投稿者: sasaki

  • スマホをドライブレコーダーに!おすすめアプリ7選と使い方紹介

    スマホをドライブレコーダーに!おすすめアプリ7選と使い方紹介

    万一の事故に備えて装備しておきたいドライブレコーダー。現在はかなりの種類が販売されており、その機能や価格も様々です。正直どの製品を買えばいいのか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。

    ドライブレコーダーの選び方ーー人気ランキング&おすすめ製品ガイド」という記事では用途に合わせたドライブレコーダーの選び方や人気製品を紹介しましたが、今回は「スマホドラレコアプリ」に特化して紹介したいと思います。

    スマホアプリの特徴としては、無料ないし安価で使えるものが多く、設置方法も簡単なため市販の製品と比べて導入する手間やコストを抑えられること。特に「ドライブレコーダーを使ったことがないからまずは試してみたい」という方や「最低限の機能さえあれば十分」という方に向いています。

    それでは実際に設置方法や使い方、国内で使えるアプリをみていきましょう。

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    ドライブレコーダーの役割

    最初に簡単にだけドライブレコーダーの役割について簡単にご説明します。詳しく知りたい方は冒頭でも触れた「選び方」に関する記事をご参照ください。

    事故時の証明

    まず基本的な役割としては、事故時の証明となる記録を残すことです。

    交通事故に巻き込まれた際、自分はどのような運転をしていて、事故がどのように起こったのかをドライブレコーダーで記録しておくことで、無用なトラブルを回避することができます。また故意に事故を誘う、いわゆる「当たり屋」の対策にもドライブレコーダーの記録は役立ちます。

    誤検挙対策

    交通取り締まりにおいて、身に覚えのない理由で警察に検挙される「誤検挙」を防ぐために役に立ちます。

    ドライブの思い出に

    記録した映像や音声などの記録は、上記のような用途以外にもドライブの思い出として活用することもできます。

    スマホドライブレコーダーアプリの特徴

    スマホアプリ

    導入費用が安い(無料 or 安価)

    スマホドライブレコーダーアプリには無料で使えるものが多いので、気軽に試せるのは大きな特徴です。

    もちろん中には有料のものもありますが、それでも数百円のものがほとんどで市販の製品を購入することに比べれば、かなり安価だといえます。

    付け替えが容易

    市販のドライブレコーダーは一度設置してしまうと取り外しが困難なものが多いのですが、スマホアプリの場合、車に設置したホルダーからスマホを取り外せばすぐに付け替えが可能です。

    車を買い替えた際でも、余計な費用をかけず簡単に1人で設置できます。

    スマホの設置方法とホルダーの選び方

    スマホホルダー ダッシュボード用
    出典 : Amazon snoriginal スマートフォン 車載ホルダースタンド ダッシュボード用 ゲル吸盤式

    ここからは実際にスマホをドライブレコーダーとして使用する方法について見ていきましょう。まずはスマホを車に設置する方法についてです。

    スマホをドライブレコーダーとして使用するための設置方法は至ってシンプルで、専用の設置ホルダーを用意するだけ。ホルダーの値段も様々ですが、だいたい1,000円~3,000円程度です。Amazonなどで簡単に見つかります。

    設置ホルダーを購入する際は、以下の点に注意してください。

    スマホのサイズに合ったホルダーを

    ホルダーによっては対応していないスマホのサイズもあるので、必ず対応サイズを確認するようにしましょう。

    ダッシュボードの形状に合わせる

    お使いの車がどのようなダッシュボードの形状をしているかで購入すべきホルダーは変わってきます。ダッシュボードの表面がどのような形状をしているか(ザラザラしているのか、ツルツルしているのか)も事前に確認してから購入するようにしましょう。

    カメラやケーブル差し込み口が隠れない

    ドライブレコーダーアプリではスマホのカメラを活用して運転情報を記録します。そのためカメラのレンズが隠れない形状のものを購入しましょう。

    また充電の減りが早くなるため、充電しながら利用する場合もあると思いますから、充電ケーブルの差し込み口などが隠れないものを選んでおくと無難です。設置ホルダーにはスマホの対応機種が記載されていることが多いので、必ず確認するようにしましょう。

