安全運転で環境も守るエコドライブのススメ

エコドライブを心がけよう—-
誰もが一度は目にしているかもしれないこの言葉。しかし、エコドライブは自動車教習所などで実際に習うわけではないため、具体的に何を指すのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
今回はエコドライブってなに?というところから実践までをお伝えします。

エコドライブとは

エコドライブは環境に配慮をした自動車の運転方法の総称を言います。地球温暖化や大気汚染の影響を温和し改善へ導く対策として、国土交通省や環境省、地方自治体でも積極的に勧めています。
エコドライブのメリットは環境面だけではなく、マイカーの燃費の向上によるコスト削減、余裕を持った安全運転による事故防止など経済面と安全面でのメリットも大いに期待できるところ。

では、具体的にどんな運転を心がければエコドライブとなるのでしょうか?具体的に見ていきましょう。

エコドライブ「10のススメ」

では環境省が大気環境・自動車対策として提唱しているエコドライブ、10のポイントについてそれぞれご紹介します。その前に、事前にエコドライバー度チェックも試してみてくださいね。

ふんわりアクセルeスタート

ふんわりアクセルとは発進時にゆっくりとアクセルを踏み込むこと。最初の5秒間で時速20キロに達するくらいのやさしくゆとりのある加速を行い、エンジンへの負荷を減らします。運転時にこのふんわりアクセルを心がけ実践することで燃費が向上したという声もあるそう。

ゆとりある車間距離と加減速の少ない運転

急加速や急減速ではなく、交通ルールや交通状況に応じ、一定のスピードで運転をしましょう。また、車間距離が短いと急加速や急減速の原因になりかねません。市街地では2%程度、郊外では6%も燃費が悪化しますので、ある程度ゆとりを持ちながら走行を。一般道路では時速40㎞、高速道路では時速80㎞で走ることが最も経済的だと言われています。

早めのアクセルオフ

目の前の信号の色が変わることが認識できたら、ふんわり早めにアクセルから足を離しましょう。そうすることでエンジンブレーキが作動し、燃費が2%程改善するとのこと。エンジンの回転と摩擦をうまく利用してブレーキをかけるので、ブレーキの効きも悪化しにくくなります。加減速をする時や坂道を降る時もエンジンブレーキを活用しましょう。

適切なエアコンの使用を

車内のエアコン(A/C)は車内を冷却・除湿する機能。暖房のみ必要なときは、エアコンスイッチをOFFにしましょう。また、冷房が必要なときは、車内を冷やしすぎないように気をつけましょう。エアコンの多用は燃料消費につながります。例えば、車内の温度設定を外気と同じ25℃に設定した場合、エアコンスイッチをONにしたままですと12%程度、燃費が悪化します。

夏は炎天下の元、駐車することもやむを得ませんがその際は断熱フィルムや日よけを設置するなどして車内の温度ができるだけ高温にならないように努めるとよいでしょう。

アイドリングストップ

待ち合わせや荷物の積み下ろしなどによる駐停車の際は、アイドリングは避けましょう。エアコンOFFの場合に10分間のアイドリングすると、130cc程度の燃料を消費します。また、現在の乗用車では基本的に暖機運転は不要なので、エンジンをかけたらすぐに出発しましょう。
5秒以上の停車であればアイドリングストップが燃料の節約に。交差点で自らエンジンを止める手動アイドリングストップは、以下のようなことに十分注意してください。手動アイドリングストップ中に何度かブレーキを踏むとブレーキの効きが悪くなります。慣れないと誤動作や発進遅れが生じ、また、バッテリーなどの部品寿命の低下によりエンジンが再始動しない場合があります。

道路交通情報を活用し、余裕を持った出発

出かける前に、渋滞・交通規制などの道路交通情報や地図・カーナビなどを活用し、行き先やルートをあらかじめ確認した上で時間に余裕をもって出発しましょう。出発後も道路交通情報をこまめにチェックして渋滞を避ければ、燃費と時間の節約になります。1時間のドライブで道に迷ったり渋滞にはまり、10分間余計に走行することで17%程度も燃料の消費量が上がってしまいします。
そのためにカーナビやナビアプリで最新情報を取得したり、最近広まりつつあるETC2.0から受信される情報などもうまく活用して渋滞を回避しましょう。

