車検って一体何するの?車検の基本を徹底解説

クルマに乗っていれば必ず迎える車検。ドライバーは誰でも直面するものですが、実は詳しく理解できていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

車検をきちんと知ることで必要な経費がわかり、「なぜ車検はこんなに高額なのか?」の疑問が少しでも解決すればと思います。また自ら積極的に車検を選ぶことも可能になります。

少しでも自分に合ったお得な車検を受けられるチャンス。ここで車検についてしっかりとポイントを押さえておきましょう。

そもそも車検とは?

車検とは、クルマが保安基準に適合しているかどうか定期的に検査・確認するためのもの。自動車検査登録制度の略で、通常は継続検査とも呼ばれています。

ミニカーやトラクターなどの小型特殊自動車を除く自動車と、250cc以上排気量を持つのバイクは一定期間ごとに国土交通省が検査を行う必要があります。

車検は基本的には運輸支局の検査場で行なわなければなりません。民間の整備工場、中古車販売店も車検の依頼があったユーザーのクルマの点検整備を行ったうえで運輸支局に持ち込んで車検を受けます。

しかし、各地の運輸支局から認定された認定工場に指定されている大型カー用品店の車検場や、自動車販売ディーラーは自社の整備工場で車検整備を行い、その場で完了させ保安基準適合標章を発行することができます。

写真は適合標章のサンプルですが、袋に入って折りたたまれた状態で新しい車検証と有効期限の記入されたステッカーが届くまでクルマに貼る必要があります。

有効期限は15日ですので有効期限内に車検証を受け取りましょう。

出典: https://ja.wikipedia.org/

車検の有効期間を知ろう

車検の有効期間は車種によって異なります。

主に使用されている自家用乗用車や軽乗用車は新車から最初の車検は3年後、以後2年毎の車検です。以前は10年以上経過した場合は毎年車検が必要でしたが現在は2年になっています。

レンタカーは新車から最初の車検は2年ですが以後毎年車検、バスやタクシーは最初の車検から毎年の車検です。

自動車税の税額が安い貨物登録で4ナンバーや1ナンバーに変更した場合などは車検の期間が変わります。キャンピング登録した場合も車検の期間が変わりますので、以下の表をご参照ください。

車種ごとの車検有効期間

車    種 初回 2回目以降
自家用乗用車・軽乗用車
(3,5,7ナンバー)
3年 2年
軽貨物自動車(4ナンバー)
大型特殊自動車(9,0ナンバー)
キャンピングカー(8ナンバー)
2年 2年
レンタカー(わナンバー) 2年 1年
大型貨物(1ナンバー) 1年 1年
小型貨物(4ナンバー) 2年 1年
バス・タクシー 1年 1年

車検を受けることができるのは、有効期間の30日前からになります。

車検の予約は車検業者により異なりますが2か月前でも可能です。早期予約特典、割引など受けられる車検業者もありますので車検の準備は早めがお得です。

車検で用意するもの

・クルマに入っている物・・・自動車検査証(車検証)自動車損害賠償責任保険(自賠責)
・家にある物・・・納税証明書(継続検査用)認印

車検証と自賠責はセットで車検証入れに入っているのが通常です。次の2年分の自賠責保険は車検をお願いした業者でまとめて加入することがほとんどですが、知人に保険屋さんがいる場合には自賠責保険を保険屋さんにお願いして保険証を車検時に持っていき車検を受けることもできます。

納税証明書は毎年4月1日に決定する自動車税の納付証明書です。継続検査用と記入されているものを用意しましょう。車検月が4月なら3月に車検をするのが通常なので、前年の納税証明書が必要になります。

来年4月車検の方は今年の納税証明書を忘れないように車検証入れに入れておくことをおススメします。

車検で必要な法定費用

車検で必ず必要な法定費用とは自賠責保険料、自動車重量税、印紙代(1,100円)です。

自賠責保険料は自家用乗用車で27,840円(24か月分)、28,780円(25か月分)、軽自動車で26,370円(24か月分)、27,240円(25か月分) となります。