    ドライブレコーダーアプリの使い方とできること

    スマホを車に設置できたところで、いよいよ実際にドライブレコーダーアプリを使ってみましょう!「損保ジャパン日本興亜」の提供する「Safety Sight」を例に、使い方や機能を紹介していきます。

    Safety Sight-接近アラート&ドライブレコーダー
    出典 : Safety Sight 公式サイト

    1. アプリのダウンロード

    まずはお手持ちのスマホにApp StoreあるいはGoogle Playから「Safety Sight」をダウンロードします。インストール後スマホのGPS機能をONにし、設置ホルダーにスマホをセットします。
    これで準備は完了です。

    Safety Sightを起動すると、以下のような画面が現れます。

    2. スマホの設置(カメラ角度の調整)

    「スタート」をタップするとカメラの方向を調整する画面が現れるので、自分が撮影したい角度にスマホや設置ホルダーの角度を調節します。カメラ角度の調整が終わったら「OK」をタップ。

    3. 運転スタート。録画開始

    こちらの画面に切り替わったら運転をスタートします。

    Safety Sightには衝撃を感知して前後10秒間を自動的に録画する機能がありますので、このまま運転をすればドライブレコーダーとしての役割を果たしてくれます。

    もし、普通に運転している映像も録画したいということであれば「録画」ボタンをタップすることで録画することができます。

    4. 地図と映像を合わせて確認

    万一事故などで衝撃があった場合は、このように地図と映像を合わせて確認することができます。

    5. 運転後は安全運転診断

    運転が終わった後には、このように運転診断をしてくれます。
    自分では安全運転ができているつもりでも意外とできていない場合もありますので、参考にしてみましょう!

    運転診断の他にもこのように走行ルートを確認することができます。

    走行ルートには「車間距離が縮まったとき」や「急操作をしたとき」も記録されていますので、運転診断と合わせて自分の運転がどうだったかを確認するようにしましょう。

    スマホドライブレコーダーアプリ7選

    ここからは、おすすめのドライブレコーダーアプリをご紹介します!

    1. Safety Sight

    • 使用できるOS : iPhone、Android
    • 価格 : 無料
    • リンク : アプリストア(iPhoneAndroid

    先ほども紹介した通り、「Safety Sight」は損保ジャパン日本興亜が提供するドライブレコーダーアプリです。損保ジャパンに保険契約していない人も無料で使うことができます。

    App Storeの無料ユーティリティ部門で1位を獲得するなどドライブレコーダーアプリの定番ともいえるもので、iPhoneとAndroid 両方に対応。衝撃を検知して前後10秒間の映像を記録する機能や、走行距離やルートを記録できるなどのドライブレコーダーとしての基本機能を備えています。

    加えて前方の車両が接近したときに教えてくれる「前方車両接近アラート」や、渋滞中などに前方車両が発信したことを知らせる「前方車両発進アラート」など、レコーダー以外の機能も充実しているのも嬉しいポイントです。万が一の事故発生時には映像を記録しつつ、110番や119番、保険会社の事故連絡先など慌てている運転手や当事者に対するケアをしてくれます。

    2.DriveMate SafetyCam~ドラレコ&前車接近アラート~

    DriveMate SafetyCam~ドラレコ&前車接近アラート~

    こちらはiPhoneで評価の高いドライブレコーダーアプリです。

    走行後の「運転診断」が充実しているのが大きな特徴。車間距離やハンドル操作、アクセルの踏み具合などからあなたの運転傾向をキャラクターに当てはめて診断してくれます。点数制なのも面白いところです。

    「Safety Sight」同様に、衝撃を検知して録画する機能や、「前方車両接近アラート」「前方車両発進アラート」「走行距離&ルート記録」などの基本機能を兼ね備えています。

    3.ドライブレコーダーZ

    ドライブレコーダーZ

    「ドライブレコーダーZ」の大きな特徴は、シンプルな画面で操作がわかりやすいところです。
    ドライブレコーダーを初めて使う方でも、直感的にどこを押せばなにができるのかわかりやすい設計になっています。

