最近の高速バスはここまで進化した!?安くて快適なバス移動という選択肢

今年(2016年)の4月4日に、国内最大規模の高速バスターミナルである「バスタ新宿」が新宿駅南口にオープンしました。これは以前まで19ヵ所に分散されていた新宿駅周辺の乗降場を1ヵ所に集約したもので、なんと1日に最大で1625便もの高速バスが発着しているそうです。

昔ながらの移動手段として現在も多くの人が利用している高速バスですが、一方で「長時間の移動に利用するのは疲れるし避けたい」と思っている方も多いはず。
今回はそんな「新幹線・飛行機派」の方に向けて、高速バスの魅力や乗車時のポイントなどをお伝えします。

 

高速バスは50年以上の歴史を持つ移動手段

 

小田急シティバス、西武バス、国際興業バスの3社が合同で運営をしている「安心と信頼の高速バスネットワーク」というウェブサイトでは、高速バスのことを「高速道路を利用し、一定の路線を定期的に運行する概ね50km以上の距離を運行する乗合バス」と定義しています。長距離を夜を徹して走る夜行バスや、比較的中距離の昼行バスなどいろいろあり、東京近郊からだと北は青森県から南は九州の福岡県まで高速バス路線網は延びています。

日本では東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)に初めて路線が開通し、都市と都市、もしくは都市と観光地を結ぶ交通手段として、長年に渡って多くの人に利用されてきました。

夜行高速バスは1986年に福岡~大阪を走る新型の夜行バス「ムーンライト」が先駆けと言われています。各席が独立したリクライニングシートでトイレも完備、さらに当時では珍しい自動車電話付という豪華なバスは、どの交通機関よりも運賃が安いため瞬く間に人気となり路線も本数も拡大しました。
路線バスの利用者が減少傾向にあるなかで、高速バスは現在も移動手段としての人気が高いため、その需要は伸びているそうです。

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Photo by rapid liner from flickr

高速バスってこんなにオトク

 

高速バスを移動手段として活用することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
新幹線や飛行機といった、ほかの交通手段と比較しながら確認してみましょう。

 

断然、料金が安い

高速バスは新幹線や飛行機といったほかの交通手段に比べて料金が安くなっています。例えば東京から大阪へ移動するとしましょう。新幹線、飛行機(LCC)、高速バスのそれぞれ最安値で片道料金を比べてみると、新幹線は13,620円、飛行機はLCCの利用として6,760円、高速バスは2,400円です。

時間は倍以上かかってしまうものの、新幹線に比べると5分の1の金額で移動ができるので最も割安の移動手段と言えるでしょう。

 

地方都市間路線が充実している

高速バスには大都市を結ぶ路線以外に地方都市同士を結ぶ路線も充実しており、たとえば埼玉県の大宮駅からは、富士山駅(山梨県)、鳥羽駅(三重県)、勝浦温泉(和歌山県)、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府)などを行先とした高速バスが常時運行しています。
鉄道と違って目的地の中心部へと直行できるので、細かく目的地を決めている場合は高速バスのほうが移動時間が短く済むこともあります。観光地へ直接向かう路線が多いため、最近では海外から来た観光客の利用も多いのだとか。

 

時間を有効活用できる

夜間に出発して翌朝に目的地に到着する夜行バスを活用すれば、車内で眠っている間に目的地に到着するため、朝早くから日中の時間をたっぷり有効活用することができます。

上記の3点から、ある程度時間が確保でき、なるべく交通費を安く抑えたい!という人にはピッタリの移動手段といえるでしょう。

 

高速バスにはこんなサービスがある

 

他の移動手段より目的地への所要時間の長さには結構疲れてしまうもの…。「高速バスは狭くて居心地が悪い」というイメージが昔からありますが、近年の高速バスには少しでも快適に過ごせるよう、さまざまサービスが用意されているようです。

基本的にどの高速バスにもおしぼりやスリッパ、ブランケット類にフットレスト、レッグレストが常備されています。夜行バスは深夜になると消灯されますが、読書灯も各席についていますので、個人のシートで灯りを確保することができます。

基本的に高速バスのシートは2+2の4列が多いですが、最近の夜行バスは睡眠をちゃんと取れるよう開発された独立シートを使用している路線がほとんどなのだとか。リクライニングも普通のバスより深めに倒れる設計になっているのでゆったりと過ごすことができます。トイレは一部の高速バスには完備されていますが、設備がないものも。長距離の場合は備えてあるバスのほうが安心です。

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Photo by rapid liner from flickr

飛行機のように座席の後部にディスプレイがはめ込まれ、テレビやDVDを楽しむことができる個人用のテレビがついているバスも増えてきています。今後はもっとエンターテイメントも充実していきそうですね。