自動車重量税早見表 普通車2年分

車両重量 自動車税額(2年) 13年経過車 18年経過車
1トン以下 16,400円 21,600円 25,200円
1.5トン以下 24,600円 32,400円 37,800円
2トン以下 32,800円 43,200円 50,400円
2.5トン以下 41,000円 54,000円 63,000円
3トン以下 49,200円 64,800円 75,600円

重量税はクルマの重さ0.5トン毎に税額が決められています。

軽自動車は6,600円と格安です。このことからわかるように、軽自動車の車検が安い理由は重量税が安いからなんですね。重量税は一定の年数が経過したクルマは重課となります。

6回目の車検時には13年を経過することになり、13年を超えると重量税は高くなることがポイントです。18年を経過するとさらに高くなります。このように自動車税同様、重量税も古いクルマほど税負担が大きくなるのでご注意ください。

またエコカーは割引があり、初回車検時にはエコカー減税適用ランクにより免税から50%減税まで割引が受けられます。2回目車検以降でもハイブリッドカーなどのエコカーには割引がありますので車検の際にディーラーや車検業者におたずねください。

検査料や24か月点検費用で決まる車検の総額を確認しよう

車検の検査料や24か月点検費用は各業者バラバラです。

格安車検業者では9,500円から実施している業者もあります。しかし一般的にはヘッドライト光軸調整などが検査ラインで合格するためには必ずと言っていいほど必要で、全て含めると車検専門店や大型カー用品販売店などでは2万円前後が目安です。

法定費用と検査料の合計は1.5トン以下のミディアムセダンで検査料が2万円なら、総額73,540円となります。ちょっとした追加整備を行っても10万円以内で収まります。

メーカーディーラーにお願いすれば検査料・点検費用は3万円から4万円になります。この部分は業者の利益になる部分ですので、検査点検項目と金額をよく照らし合わせて話を聞きくことも大切です。

いくら格安と言えども必ず作成しなければならないのが24か月定期点検記録簿(写真)です。エンジンルームではバッテリーやオイル関連、冷却装置など、室内では各種ペダルの点検やパーキングブレーキ、足回りではブレーキやタイヤ関連、下回りでは各部にガタやゆるみが無いか点検します。

点検の結果、交換が必要なら法定費用+検査料+追加整備費用の合計額が車検総額になります。

ポイントはユーザー自身が行うユーザー車検や、業者の持ち込み車検で直接運輸支局にクルマを持ち込んでの車検で点検整備は後日行うパターンです。これでも車検は通ります。しかし、ブレーキパットが次の車検まで持たない状態だったりオイルが劣化していたりすれば危険です。

車検をとにかく通過させたくても最低限安全にかかわる部分は整備することが大切です。

車検での必要整備項目

車検の際に交換または整備しておきたい内容は以下の通りです。

  • エンジンオイル&オイルフィルター(エレメント)交換
  • ブレーキオイル交換
  • ファンベルト等ベルト類にヒビがあれば交換
  • 冷却水(ロングライフクーラント)の交換

エンジンオイルは定期的に交換し車検の時が交換時期ではない場合には交換しなくても問題ありません。エンジンオイルは6か月または5000kmの交換、オイルフィルターはエンジンオイル2回に1回の交換が目安です。

ブレーキオイルは湿気が含まれてくると耐熱効果が低下します。ブレーキオイルが加熱しブレーキが利かなくなるフェード現象を避けるために2年に一度の交換が目安です。

冷却水は最近では頻繁にクルマを使用しない場合4年使用しても問題ないものもあります。出来れば交換しておきたい項目のひとつです。

以上の整備内容を含めても1.5トン未満の普通車でベルト類の交換が無ければ10万円以内で完了します。

車検切れの厳しい罰則

車検が切れたままの状態を知っていても知らなくても発覚すれば違反です。

道路運送車両法違反の犯罪として刑事処罰の対象になります。6か月以下の懲役または30万円以下の罰金(道路運送車両法第58条1項より)が科せられます。

自賠責保険も切れていれば自動車損害賠償保障法違反となり、1年以下の懲役または50万円以下の罰金自動車損害賠償保障法第5条、86条の3より)が科せられます。

車検切れでの違反点数は6点、自賠責保険切れでの違反点数も6点、両方合わせると12点ですので免許停止は免れません。

事故が無くてもこれだけの罰則が待っています。万一事故を起こした場合はさらに厳しくなります。

車検切れ=自動車保険(任意保険)無しです。自動車保険は車検があって有効な保険です。自賠責保険も切れていれば相手のケガへの補償は一切保険会社から出ません。一生罪を償うことになります。

車検が切れたクルマの車検はどうするの?