    Google Mapと連動して地図を表示させながら走行でき、ルート設定などもできるのでカーナビ代わりとしても使用可能。

    唯一の難点は、衝撃を感知した”後”の録画しかできないことです。事故後の映像だけでは事故時の証明にはならないので、常時録画を基本としてシンプルなアプリが欲しいという方に最適なアプリです。

    4.DailyRoads Voyager

    DailyRoads Voyager

    こちらはAndroid専用アプリです。

    保存した動画や静止画の保存先の設定や、GPSオンオフの設定、画面表示の設定など設定を細かくできるのが大きな特徴です。ご自身の用途や好みに応じてカスタマイズが可能となっています。

    また、SNSやクラウドストレージへの共有が簡単にできるのも特徴の一つです。衝撃時録画機能、常時録画機能、地図表示機能、ルート記録機能などの基本機能も実装されています。

    5.アウトガード

    アウトガード

    スマホドライブレコーダーアプリの中でも、動作の安定性が高く評価されているアプリです。

    事故発生時にアプリがエラーを起こしていて記録されていない、なんてことになったらドライブレコーダーとしてスマホを利用する意味がありませんので、動作の安定性は重視したいところ。
    英語での表記になるので直感的に操作しづらい部分はありますが、一度慣れてしまえば問題なく使用することができます。

    衝撃時録画機能、常時録画機能、地図表示機能、ルート記録機能など基本機能もきちんと揃っています。

     

    6.マルチドライブレコーダ2

    マルチドライブレコーダ2

    iPhoneの有料ナビゲーションアプリで1位を獲得した実績を持つアプリです。衝撃検知録画、位置情報表示など基本的なドライブレコーダーアプリの機能を兼ね備えています。

    またフレームレート(一秒間に記録する動画枚数)が30fpsとドライブレコーダーの映像記録としては高い値を持っています。

     

    7.ドライバーズナビ

    ドライバーズナビ

    • 使用できるOS : iPhone、Android
    • 価格 : 無料
    • リンク : アプリストア(iPhoneAndroid

    こちらも無料でiPhone、Androidの両デバイスで使用できるアプリ。保険会社のソニー損害保険株式会社の提供してます。

    アプリなら手軽にドラレコを試せる

    万が一に備え、ドライブレコーダーは車に搭載しておきたいアクセサリの一つです。

    しかし市販のドライブレコーダーは高価なものも多いので、まずは試しに導入したいという方はスマホドライブレコーダーアプリをチェックしてみてください。専用のホルダーを設置してアプリをダウンロードすればすぐに使い始めることができます。

    アプリはその機能も様々なので、自分のドライブスタイルに合ったアプリを探してみましょう。

  • リスクマネジメントのために必要不可欠な車両管理

    リスクマネジメントのために必要不可欠な車両管理

    「あ、今月はリースが満期になる・・!」「事故後の保険会社からの進捗がどうなっているかわからない・・」

    車両管理にまつわる業務でこんなことはありませんか?車両は常に移動するものであり、管理者が見える場所にあるわけではないため、実際の管理はとてもむずかしいもの。 とはいえ、怠ることで大変なリスクを抱えてしまうのもまた事実です。

    前回は車両管理とは何かをお伝えしましたが、今回はより具体的な対策や注意点について見て行きましょう。

    管理を怠ることによるリスク

    もし、ドライバーが業務遂行中に交通事故を起こしてしまった場合、この民法第715条での使用者責任の事項に該当し、また、運行共有者として損害賠償責任を負う可能性が高くなります。

    民法第709条
    故意又は過失によって権利又は法律上保護されている権利を侵害したものは、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

    民法715条{使用者責任}

    1.  ある事業のために他人を使用する者は,被用者がその事業の執行について第三者に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし,使用者が被用者の選任及びその事業の監督について相当の注意をしたとき,又は相当の注意をしても損害が生ずべきであったときは,この限りでない。
    2.  使用者に代わって事業を監督する者も,前項の責任を負う

    リスクマネジメント上からも、車両管理は非常に重要であることがわかるのではないでしょうか。車両は移動するものでもあるため、いつ・どこに・どんな状況であるかを把握するために車両管理のシステムや管理台帳を有効的に活用し、ドライバーと車両、そして会社を守りましょう。

