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これだけは知っておきたい!高速道路を運転する際の2つのコツ

みなさんは普段高速道路を利用する機会はありますか?頻繁に車を運転する人もそうではない人にとっても、高速道路の存在はとてもありがたいものです。

電車よりも自動車を使う機会の方が多い場合、駅からの近さよりも高速道路のICからの距離を重視するといった話も耳にします。高速道路は日本全国に繋がっているだけではなく、まだまだ建設が進んでいますので、日に日に便利な環境が整えられています。

スムーズに走れば短時間で目的地へアクセスできますし、何よりドライブとしても楽しめる環境です。一般道のように信号がありませんので頻繁に足止めされることもありません。渋滞さえなければ一般道よりもかなり気楽に走れるでしょう。

ですが高速道路にもいろいろなトラブルがあります。一般道よりも高速で走っているだけに、ちょっとしたミスが大きな事故に繋がりかねないのも高速道路の特徴です。

そこで、高速道路を快適に運転するために何が必要なのか、これを押さえておくだけでもだいぶ違う!という2つのコツをご紹介していくとしましょう

これだけは知っておきたい!高速道路を運転する際の2つのコツ

1. コース(道)を把握しておく

「レースじゃあるまいし…」と思う人もいるかもしれませんし、ナビがあるのにわざわざコースを覚える必要なんてないだろうと思う人もいるでしょう。ですが、高速道路に乗る際にはコースを把握しておくことを推奨します。

なぜなら、コースを覚えておくことは自分にとっても、他のドライバーに取ってもメリットは計り知れない程あるのです。

・渋滞緩和になる

高速道路の渋滞の原因

「コースを覚えると渋滞緩和?」と不思議に思う人もいるかもしれません。もちろんすべてを把握しておけというつもりはありませんが、高速道路における渋滞の理由の一つにサグ部が挙げられます。

サグ部とは下り坂から上り坂にさしかかる凹部のこと。体感できるような上り坂であれば意識する人も多いでしょうが、体感できないような上り坂の場合、車の速度が無意識のうちに落ちてしまい、後続車がブレーキを踏むのでそれらが伝達し、巡り巡って渋滞を起こしてしまうのです。

サグ部だけでなく追い越し車線でも渋滞は起きますが、原理としてはサグ部と似ています。結局後続車がブレーキを踏むと、その後続車もブレーキを踏まなければなりません。

それらが伝達していくと車が詰まっていき、やがては渋滞となってしまいます。

つまり高速道路で必要以上にブレーキを踏むと渋滞を誘引してしまう可能性があるのです。行楽シーズンのように高速道路のキャパシティを超えた交通量で渋滞が起きてしまうのは仕方ないのですが、ドライバーとしては軽い気持ちで踏んだブレーキが、自分の知らない後方で渋滞を起こしてしまうケースもありえます。

高速道路ではいつブレーキを踏めばいいのか

ではいつブレーキを踏むのがいいのかといえば、例えばカーブ。それまでそれなりの速度で走っていたとしても、カーブへ突入する際に少しブレーキを踏むようにしてみましょう。

ナビの縮尺を市街地を走るよりも少々縮小し、高速道路の全体像を見れるようにしておくだけでも自分がこれからどのようなルートを走るのかが分かります。自分が走るルートを把握すれば、余計な事故を防ぐこともできますし、必要以上にブレーキを踏まない運転も可能です。

・分岐点で焦らないですむ

分岐点の問題もあります。サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)だと基本的に左側にあるので、分からない道であれば追い越し車線ではなく走行車線を走っていれば、いつ見かけても対処できます。

ですが分岐点は違います。

目的地によっては左車線からではなく、右車線側にいなければならないケースもあるでしょう。

それらも覚えておくべきです。近年のナビであれば分岐の前である程度どちらにいるべきかを示してくれますので、こちらを有効活用すると良いでしょう。

高速道路にも道路標識がありますが、分かっている人であれば確認で済むものの、事前に情報がない場合、道路標識からすべてを把握しなければなりません。渋滞中の高速道路であれば良いものの、流れている高速道路の道路標識を一瞬で把握するのは難しいものです。

結果、本来であれば右側にいた方が良いものの左側にいたがために、無理な車線変更をせざるを得ず、後続車にブレーキを踏ませてしまったら、こちらも自分の知らないところで渋滞を生み出してしまうことになります。

分岐がないのであれば良いのですが、分岐点を通るのであれば、予めどちら側にいると良いのかを把握しておくと、より安全で快適なドライブができるでしょう。

・お手洗いやガソリンスタンドの問題でもあせらないで済む

集中力の持続時間は人それぞれですが、特に長時間の運転ともなれば適度に休憩を取ることも大切です。

特に高速道路の場合、先にも述べたように一瞬のミスが命取りになりかねません。その際、集中力が落ちていたから…という言い訳などは通用しません。集中力が落ちているのも自己責任になります。

とはいえ、高速道路は基本的に路肩への駐車は禁止されています。一般道であれば疲れたと思ったらハザードを付けて路肩に止めるのも良いでしょうし、駐車場のあるお店に少し入って休憩を取るのも良いでしょう。ですが高速道路ではそれができません。

