社用車の車検をわかりやすく解説 — 期間・費用・必要書類など

社用車の車検
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今回は「社用車の車検で押さえておきたい注意点」に関するお話です。

社用車の場合、マイカーと異なり「自分のクルマ」としての意識が少ないため、車検満了日がいつなのか把握していない従業員の方もいらっしゃるかもしれません。

特にクルマにあまり詳しくない車両担当者の方であれば、社用車の点検や車検などの管理を任せられたら不安も大きいでしょう。社用車1台ごとに車検の有効期間を確認し、一覧表などを作成することで車検切れにならないように注意しなければなりません。車検の依頼先もしっかり把握しておく必要があります。

このようなポイントを押さえておけば慌てることなく対応できるので、車両担当者の方は今回の記事を有効活用いただければ幸いです!

車検の期間が通常と異なる場合も

バン

一般的な自家用車の車検期間は新規登録後初回は3年経過時、以降は2年毎の車検です。

これは社用車の場合も基本的に同じ。ただし社用車が3、5、7ナンバー車なら自家用車と同じ車検サイクルですが、社用車で多く使用される貨物車バンの場合には注意が必要です。4ナンバー、1ナンバー車の場合は初回車検は2年、以降は毎年車検になります。事業用貨物(緑ナンバー)、大型貨物については初回から毎年車検ですので注意が必要です。

車    種 初回 2回目以降
自家用乗用車・軽乗用車
(3,5,7ナンバー)
3年 2年
軽貨物自動車(4ナンバー)
大型特殊自動車(9,0ナンバー)
キャンピングカー(8ナンバー)
2年 2年
レンタカー(わナンバー) 2年 1年
大型貨物(1ナンバー) 1年 1年
小型貨物(4ナンバー)

中型貨物(1ナンバー)

2年 1年
バス・タクシー 1年 1年

車検を受けることができるのは、車検満了日の30日前から。

車検の予約は車検業者により異なりますが、2か月前でも可能です。早期予約特典、割引など受けられる場合もありますので車検の準備は早めに進めておくのが直前に慌てないですむことはもちろん、コスト面でもメリットがあります。

車検の時期をなるべく統一すると楽

たいていの場合、登録日が5月20日なら車検満了日は5月19日。しかし社用車は車種も年式も車検満了日もバラバラで、一台一台管理するのは台数が多ければ多いほど面倒です。

そんな時は「車検満了する前に車検を取りなおす」ことでなるべく車検の期間を同時期にすることがおすすめ。たとえば7月に車検が満了する場合でも、5月に車検を実施し車検満了日を5月にすることができます。その場合車検の費用は満了時と変わりありませんが、車検の期間が短くなるので少々損したと思われるかもしれません。

しかし車検の期間を変えることで社用車の管理がやり易くなるのならば有効な手段です。逆に車検を先延ばしにすることは車検切れになるためできません。詳しくは車検整備を担当する業者に相談してみて下さい。

車検の整備費用

車検の費用

車検の整備費用ですが、

  • 24か月点検整備または12か月点検整備費用
  • 車検代行費用
  • オイルなど消耗品の定期交換費用
  • 交換が必要な部品の部品代と工賃

の合計が基本的な料金です。

点検整備費用

点検整備費用は格安車検業者で1万円前後からディーラーでは3万円前後が一般的な相場です。普通車の24か月点検整備とバンなど貨物車の12か月点検整備費用には大きな差はありません。

車検代行費用

車検代行費用は6千円から1万円が目安になります。ユーザー車検であれば予備検査を行う場合は予備検査費用が3千円程度のみで大丈夫です。しかし社用車をユーザー車検するだけの時間はなかなかないでしょうから、あまり使われていません。ちなみに4ナンバーのバンは税金は安いですが車検整備費用が毎年かかります。