    見直しによる適正な管理

    事業者での車両管理業務、それは車両の購入から始まり日々のメンテナンス、事故発生時などの履歴管理対応、車両管理規定の作成など各種書類申請から支払い申請といったことまで、自動車本体のみの管理だけではなく、ドライバーや運行に関する管理も含まれるため一口に車両管理といっても非常に多岐に渡ります。

    車両管理業務として行うべきこと

    ・年間計画や予算策定
    ・車両管理データ構築・更新・各種問い合わせ窓口(規定説明、申請業務、その他)
    ・事故・故障時の対応(リース会社や保険会社と連携しスムーズに対応できる体制を作る)
    ・申請書のチェック、進捗管理・陸送・保管業務・走行距離管理
    ・給油・ETCなど各種カード管理・役員車管理・環境レポート作成
    ・リース車両申請書作成(リースの場合)
    ・名義変更手配
    ・法定点検案内、未入庫車両への督促
    ・各種請求書支払申請業務(リース料、保険料、修理費用、レンタカー代等)
    ・請求データ作成
    ・車両の点検・修理
    ・保険異動車両、付保台数管理
    ・事故・違反履歴管理
    ・安全運転管理者のサポートおよびドライバーの管理

    このように羅列してみても非常に多くの業務がありますが、上記の項目からさらに細かい業務が発生します。安全運転のサポートを例にとると、データをもとに運転時間の把握や訂正な車両配置を行い、さらにはドライバーの体調管理(飲酒や眠気運転を防ぐ)や安全運転教育も含まれます。

    では、どのように車両管理を行えば全てを網羅することができるのでしょうか・・?

     車両管理で必須な「車両管理台帳」とは

    事業所側で管理する車両は社用車だけではなく、役員や社員が通勤時に利用しているマイカーやレンタル車両も含まれます。会社はリスクを回避する為にも、車両情報や車両の使用状況、保険の加入状況等の管理を行わなくてはなりません。

    このような情報を可視化して“もしも”のリスクに備えるためのツール、それが車両管理台帳です。

    車両管理規定の作成についてはこちらの記事をご参考ください。

    車両管理台帳の項目は3つに分けることができます。

    1.車両を特定する項目

    (1)車両本体にかかわる項目(車両を特定する項目)

    登録番号、車名、登録年度と番号、型式、車台番号、色、定員数

    (2)購入・廃車にかかわる項目

    購入年月日、購入先、新車・中古車区分、廃車年月日

    2.車両の状況を把握する項目

    (1)車検・整備状況にかかわる項目

    車検有効期限、定期点検記録、整備工場名、整備状況

    (2)修理や事故のかかわる項目

    (3)使用・管理にかかわる項目

    使用部署、運転者、変更履歴

    3.車両の保険に関する項目

    (1)自賠責保険(保険年月日、保険会社、証券番号、保険金額)

    (2)任意保険(保険会社、証券番号、保険期間、保険代理店、保険内容)

     

    これらの項目以外にも使用するドライバーの情報や使用目的など、用途に応じた必要項目を記録します。自社の車両状況を十分に把握し、これらの業務を担う部署をそれぞれ明確にすることで業務の効率化と抜け漏れを防ぎコストの削減にも繋がっていくのです。

    リースやレンタル契約の車両の場合、加入している保険やメンテナンスに要する費用など、契約内容によって変わってきます。また、車両を数台管理する場合、全車両の情報を検索した際にすぐ把握できるよう一覧にして管理するのが良いでしょう。定期点検や車検の時期、保険の更新時を一目見てわかるようにしておくと忘れることもありませんし、予算も立てやすくなります。

    車両管理でチェックしたいポイント

    さらに抑えたいのは以下の項目です。

    運転日報は乗車日、使用前後の走行距離、使用者情報、使用目的、給油状況を記録し、日々の情報を把握するものです。これをもとに使用状況を把握することができます。これは車両管理を行う上でも必ずチェックしたいものです。

    車両管理台帳で車両の定期点検記録の管理を行ったり事故に対応するマニュアルの作成などを行うために、安全運転管理者と副安全運転管理者の選定を必ず行い、公安委員会への届け出も忘れないようにしましょう。
    安全運転管理者についての参考資料ダウンロードはこちら