車検切れで放置していたクルマやネットオークションで購入し車検切れ状態のクルマの車検を取得する場合には、車検を依頼した業者からキャリアカーで運んで移動してもらうか、事前に自賠責保険に加入後お住いの市区町村役場にて臨時運行許可証(仮ナンバー)を借り車検を取得する場所まで移動しましょう。

出典 : http://www.jaf.or.jp/qa/car/carinspection/06.htm

仮ナンバーは、印鑑、車検証、抹消登録証明書、登録事項証明書、メーカー発行の譲渡証(新車)のいずれかと、自賠責保険(25か月)分の保険証書と手数料を用意すれば5日間まで借りることができます。手数料は各自治体で異なる場合がありますが750円が目安です。

車検は24か月(2年)なのになぜ自賠責が1か月余計に必要なのでしょうか?これは仮ナンバー取得し車検前に走行する分と、次の車検満了まで自賠責保険の保険期間を確保するため24か月+αの期間が必要なためです。24か月で加入すると、次の車検満了前に切れてしまうので車検に合格できないことになっていまいます。

お得な車検選び

車検はディーラー車検、車検専門店での車検、大型カー用品店での車検、街のクルマ屋さんでの車検、ご自身で行うユーザー車検など様々です。

車検費用は車検専門店が一番安く、次に大型カー用品店が安くなる傾向にあり、ディーラー車検は一番高額になります。ただし、ディーラー車検は高いからダメと言うことではありません。メーカー純正パーツを使用し、メーカーディーラーならではの専門知識でしっかり整備してくれる安心感はディーラー車検のメリットです。

しっかり内容を確認したうえで車検後の保証面や納得の整備内容でカバーされていれば安心してクルマに乗ることができます。

車検専門店や大型カー用品店のリンクをいくつか紹介します

ご自身のクルマの状態にピッタリの車検内容を見積もりしてもらいましょう。

ご自身で行うユーザー車検は検査ラインを熟知していないとスムーズに通過できません。一番経費が安いと言われるユーザー車検ですが、検査ラインを通るに当たりヘッドライト光軸調整は運輸支局近くのショップにお願いする必要があります。また、自分の時間を作って運輸支局に行かなければいけません。

さらに24か月定期点検のみ業者にお願いして記録簿を添付する場合には、総額では車検専門店の金額を上回ります。

ユーザー車検は何から何まで自分で完結する必要があるので、クルマの整備内容に詳しく熟知しているユーザー向けで、付随する費用と手間を考慮すれば一般的にはおススメできません。ユーザー車検を検討する場合はその点を最初に押さえておきましょう。

自分にあった車検を選ぼう

新車購入から3年後の初回車検はディーラーでの車検が無難なので、迷った際には検討してみてください。

交換部品の必要もなく、不具合箇所があればメーカー保証で対応可能。必要な整備はオイル交換など消耗品のメンテナンスのみで整備料金も安く済みます。

また、近年では新車契約時に5年間のメンテナンスパックなども用意され格安料金で5年間のオイル交換、オイルフィルターの交換など消耗品の交換がパックされ、初回車検の基本料金も含まれているプランもあります。

新車から5年の2回目の車検時には上記の車検専門店や大型カー用品店の車検にチャレンジしてみるのも良いでしょう。2回目の車検でもバッテリーの消耗具合のチェックと消耗品の交換くらいで格安で完了できることと思います。

ただなんとなく車検を選ぶのではなく、車検の基本や車検ごとのメリット・デメリットを把握した上で自分にあった車検を選ぶと良いと思います。

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