オイルなどの定期交換費用、部品の交換費用

決まった点検の他、車検の際に交換または整備しておきたい内容も合わせて紹介します。

  • エンジンオイル&オイルフィルター(エレメント)交換
  • ブレーキオイル交換(1年車検の貨物車なら2回に1回)
  • ファンベルト等ベルト類にヒビがあれば交換
  • 冷却水(ロングライフクーラント)の交換(1年車検の貨物車なら2回に1回)

オイル整備

エンジンオイルは定期的に交換している場合には、特に車検に合わせる必要はありません。エンジンオイルの交換目安は6か月または走行距離が5000kmに達した際、オイルフィルターはエンジンオイルの倍の期間(エンジンオイル交換2回に1回)が目安です。価格は4ナンバーのトヨタプロボックスクラスの場合、エンジンオイル+オイルフィルター交換で約6,000円前後です。

ブレーキオイルは湿気が含まれてくると耐熱効果が低下します。ブレーキオイルが加熱しブレーキが利かなくなるフェード現象を避けるために2年に一度の交換が目安です。4ナンバーのトヨタプロボックスクラスでエンジンオイル+オイルフィルター交換で約7,000円前後です。

冷却水は頻繁にクルマを使用しない場合、4年使用しても問題ないものもあります。できれば交換しておくと安心という項目のひとつです。

営業活動に使用し走行距離が多い場合には、フロントブレーキパットの交換などブレーキ部品の交換も発生します。毎回同じような内容で整備することになるとは限らない点には事前に注意しておきましょう。特に目立った整備の必要がない4ナンバーのトヨタプロボックスクラスで、ディーラー車検なら総額10万円前後かかってきます。車検が初めてという方は、1つの目安にしてみてください。

車検の法定費用と税金

車検が高いと感じるのは自賠責保険料と重量税が高いためです。自家用車、社用車問わず車検で必ず必要な法定費用というものがあり、「自賠責保険料」「自動車重量税」「印紙代(1,100円)」が該当します。

自賠責保険料

  • 乗用車で27,840円(24か月分)、28,780円(25か月分)
  • 4ナンバーバンで17,270円(12か月分)、18,310円(13か月分)
  • 軽自動車で26,370円(24か月分)、27,240円(25か月分)

自動車重量税

・自動車重量税早見表 普通乗用車2年分

車両重量 自動車税額(2年)
1トン以下 16,400円
1.5トン以下 24,600円
2トン以下 32,800円

乗用車の重量税はクルマの重さ0.5トン毎に税額が決められています。

 

・自動車重量税早見表 貨物車(バン)1年分

車両総重量 自動車税額(2年)
1トン~2トン以下 8,800円
2トン~2.5トン以下 13,200円
2.5トン~3トン以下 18,900円
3トン~4トン以下 25,200円

貨物車の重量税は車両総重量によって税額が決められています。車両総重量とは車両重量+乗車定員×55kg+最大積載量です。

乗用車と貨物車とでは車の重さを計る基準が違いますので注意してください。貨物車は1年分ですので乗用車と比較する際には倍にする必要があり、計算してみると決して安くはありません。

たとえばトヨタプロボックスなら8,800円、トヨタハイエースバンなら3トン以上なので25,200円となります。車両総重量は車検証に記載されています。

社用車が軽自動車なら6,600円と格安ですが、軽自動車の車検が安い理由は重量税が安いからです。

また重量税は一定の年数が経過したクルマだと重課となることも押さえておきましょう。6回目の車検時には13年を経過することになり、13年を超えると重量税は高くなります。(18年を経過するとさらに高くなります。)

逆にエコカーは割引があり、初回車検時にはエコカー減税適用ランクにより免税から50%減税まで割引が受けられます。また2回目車検以降でもハイブリッドカーなどのエコカーには割引があるので、車検の際にディーラーや車検業者に聞いてみてください。