そこでSAやPAを活用するのが一般的ですが、SAやPAも規則的に用意されている訳ではありません。ドラぷらのサービスエリア検索ではSAやPAまでの距離を調べらることができますが、東名高速道路のように数十km程度の感覚で多数のSAやPAが用意されている高速道路もあれば、松江自動車道のようにPAが1つしかない(加茂岩倉PA)高速道路もあるのです。

松江自動車道の場合はインターチェンジ付近にあるコンビニのトイレや道の駅のトイレを紹介しているそうですが、休憩に加えてガソリンの問題もあります。仮にSAが近くにない所でガソリンランプが点灯したら焦らないドライバーはいないでしょう。

事前にある程度の道をチェックし、松江自動車道にPAが1つしかないと分かっていれば、そこに入る前に休憩を取る、お手洗いを済ませておく、ガソリンを入れておくといった対策をとることができます。

ナビがあればかなり楽な運転ができることは間違いないですが、自分が走るコースの特徴を事前に簡単にでも抑えておくだけで余計な問題や心配事を減らすことができます。時間に余裕があれば是非やってみてください。

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2. 走行支援装備を有効活用

トヨタのレーダークルーズコントロール、ホンダのHONDA SENSING、日産のインテリジェントクルーズコントロールと名前は各社異なりますが、近年はレーダーによって前方車との距離を測った上でクルーズコントロールによる自動追尾、あるいは自動走行機能が用意されている自動車は増えています。

昔ながらのドライバーは先進装備よりも自分の足でペダルを踏む方が楽しいとの思いから、これらの機能をあまりあてにしていないという声も聞きますが、高速道路を運転する際にこれらを活用することで自分自身の負担を減らすことも可能です。

クルーズコントロールは設定した速度で走る機能のこと。1980年代頃から普及するなど歴史の古いものですが、クルーズコントロールにレーダー波を合わせ、自動で速度をキープするだけではなく、前方の車の速度にまで合わせられるようになったのはまだまだ最近の技術です。

クルーズコントロールはいわば「速度自動設定」になりますので、前方に車があっても突っ込んでしまいます。ですがここにレーダー波を組み合わせることで前方の車との距離を測り、安全な距離を保てるようになりました。ドライバーの負担を驚く程に軽減してくれますので、特に長距離の運転時などにはもってこいです。

また、クルーズコントロールを活用した方が低燃費になります。

クルーズコントロールでは機械が速度を調整しますが、自分のペダルワークの場合、微妙な力加減によってどうしても必要以上にアクセルを踏んでしまったり、アクセルから少々離したがために速度が落ちて結局アクセルを踏んでしまったり…。この繰り返しによって燃費バランスが微妙に悪くなります。一定の力で動くクルーズコントールとどうしても不安定になってしまうドライバーの足。クルーズコントロールの方が低燃費なのもそういった理由からです。

その他の細かいチェックポイント

ルートの把握と走行支援の活用。この2つを意識するだけでも高速道路の運転は大きく変わってきますが、最後におまけとしてもう少しだけポイントを紹介しておきます。

・ETCカードの有効期限を把握しておく

実はこれ、見落とす人がとても多いと言われています。近年は一体式のETCが増えているので、車に乗らない時でもわざわざETCカードを取り出さず、ユニットにそのまま装着している人も多いでしょう。

そのため、ETCカードがいつまでなのか分からず、高速道路の料金所を通ろうとしたらゲートが上がらず…なんてケースもあります。ETCカードの有効期限はETCカードを発行しているサービス会社によって時期が異なりますので、高速道路に乗る前にチェックしておきましょう。

一般的には利用期限が迫ってくると新しいETCカードが送られてきますが、不在がちで確認できないケースもあるかもしれません。しっかりと確認しておきましょう。

・ロードサービスの連絡先を把握しておく

高速道路では何が起きるか分かりません。自分自身がどれだけ注意して運転を行っていたとしても、何かしらのトラブルに巻き込まれる可能性は0ではないのです。急にパンクしてしまったり、バッテリーが上がってしまったり…。

このような時、自分自身で直せるケースもあれば、他の人の力を借りなければどうすることもできないシチュエーションもあるでしょう。そこで力になってくれるのがロードサービスです。

ロードサービスも様々で、自動車保険に付帯されているものもあれば、JAFのように非会員でも呼べるサービスもあります。

短距離程度であれば良いのですが、高速道路に長距離乗る場合、事前に万が一のことを考えてロードサービスの連絡先を調べておくといいでしょう。加入している自動車保険にロードサービスが無い場合、JAFの連絡先だけでも覚えておけば、いざという時も安心です。

高速道路は非常に便利な一方で、運転速度が速いこともあって普段以上に注意を払っておくことが必要です。まずは今回紹介したポイントを押さえて、安心で快適なドライブにしてください!

筆者紹介

株式会社スマートドライブ
編集部

株式会社スマートドライブ編集部です。安全運転・車両管理・法令遵守についてわかりやすく解説します。株式会社スマートドライブは、2013年の創業以来、「移動の進化を後押しする」をコーポレートビジョンに掲げ、移動にまつわるモビリティサービスを提供しています。SmartDrive Fleetは、1,300社以上への導入実績があり、車両に関わる業務の改善や安全運転の推進などに役立てられています。また、東京証券取引所グロース市場に上場しています。 SmartDrive Fleetは情報セキュリティマネジメントシステム適合性評価制度「ISMS認証(ISO/IEC 27001:2013)」を取得しています。

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