タイヤの空気圧からはじめる点検と整備

タイヤは完全に密閉している訳ではなく、気温の変化によって少しずつ空気圧が低下します。ですので、タイヤの空気圧を適正に保つため、定期的に点検を行いましょう。

タイヤの空気圧が適正値より不足すると、市街地で2%程度、郊外で4%程度燃費が悪化します(適正値より50kPa(0.5kg/cm2)不足した場合)。
また、エンジンオイル・オイルフィルタ・エアクリーナエレメントなどの定期的な交換によっても燃費が改善します。
各乗用車のタイヤには、安全且つ燃費良く走るための指定空気圧があります。運転席側ドアの隅やセンターピラーに表示されているので確認しておきましょう。

不要は荷物は詰め込まない

不要な荷物はなるべく詰め込まないようにしましょう。車の燃費は荷物の重さにも大きく影響されるため、100kgの荷物を載せて走ると、3%程度も燃費が悪化します。
また、車の燃費は空気抵抗にも敏感ですので、発進時の加速抵抗を減らすためにも、使用しないスキーキャリアなどの外装品は、使用しないときには外しておきましょう。
遠出をしない場合はガソリンを満タンにしておかないことも効果的です。

走行の妨げになる駐車はNG

他車の走行を妨げる迷惑駐車は、交通渋滞をもたらし排出ガス量を増加させる原因となるので避けましょう。このような迷惑駐車は、他の車の燃費を悪化させるばかりでなく、交通事故の原因にも。迷惑駐車の少ない道路では、平均速度が向上するため燃費の悪化を防ぎます。

2006年に施行された民間委託の取り締まり実施や路上駐車規制の見直しにより、都心部の路上駐車や渋滞が大幅に減っています。

保有する車の燃費を知ろう

自分の車の燃費を把握することを習慣づけることで、日々の燃費を把握でき、エコドライブの効果を実感することができます。車に装備されている燃費計・エコドライブナビゲーション・インターネットでの燃費管理などのエコドライブ支援機能を使うと便利です。

国や自治体も勢力的に進める施策

エコドライブは警察庁、経済産業省、国土交通省、環境省を関係省庁とし、2003年より「エコドライブ普及連絡会」と「エコドライブ普及検討会」を発足して普及促進、啓発活動を行なっています。

それより以前の1997年から、日本トラック協会や日本自動車工業会、日本自動車連盟などをはじめとする16の連盟や協会からなる「エコドライブ普及推進協議会」が事業社を中心にエコドライブの啓発を始めています。
それぞれの取り組みとしては、省エネ運転講習会を実施したり、エコドライブコンテストを実施したり、日本トラック協会ではEMS機器・蓄熱マット・エアヒーター導入への助成も実施、走行中の煽りを避けるよう「エコドライブ実施中」のステッカーも配布しています。

慢性的に交通量の多い東京都は、スムーズ21という交通渋滞を温和するための対策を行っています。交差点付近に監視カメラを設置し、駐車禁止区間を5mから30mに延長し、そこを目立たせるため赤い塗装を施したり、荷捌きスペースの確保やバス・タクシーベイの設置を進めています。このような対策を行った上で都市部での路上駐車が全体的に減ったと仮定し、道路交通センサスに基づき統計しますと、車の平均速度が21.0km/hから23.4km/hに7%向上し、55万トンもCO2が削減が実現するそう。

エコドライブの実践で得られる効果

全日本学生自動車連盟は「エコドライブ」というムーブメントを全国に広めるべく、学生および全国のエコドライブトップランナー企業・自治体が、普段のエコドライブの技術や成果を競い合うエコドライブチャンピオンシップを毎年鈴鹿サーキットで開催しています。各々が普段のエコドライブの技術や成果を競い合う大会で、ここからさらに盛り上げていこうというもの。このように日常の中にエコドライブを根付かせようと様々な取り組みがなされているのです。

エコドライブを心がけることで自然と心にゆとりを持ち穏やかな運転ができるようになり、交通事故の防止にも大きな期待が寄せられています。平均燃費18.3 km/L、平均走行距離10,575 km/年でエコドライブを行い燃費が10%改善した場合、ガソリン価格を164.8円/Lとすると乗用車1台あたりの燃料代節約効果は年間約8,610円にもなります。

塵も積もれば山となります。一人ひとりのエコドライブの実施が自分たちと環境を守ることに繋がって行くのではないでしょうか。

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