車検の手順と注意点

車検の手順

車検をを決まった整備工場にお願いしている場合は、整備工場から車検の連絡が入ることが多いです。特に決まっていない場合は○○トヨタや○○日産などメーカー系ディーラーで行っている場合が多く、担当者自ら連絡して車検をお願いすることもあります。これまでに車検をしたことがある場合は、まずは前任者やまわりの社員に一連の流れを聞いてみましょう。

車検の連絡が来たら社用車の車検入庫日を決め、代車が必要ならその旨を事前に伝えなければなりません。車検満了日の30日前から車検ができるので、満了日の2か月前くらいから車検日を決めておけばゆとりをもって対応できます。また車検の際に用意しなければならない「社用車の自動車税納税証明書」はひとまとめにしておき、いつでも出せるようにしておきましょう。

車検当日は業者がクルマを引き取りに来て、車検が終わったら納車に来てくれます。自分で業者に持っていけば割引があったりしますが、会社の場合は自分で持っていったりすることはあまりありません。 

車検切れで運転した場合の罰則等

車検が切れたままの状態を知っていても知らなくても、発覚すれば違反です。

道路運送車両法違反の犯罪として刑事処罰の対象になり、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金(道路運送車両法第58条1項より)が科せられます。

自賠責保険も切れていれば自動車損害賠償保障法違反となり、1年以下の懲役または50万円以下の罰金自動車損害賠償保障法第5条、86条の3より)が科せられます。車検と自賠責保険はセットですので車検切れ=自賠責保険切れです。

免許の違反点数については車検切れでの違反点数が6点、自賠責保険切れでの違反点数も6点、両方合わせると12点ですので免許停止は免れません。車検切れが発覚しただけでもこれだけの罰則が待っています。万一事故を起こした場合はさらに厳しくなります。

そして車検切れ=自動車保険(任意保険)無しです。(自動車保険は車検があって有効な保険です。)自賠責保険も切れていれば相手のケガへの補償は一切保険会社から出ません。社用車なら会社の信用も無くなり、会社として補償を行わなくてはならないため経営状態を悪化させる要因にもなりますから担当者の方は特に注意をしておきましょう。

車検が面倒な場合の対処法

上述した通り、社用車の車検満了日はバラバラです。台数が多ければ多いほど次から次へと車検が来て、その都度経費計上する手間がかかります。面倒な車検の手続きを行わなずに済む方法のひとつに、「社用車をメンテナンスリースにて契約」することがあります。

メンテナンスリース契約なら車検が来たら車検の日程を決めるのみで、リース会社から言われるまま車検を任せるだけです。

メンテナンスリースは、リース期間内の車両代、車検にかかる費用、税金や自賠責保険、車検、点検、オイル交換などメンテナンスが全て含まれるリース契約です。車両のみをリースするファイナンスリースや車両購入に比べてリース料金は高めですが、クルマに関する費用がひとまとめになり車両担当者の負担軽減につながっています。

ちなみにメンテナンスリースで定期的に交換する部品類は、交換回数などが細かく決められています。メンテナンスリース契約に入っていない部品の交換が必要な場合には追加で請求されますので、その点はあらかじめ注意が必要です。

社用車を必ずしも自社で保有する必要がなければ、メンテナンスリースを検討するのも1つの選択肢として検討してみるのもありでしょう。

車両担当者の方にとって車検やメンテナンスは少々面倒ではありますが、事故のリスクを減らすという意味では従業員の安全や会社の安定にも大きく影響を及ぼす重要な仕事です。ポイントを押さえて、少しでも負担を減らしながら進めていってください。

DriveOps

また最後に手前味噌ではありますが、弊社が提供する車両管理サービス「DriveOps」ではOBD ポートやシガーソケットにデバイスを装着することで、車検やエンジンオイル交換等の整備スケジュールを自動で管理・通知します。他にもリアルタイム動態機能や、運転データを基にした安全運転診断機能も備えており、社用車の管理コスト削減や事故率削減にはもってこいです。

初期費用はデジタコ等と比べて約20分の1ほどなので、よろしければチェックしてみてください。

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