    また、ドライブレコーダーやデジタルタコグラフのデータを活用した安全運転教育を行うことで、危険運転の回避や交通事故削減への近道にもなります。ドライバーの運転スキル向上や安全を管理する点でもあると非常に役立つものです。

    車両管理を効率化させる

    車両管理をするには、具体的にどのような方法があるでしょうか。車両管理システムやソフト、またはエクセルシートなどを活用し自社で全て管理をする、またはすでにノウハウを持っている専門業者に委託するアウトソーシング、車両管理BPOがあります。

    自社で行う場合は車両管理ツールを活用しよう

    自社で管理を行う場合は、先述したように担当部署と業務内容を明確にしなくてはなりません。また、車両管理における窓口を一本化するなど、全体の業務を可視化できる状態が好ましいと言えるでしょう。

    エクセルを利用し、管理できる運転者管理台帳や車両管理台帳には以下のようなものがあります。こちらは無料でダウンロードできるので、テンプレートをベースに活用しながら使いやすいようにアレンジしてご利用ください。エクセルでまとめて管理する場合は、担当者をしっかり立て、車両情報、運転者情報、タスク情報、コスト情報、駐車場情報と言った情報のこまめな確認が必須です。

    出典 : 香里自動車教習所 安全運転管理支援チーム

    ・安全運転管理管理支援チーム「Excel 運転者管理台帳・車両管理台帳

    ・ケアマネジメントオンライン「車両管理表

    ・ビジネスソリューション株式会社 企業を守る車両管理「各種車両管理シート

    また、自社で管理する際に便利なのが車両管理システム。GPS機能で車両をリアルタイムに管理し、車検や法令点検のスケジュールもしっかり把握、チェックの抜け漏れを防止を徹底。日報や報告書の作成など面倒な事務作業もドライバーの走行データ記録を元に簡単に作成できます。

    国内の車両管理システムについてはこちらの記事をご参考ください。

    他社に委託をする車両管理BPO

    BPOとは「Business Process Outsourcing 」の略で、専門のスキルを有した他社に外部委託をして車両管理を行うことです。中立性を保ち、車両管理ノウハウを所得していることが強みの外部委託。

    社内に置く車両管理の担当部署の業務を軽減し、第三者目線から現状の課題解決について意見やアドバイスをもらえるのも利点と言えるでしょう。

    車両管理とはリスク回避とコスト管理

    車両管理を行うことは企業にとってのリスクを回避し、さらに全体の動きを把握した上でコストの見直しを行えることが最大のメリット。事故や故障を無くし無駄なコストの削減を行いさらなる業務の効率化が実現できれば、その分空いたリソースや時間を他の領域に活用することが可能になりますし、クライアントにさらなる価値を届けられることにもつながりますので、ここは決してないがしろにできない領域ですね。

  • 物流業界の現状と今後:一連のヤマト運輸報道から考える

    物流業界の現状と今後:一連のヤマト運輸報道から考える

    ここしばらくヤマト運輸の件が連日ニュースやメディアに取り上げられていましたが、奇しくも同時期に会社のアクティビティで同社が誇る巨大物流センター「羽田クロノゲート」に見学に行く機会がありました。今回は、同施設の見学を通して目にした同社の取り組みや一連の報道から、現状の物流業界と今後について考えてみようと思います。

     

    テクノロジーでは足りない….?

    上述のヤマトグループの羽田クロノゲートは、なんと無料で一般公開されていて誰でも見学できるようになっています。ただ、事前予約は必要なので、見学を希望される方はこちらのサイトから前もって予約するようにしてください。

    見学コースはトータルで1時間半ほどで終わるように設計されていて、同社の社員の方がガイドとなって丁寧に案内してくれるのですが、普段見ることができない物流ベルトコンベアやロボットの緻密な動きを見るのはとても新鮮でした。ここまで作業ロボットが正確かつ高速に動いているのかと圧倒させられるでしょう。

