Beyond MaaSー移動の進化を後押しするMaaSの取り組みに迫る

Beyond MaaSー移動の進化を後押しするMaaSの取り組みに迫る

スマートドライブマガジンの中でも、何度がご紹介してきた「MaaS」。MaaSが浸透したその先には、一体どのような世界が広がるのでしょうか?
この記事では、100年に一度の第変革期と言われるモビリティ革命の中で、MaaSは社会をどう変えていくのか、どのようなプレイヤーが動き、新たなビジネスを展開していくのか、書籍「Beyond MaaS」を軸に具体例を解説します。

「Beyond MaaS 」とは何か

MaaSとは「Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)」の略で、電車やバス、タクシー、カーシェア、自転車など、公共交通機関や新たなモビリティサービスを含めあらゆるモビリティ(移動)が1つのサービスとしてシームレスにつながること(アプリによって予約から決済までが行える)を意味する概念のことです。海外ではMaaSをいち早く実現したサービスとして、いくつかの交通手段から最適な移動ルートを自動検索して目的地にたどり着くことができるドアtoドアのサービス「Whim」が広く知られています。そのほかにも続々とサービスが展開されていますが、マイカーと同程度の移動の利便性を実現することで、渋滞を減らしたり、高齢者をはじめとした交通弱者とされる方たちの移動をスムーズにしたりすることを目的としています。

Beyond MaaSは、直訳では「MaaSの向こうへ」「MaaSを越えて」という意味です。MaaSとして生まれた新たな概念のその先へ、つまり、モビリティを中心に据えて新たな産業の展開をすることで、MaaSが生活に浸透し、移動が大幅に進化した未来を描くことだと言えるでしょう。

 

MaaSについて復習したい方、もっと理解したいという方はこちらの記事をご参考ください。
移動の概念が180度変わる ~MaaSが秘める移動の可能性~
【MaaS基礎知識】MaaSに関する用語まとめ
【MaaS基礎知識】MaaSにおけるレベルを解説

モビリティ業界だけじゃない。業界の垣根を超えたMaaSの最新事例

「Beyond MaaS」の書籍では、MaaSは移動に関するシームレスな統合を実現する概念であるものの、一社のみで完結する“閉じた”状態になってしまうと、新しい社会価値は生まれないと言っています。異業種と連携することで新たな価値を見出していく、協業によって新たなビジネスを創造することを提唱。そのため、モビリティ業界だけではなく、ソニー、三井不動産、三菱商事、そしてセブン&アイなど、非常に幅広い業種がMaaSへ参入し、互いに協業し、より高価値なサービスを提供しています。

 

日鉄興亜不動産×MONET Technologiesのマンション向けMaaS

日鉄興亜不動産とMONET Technologies(以下、MONET) は、2020年2月21日よりマンション向けMaaS「FRECRU(フリクル)」の実証実験を開始すると発表しました。フリクルはマンション専用のオンデマンドモビリティです。マンションの住民であれば、MONET が提供するスマホアプリで乗車日時や目的地、乗車地を指定し、住民専用のマイクロバスが指定した場所まで迎えにきて目的地へ運んでくれる。そして、料金の支払いはマンションのラウンジが決済アプリのPayPayで完了できるサービスです。

駅前や駅近のマンションであれば移動は比較的楽かもしれませんが、駅から徒歩20〜30分程度に位置するマンションは交通に不便だと思われてしまいがちです。しかし、駅から離れているぶん、緑が豊かだったり、喧騒から離れて静かに過ごせたり、同じ広さでも駅近物件より購入費が安かったりするなど、数多くのメリットがあります。唯一、問題となるのが交通の利便性なのであれば、管理費や購入費にこうした交通のパッケージが含むことでこの点は解決できますし、人々にとっても住む場所の選択肢が豊かになるのではないでしょうか。このようにして、土地の価値を向上していく取り組みは世界でも始まっており、国内でも少しずつ増えてきているようです。

ADDress×ANA 月3万円の航空券定額サービス

定住しない。拠点にこだわらない。若者を中心に、そんなアドレスホッパーな人たちが増えてきました。ADDressはアドレスホッパーたちに、定額で全国のいろんな物件に住み放題というサービスを提供している企業です。同社はANAと手を組み、月額4万円の会員料金に加え、月額3万〜月4便の国内線チケット(路線は指定あり))が利用できるサービスの実証実験をスタート。今後は新幹線など、電車との連携も検討されており、定額で移動しながら定額で暮らすというスタイルがますます広がっていくかも…?

病院×配車サービス 待ち時間をなくしてスムーズな診療を可能に

 

病院に行ったけど、待ち時間に一時間以上もかかってしまった…予約をしたのに、結局待たされて疲れてしまった。誰もがそんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。もし、配車サービスと病院が連携してスムーズな診察が実現したら…?病院での待ち時間が“ほぼ”なくなるかもしれません。
自宅まで病院の予約と連携した配車サービスが迎えにきて、病院まで時間通りに送ってくれる。到着次第、すぐに診察を開始、会計を済ませて再び車へ。海外では実際にこのような取り組みが進められており、国内でも始められようとしています。もしこのサービスが普及すれば、ユーザーは時間を無駄にすることがなくなり、病院側も経営効率が向上。お互いにとってメリットが大きいサービスとして注目されています。

モビリティ×飲食 需要がある場所へ自由に動けるMellowのフードトラック

「求める人がいる所に適切なものを」という考えで、空きスペースとフードトラックをマッチングさせる、モビリティビジネス・プラットフォームを提供しているMellow。現在は飲食を中心に展開していますが、今後はリラクゼーションサービスや家計コンサルティングなど、ニーズに合わせた能力を持っている人とのマッチングで配車を行おうとしています。必要に応じて柔軟に移動し、サービス提供の場を作る、まさしくMaaS時代の新たなサービスだと言えるでしょう。

ゲームやイベント関係のMaaS

2016年の誕生から現在においてもまだ、人気を集めているポケモンGOは、移動をしながらモンスターを集めるスマートフォン向け位置情報ゲームアプリです。このような位置情報をベースにしたアプリゲームに配車機能や経路検索機能を搭載すれば、渋滞を回避するために人々の動きを分散させることも可能に。

災害や防災関係のMaaS

台風、大雨、大規模地震など、日本は災害大国として毎年自然災害に見舞われています。先ほど紹介したMellowは、昨年の豪雨によって停電が続く千葉県にフードトラックを派遣しました。同社は9月1日の防災の日にフードトラック事業者と連携した社会貢献プロジェクト「フードトラック駆けつけ隊」を立ち上げ、災害支援ネットワークを通じて支援を呼びかけ、暖かいパスタ、オムライス、牛煮込み丼などを無償で提供しました。
災害時は安全を守りつつも、人々の命、生活を守るために迅速かつ柔軟な動きが求められます。フードトラックを始め、キャンピングカーなどを使用した新たなモビリティサービスが誕生していきそうです。

プレイヤーとしてMaaSを推進する

MaaSを単なるバズワードで終わらせず、MaaSによって新たなサービスを輩出し、経済の成長を促していく。そのためには、先述したように、協業と共創が重要です。そうした場を提供しようと、スマートドライブが立ち上がりました。スマートドライブでは、業界を越えて、移動の進化への挑戦しているプレイヤーを集めたMobility Transformationを展開しています。Mobility Transformationは、参加型のカンファレンスやワークショップを開催したり、イベントの登壇内容がまとまったレポートを簡単にダウンロードできるようにしたり、MaaSを本格的に推進するためのさまざまな取り組みを行っています。ぜひ、一緒に、移動の進化を後押ししませんか?

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