【2019年版】運行管理者試験に合格するための攻略ポイント

【2019年版】運行管理者試験に合格するための攻略ポイント

運行管理者は、事業用自動車の安全運行を管理するスペシャリストであり、道路運送法及び貨物自動車運送事業法(貨物)に基づき、事業用自動車の運転者の乗務割(勤務表等)の作成、休憩及び睡眠施設の保守管理、運転者の指導監督、点呼による運転者の健康状態の把握、事業用自動車が安全に運行できるよう管理をするなど、非常に重要な業務を担っています。

運行管理者試験の合格率は、2018年8月実施分で貨物が28.7%、旅客が31.7%。なかなかの狭き門に見えますが、しっかり学習すれば合格できますので、この記事でポイントを押さえ、合格を目指してください!

運行管理者になるためには、

①運行管理者試験に合格する、または
②事業用自動車の運行の安全確保に関する業務について一定の実務の経験し、その他の要件を備える、

という二種類の方法があります。

① 運行管理者試験に合格する方法

この方法では、毎年8月と3月の年に2回開催される運行管理者試験に合格することが必須です。自分が必要とする資格がトラックなどの貨物運送事業であるか、バスやタクシー、ハイヤーの旅客運送事業であるかによって、試験は「貨物」と「旅客」に分かれます。今年度の試験日についてはこちらをご参考ください。いずれも、30問出題され、出題項目の配分は以下のようになっています。

・貨物の場合
貨物自動車運送事業法  8問
道路運送車両法  4問
道路交通法   5問
労働基準法   6問
その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識・能力  7問  合計 30問

・旅客の場合
道路運送法  8問
道路運送車両法  4問
道路交通法   5問
労働基準法   6問
その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識・能力  7問  合計 30問

全部で5つの分野がありますが、「その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識・能力の分野」については最低2問、他の分野では最低1問の正答が必要となり、合計18問以上の正答で合格です。

受験に際して、事前に運行管理者等基礎講習を受講していることが条件です。各都道府県の独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)で6月前後に3日間実施されます。3月の試験に合わせて12月前後に実施される所もありますので、お近くの講習会場を調べて、事前に確認しておきましょう。運行管理者等基礎講習の受講料は、消費税・テキスト代込で8,700円です。なお、旅客の受験者でバス協会会員の事業所に所属する方は受講料をバス協会が負担する県とバス協会会員でも受講料が必要な県がありますので、あわせてご確認ください。貨物の受験者は必ず受講料が必要です。

・運行管理者試験に必要な書類
1、運行管理者試験受験申請書(写真貼付)
2、証明書の貼付用紙
住民票の写し又は運転免許証のコピー、試験の種類に応じた基礎講習修了証書のコピー又は、試験の種類に応じた運行管理者講習手帳の、発行者が記載されたページ及び、受講者の氏名等が記載され写真が貼られたページ、基礎講習を修了したことが証明された箇所の写しが必要です。
※運転免許証のコピーと基礎講習修了証書のコピーが一般的です。

運行管理者試験の受験料は6,000円(非課税)で、ウェブによる電子申請を行う場合はシステム利用料として648円(税込)が必要です。なお、書面での申請の場合は、申請書がトラック協会、バス協会、運行管理者試験センターで1,030円(税込)で販売されています。

② 事業用自動車の運行の安全確保に関する業務について一定の実務の経験その他の要件を備える方法

運行の管理に関して5年以上の実務経験と、運行の管理に関する講習を5回以上受講(初回は、運行管理者等基礎講習を受講)している方であれば、試験に向けての知識を詰め込むことができます。
運行管理者等基礎講習を一度受講すれば運行管理補助者としての資格が得られ、さらに実務経験を積みながら、毎年一般講習を受講することで5年で運行管理者資格を得る事ができるのです。ただし、運行管理補助者として会社に運行管理者業務を任されなければ実務経験を積むことができません。

これでバッチリ…!?試験前に押さえるべき6つの攻略ポイント

攻略ポイント1. 運行管理者等基礎講習を受講後、すぐに試験を受けよう

運行管理者等基礎講習を受講したら、できるだけ早めに運行管理者試験を受験することが合格の近道です。その理由としては、試験内容が年々難しくなる傾向にあること、運行管理者等基礎講習で学んだことが古くなり、新しく覚えることが増える可能性があるためです。

攻略ポイント2. NASVAの参考書より、さらに解説のしっかりした参考書を手に入れる

過去の試験問題や模擬試験集も大切ですが、しっかりと理解するためには間違った問題を放置せず、なぜ間違ったのかを見直すことが重要です。そのためには、一人でも納得と理解を深められるように、自分にとってわかりやすく、しっかりと解説がされている参考書を選びましょう。
基礎講習の受講時に法令が記載された本も配布されますが、講習時にさらっと確認する程度ですのでご自身で身につけなくてはなりません。法令を覚えるよりも「〇〇は1年」など、項目ごとに暗記して、なぜ自分が間違ったのか、答えられなかったのかを間違った理由を分析してどうすれば覚えられるかを考えましょう。

