているそうですが、基本的には直行直帰を認めていないと言うんです。その理由は、社員が会社に立ち寄らずに直行直帰すると、いつ・どこで働いているかを把握できない、また、ちゃんと働いているのかわからないからということでした。

そこで、現状を把握するために『SmartDrive Fleet』を導入いただくことに。すると、車両がどこを走り、どこに向かっているのかを把握できるようになり、管理側が社員の行動を信用できるようになったのです。それから直行直帰を許可し、会社に立ち寄るための移動時間を削減。こうして削減された移動時間は顧客訪問の時間に充てることができますので、1日あたり訪問件数が1件増えたと言います。数字だけ見ると大したことの無いように思われるかもしれませんが、社内に営業マンが10名いれば1日あたりの訪問件数がプラス10件増えることになりますので、結構なインパクトです。

ちなみに、そのお客様がオンライン商談システムを検討していましたので、ベルフェイスを紹介しました。」

西山:「あの時はご紹介いただき、ありがとうございました(笑)。この事例のような企業様に使っていただけると、ベルフェイスの価値をより感じていただくことができそうです。

車両に取り付けたIoTデバイスから位置がわかるだけでなく、会社の働き方自体を変えて売上にも貢献できるって、本当にすごいことですよね。」

弘中:「ありがとうございます。この企業さまは、弊社のサービスを非常にうまくご活用いただいていると思います。このような事例を今後もっと増やしていきたいですね。」

西山:「これは大手製造業から転職してきた社員に聞いた話ですが、前職の営業所はどこも必ず車両があったそうです。ただ、営業によって車両を使う頻度も違うため、1人1台ではなく、営業所にはミニマムな車両台数しか置かれていない。そのため、できる限りベルフェイスを使ってWeb上で営業しつつ、重要な訪問は車で行く、車が不足している時はレンタカーを利用する。これらの車両管理を社内の営業マンがそれぞれ対応しなければならなかったそうです。当時はその彼が車両管理を担当していたようで、細かい管理に手を焼いたとか。

このエピソードからもわかるように、車両管理の効率化を図りたいということは、営業の生産性向上を目指すことにもつながりますので、ベルフェイスとスマートドライブの掛け合わせはイメージしやすいんです。今後さらに多くの企業が、自分たちの足を使って(もしくは車両を使って)なんでもかんでも訪問すべき営業だった時代から、最適化していく時代へとシフトしていくでしょうね。

ベルフェイスの事例はWebサイトにも公開していますので、実際にご覧いただくことでよりイメージがより明確になるかと思います。移動時間を何時間削減できたという具体的な数字も記載していますので、効果によるインパクトも実感いただけるのではないでしょうか。

https://bell-face.com/casestudy/ntt_higashi_nihon/

移動時間6,600時間削減

変わっていく移動手段

弘中:「すべてのビジネスパーソンがベルフェイスや車両管理システムを活用できるようになると、営業の生産性を高めるだけでなく、都心部の渋滞も緩和されるのではないかと期待しています。

基本的にはオンラインミーティングを活用して、近隣でも遠隔地でも高頻度でお客様とのコミュニケーションを取る。一方で、検討度合いが高まってきたり、商談のフェーズが前進したりするタイミングでは、直接訪問をする。そうすれば、電車や車両で移動するビジネスパーソンも減りますよね。」

西山:「スマートドライブ社ではシガーソケットに挿すデバイスを販売されていますよね。ですので、社用車が減ってしまうと、収益が減少する心配があると思うのですが…。」

弘中:「現在は車両データが中心ですが、実はバイクやドローン、船やコンテナなどのデータも取得することが可能です。最終的には『モノの移動すべて』のセンサーデータを収集したいと考えているので、その点は問題視していません。」

西山:「なるほど、車両はあくまでモビリティにおける最初の起点にすぎないということですね。」

弘中:「おっしゃる通りです。それに、移動手段自体もこれからどんどん変化していくはずです。現在の移動は、目的地に向かうためにやむを得ずというか、そこへ行かなければならない理由があるため移動する、“受け身”の移動だからです。

それがたとえば、自動運転で移動するベルフェイスブースが街を走るようになり、直前までお客様とベルフェイスで商談して、顧客のオフィスに到着したら対面の商談に切り替えることができるようになったら…? また、対面の商談が終わったら、またベルフェイスで営業活動をしながら帰社するとか。ただ、これが現実化されると、移動しているのか、商談しているのか区別が分からなくなってしまいますけど。」

西山:「たしかに。私は移動時間に音楽を聞いたり、ニュースを聞いたりしていますが、インプットはできていても、移動しながらアウトプットするのはまだまだこれからだと感じています。

移動するベルフェイスブース、やりたいですね〜。また、そこに付随するCSRも一緒に考えていきたいです。」

弘中:「移動が削減できれば二酸化炭素の排出を削減することになりますので、地球の温暖化対策にもなるし、環境にも優しいんです。たとえば、スマートドライブとベルフェイスが同時に契約している企業様が、商談を受注したら植樹するなんてどうでしょうか。そうしたサステナビリティのある活動が一緒にできたらいいですよね。二社が削減した移動時間に応じて植樹や道路を作る補助金に寄付するなど、日常の中で当たり前になっている移動をもっと意味のあるものにしていきたいです。」

これからの移動はどのように進化していくのか

西山:「移動が進化していくと、最終的にどうなると思いますか?」

弘中:「究極を言うと、ブラックホールを使った移動やテレポーテーションも、いつか可能になるのではないでしょうか。見方を変えると、VRを活用して移動せずに遠隔で作業ができるようになることも、移動の進化だと思います。そうなれば、ベルフェイスの競合はVRを開発している企業になっていくかもれませんね。」

西山:「今は、電車やタクシーに広告を出していますが、交通媒体に難なく掲載してもらえている時点で私たちもまだまだかな、なんて思っています。ベルフェイスに移動時間を削減されるという理由で、電車やタクシーなどの交通機関から脅威と見られ、広告の出稿が断られてしまうくらいにまで成長していきたいですね。」

弘中:「御社のCMでも、まるでテレポーテーションのように、営業の方がパソコンに飛び込んで、遠隔地のお客様にプレゼンをしているものがありますよね。それを見て、『これも移動の進化だ!』と思ったんです。

移動時間が削減して、その分生産性が高くなって、就業時間が1日5時間なんて時代がきたら、西山さんは余った時間で何をしますか?」

西山:「営業としては、空いた時間で別の商談を進めるというのが模範解答かもしれません。しかし、私個人としては、その時間を利用して今とは180度異なる事業にチャレンジしていると思います。1人1つの仕事人生だったものが、空いた時間で違う仕事人生が歩めるようになることは、その人の可能性を広げるためにも良いことではないでしょうか。」

弘中:「午前中はベルフェイスに、午後はスマートドライブで働くというように、異なる会社でも同じパフォーマンスで働けるようになればいいですよね。

最後の質問ですが、ベルフェイスの今後の展開について教えてください。」

西山:「前編で、ベルフェイスを使った商談が月間で数万件あるとお伝えしましたが、スマートドライブがモビリティデータを取得・分析することで移動の進化を後押しするように、私たちもデータを活用して営業の進化を後押ししていきたいです。」

弘中:「きれいにまとめていただき、ありがとうございました。ぜひ、それぞれの進化を後押しするコラボレーションを実現させましょう!」

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