女性の利用者も多くいるため、高速バスのなかには後部座席を女性専用シートにしているものや、車両自体を女性専用車両にしているものも。女性専用車両にはパウダールーム併設のトイレをはじめ、各シートに鏡が付いていたり、冷え性防止のために足元にヒーターがあったりと、女性にとって嬉しいサービスがたくさん用意されています。

出発前・到着後には無料で使えるマッサージ機や更衣室、シャワーも利用できる女性専用のVIPルーム完備のプランもあるようです。

 

高速バスに乗る前に押さえたいポイント

高速バスの車内を快適に過ごすためには、車両に乗るまでの間に万全の態勢を整えておくことが大事です。利用時には以下のポイントを押さえておきましょう。

早めのネット予約で席を指定する

現在ほとんどの高速バスではネット予約ができるようになっていて、予約時に空いている席のなかから好きな場所を選ぶことができます。
座席は早い者勝ちなので、窓際がいい、後方がいいなど、座る場所にこだわりたい方はできるだけ早めにネット予約をしておきましょう。酔いやすい方はタイヤの真上は避けるよう、注意してください。

ターミナルには早めに着いておく

高速バスの出発時間に遅刻しないのはもちろんのこと、ターミナルにはたくさんのバスが停車していて自分が乗るバスを探すのに時間が掛かる場合もあるので、なるべく10分前には着いておきましょう。待ってくれる場合もありますが、基本的に時間を過ぎると発車してしまいます。
サービスエリアやパーキングエリアといった休憩場所に停車する場合も同じように、自分のせいで出発時間が遅れてしまわないように注意することが大切です。

 

食事はなるべく乗車前に済ませる

夜間バスでは乗客の多くが車内を寝て過ごすので、その邪魔にならないようにしなければいけません。
食事の音や匂いは、ほかの人にとっては睡眠の妨げになってしまうものです。そのため食事はなるべく高速バスに乗車する前に済ませておきましょう。

 

体調管理を万全に

高速道路上を走行する高速バスは、基本的に目的地か休憩所に着くまで停車することはありません。長時間の乗車に耐えられるように体調を万全な状態にし、乗り物酔いしやすい人は前もって酔い止めを飲んでおくようにしましょう。

 

夜行バスでも快適に過ごせる高級バス

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夜間の長距離バスで一番の悩みといえばなかなか眠れないということではないでしょうか。ずっと同じ体勢でいるため、首や足腰が疲れ足もパンパンにむくんでしまいますし、隣と隣との距離も近いためぐっすり快眠というのはなかなかむずかしいもの。
少しでも快適な環境で眠るために、部屋で眠っている時と同じような暗く静かな環境を作り、辛くならない体制をとるのがベスト。そのため、目の疲れを取り視界を暗くするアイマスクや音をさえぎる耳栓、頭を支える首枕、乾燥を防ぐマスク、お尻の下に敷くクッションなどが役立ちます。服はゆったりめのものがベストです。

さらに快適さを求めたい方は、利用料金が10,000〜20,000円と新幹線や飛行機と変わりませんが、高速バスの中でも少しグレードの高い「高級バス」を利用するといいかもしれません。高級バスは個々の席がパーテーションやカーテンで仕切られ、パーソナルスペースも広めなので体の大きい男性でも快適に過ごせるようです。

例えば、広島〜横浜間を走行する中国バス「ドリームスリーパー」。快眠バスとも言われ、1車両がたった14席のみで完全個室形式になっています。ラグジュアリーな車内は全てカーペットになっており、アロマの匂い漂う中、靴を脱いで付属のスリッパに履き替える必要があります。家のような感覚でリラックスして過ごせそう。
シートは宇宙ロケットの形状を元に開発された「ムアツクッション」の使用で無重力状態状態を感じられる体制に、座席の位置調整は完全電動仕様でフットレストも水平まで設定することができるそう。至れり尽くせりなサービスは、まるで移動するホテルのようですね。
飛行機も便利でいいですが、これだけ快適だと高速バスも悪くないのではないでしょうか?

 

高速バスは便利な移動手段のひとつ

 

最近の高速バスは値段の安さと快適さが両立された、使い勝手の良いものがたくさんあります。
今まで高速バスを利用することを避けていた方も、目的地や移動時間帯によっては、高速バスを移動手段の選択肢のひとつとして考えてみてもいいかもしれません。
行き先や予算、用途など、状況に応じて新幹線や飛行機、そして高速バスの移動手段を賢く使い分けることで、効率良く日本全国を移動できるようになることでしょう。

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