攻略ポイント3. 過去の問題集を購入し、試験前の模擬試験を実施する

ひと通り学習を終えたら力試しをしてみましょう。過去の問題集や模擬試験問題を解き、自分でテストを行います。間違った問題は、なぜ間違ったのか理解することが力をつけるコツです。間違った箇所が正解するまで、何度もテストしましょう。

攻略ポイント4. 取れる所で点を取る、難しい問題に時間をかけない

合計、60%の正答率で合格を獲得できます。限られた時間を有効に使うため、難しい問題に時間をかけないようにしましょう。「その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識・能力」については、1ページから2ページ規模の文章問題になっている場合があり、幅広い知識から答えを導かなければなりません。しかし、ここで7問中最低2問は確実に答えてください。

それ以外の法令からの23問については、しっかり暗記して覚えることで確実に点数が取れます。23問中16問以上の正解(7問中5問不正解として、最大12問不正解から5問引いた数)で合格となりますので、慎重に回答を埋めていきましょう。

攻略ポイント5. 1日30分で役割や数字を何度も確認

ドライバーの方であれば、休みの日も勤務中の休憩時間も、しっかりと休息をとって実務に備えることが大事です。しかし、試験を受けるには1日20分でも30分でも、ほんのすこしの隙間時間でも構いませんので、運行管理者と運送事業者の役割、各種期間等の数字を繰り返して覚えられるようにしましょう。

攻略ポイント6. 正しいか、誤っているか、問題をよく読んで解答すること

問題には、正しいものを選ぶ問題と誤っているものを選ぶ問題があります。問題をしっかり読んで解答しましょう。不正解の答えを消去して絞り込む消去法を使うと間違えにくく、見直しの際にも役立ちますよ。

貨物自動車運送事業法・道路運送法

・運行管理者の業務と運送事業者の業務をしっかり見極める
・点呼についてや事故に関する報告書の内容などをしっかり把握する

転覆、転落、火災の自動車事故、10人以上の負傷者を生じた事故など、自動車事故報告規則第2条に該当する事故の報告は30日以内に当該自動車の使用の本拠の位置を管轄する運輸管理部長又は運輸支局長を経由して、国土交通大臣に提出しなければならないと決められています。

さらに、報告の他に事故の速報が必要な事故もあります。貨物では2人以上の死者(旅客では1人以上)が出た事故など、自動車事故報告規則第4条に該当する重大な事故の場合は、24時間以内にできるだけ速やかに、その事故の概要を電話やFAXで当該自動車の使用の本拠の位置を管轄する運輸管理部長又は運輸支局長に報告しなければなりません。30日以内や2人以上などの数字を把握しておきましょう。

道路運送車両法

・車両の登録に関する変更の申請期限や申請先について、自動車の検査、点検についての内容を保安基準と照らし合わせながらしっかり把握する
ここは、一番少ない4問の出題ですが、だからといって軽視はせずにしっかり学習し、4問全問正解する気持ちで取り組みましょう。

道路交通法

・過労運転・飲酒運転の禁止について重要な法律を押さえる
道路交通法は、運転免許取得時の免許センターの試験と近しい内容です。ここでのポイントは、休息時間と飲酒に関わる部分の出題が多いこと。道路交通法に関する内容の振り返りとともに、過労運転に関する法律をしっかり覚えましょう。

労働基準法

・トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイントをしっかり把握する
労働基準法は労働条件に関する内容が出題されます。1日の拘束時間、運転時間、翌勤務までの休息時間、1週間の拘束時間など細かく決められています。1日の拘束時間は原則13時間までと決められていますが、16時間まで認められる場合もあること、15時間を超えるのは週2回までであること、翌勤務までは8時間以上の休息を確保することなど、それぞれの「時間」をしっかり把握してください。

また、労働時間の改善基準については、必ず出ると言っても過言ではありません。連続運転時間4時間を超えてはならないこと、連続4時間運転になる前に30分以上の休憩が必要であること、1回の休憩は10分以上であること、10分未満の休憩は休憩に含めないことなど、時間に関する数字は確実に押さえてください。

拘束時間に関する問題も出題率が高い傾向にあり、各月の拘束時間(最大293時間)と年間拘束時間(最大3,516時間)の表から違反か違反でないかの判断を問う問題も出題されます(貨物の数値例)。労使協定があれば、年間拘束時間内で1か月320時間まで延長が可能ですが、試験には労使協定があるかないかも記載されていますのでしっかり読みましょう。

運行管理者試験に合格するために

実際の試験は紛らわしいひっかけ問題も少なくありません。覚えることももちろん大事ですが、過去試験の傾向やテストに出題されやすい問題に慣れることで、当日も落ち着いて受験できるはずです。前日は睡眠をしっかりとり、万全の体調と余裕の心でのぞんでくださいね。

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