    本メディアではこれまでに幾度も指摘していることですが、物流業界におけるドライバー不足問題、それと並行する小口荷物の増加、配達時間短縮化・再配達問題という三大問題が業界を厳しい状況に追い込んでいるという話をしてきました。以前の記事「物流業界の現状と課題 – AIは物流を救えるか?」においては、物流業界が抱える主要な問題について議論したりもしていますが、それが非常にタイムリーにヤマト運輸の実態としてニュースやメディアで取り上げられることとなりました。

    そして、先日実際にクロノゲートで見聞きしたことを鑑みても、同社はこういった高度な物流ターミナルも構築し、いかに配送をシステマチックに効率化するかということにかなりのリソースを割いてきたかということが理解できたわけですが、それはつまり、裏を返せばこの領域においては今すぐこれ以上劇的に改善を図ることは難しいということでもあります。

    もちろん、今後は Amazon の倉庫などと絡めてメディアに取り上げられているようなAI搭載ロボットなどが倉庫内作業や積荷作業などを一手に引き受けてくれるという世界も想定されているわけですが、それが一般の物流現場に広く導入されるようになるまでにはまだしばらく時間がかかるでしょう。

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    再配達率の高さが大きな課題

    さきほど再配達問題について触れましたが、国土交通省のホームページ上には2017年2月28日の石井大臣会見要旨が掲載されています。「トラックドライバーの労働環境は、他産業に比べて長時間労働・低賃金の傾向にあり、ドライバー不足が深刻化しております。更に今、ネット通販等が盛んになりまして、少量・多品種の宅配便が増えているという背景があります」とのコメントが載っていて、これは必ずしもヤマト運輸に限ったことではなく、業界全体の問題として国土交通省も捉えているということがわかります。

    また、 平成27年に公表されている国土交通省の資料「宅配の再配達の発生による社会的損失の試算について」によると、宅配時における不在率が20%を超え、「宅配便配達の走行距離の内25%は再配達のために費やされていると考えられる」としています。これは膨大なロスです。ニュースやメディアでも争点のひとつとなっているのが、この再配達率の高さと、細かく刻まれた希望配達時間です。「過剰サービスではないか」という見方もあるようですが、「過剰」かどうかはともかく、増え続ける荷物を横目に現状のまま再配達リクエストを細かく受け続ける限り、現場の配送ドライバーたちの長時間労働や負担はかるくなるどころか増加の一方をたどるでしょう。

    かつ配送ドライバーの労働条件が改善されないとなると、人員を急速に補充することが難しいわけですから、実質的に現状の配送の仕組みを変えない限り現場の苦しみが軽減されないのは確かでしょう。

     

    再配達率を下げるための取り組み

    再配達率を下げるためにこれまで各配送業者が何も手を打ってこなかったわけではもちろんありません。

    もちろん、誰かが常に家にいるという状況の家庭や、コンシェルジュが常駐しているようなマンションでは再配達問題は皆無に近いとは思いますが、単身暮らしであったり共働きの家などは不在率も高く、後日再配達や家以外の場所での受け取りを選択する人が多いでしょう。

    1. コンビニ受け取り

    都市近郊エリアでマンション住まいの単身者でも、周辺にコンビニがひとつもないというケースは非常に稀でしょうし、何より24時間いつでも受け取れるわけですから、どんなに忙しい方でも受け取ることが可能です。

    そう考えると、このソリューションだけで大半の再配達が減るのでは?と思えなくもないのですが、依然として再配達はあります。理由の詳細は不明ですが、想像できる大きな要因としては、「コンビニまでわざわざ行くのが面倒くさい」ということなのかもしれません。

    通常であれば玄関まで持ってきてくれるのが宅配なわけですから、自らコンビニまで行くのがとても面倒に感じるというのは理解できますし、緊急性がない荷物に関しては余計にそうでしょう。少し遅れてもいいから、在宅時間を選んでその時に持ってきてほしいとなるわけです。

    出典 : 郵便局:コンビニ受け取りサービス

    2.  宅配ロッカー

    では、宅配ロッカーはどうでしょうか。下はヤマト運輸が提供しているサービスですが、こういった設置ロッカーが家から近くにあるという人は、ここで受け取るというオプションもあるでしょう。不在時の場合にメールとパスワードが届くようで、それを使って指定されたロッカーから荷物を受け取る仕組みです。

    出典 : ヤマト運輸: ロッカー受け取り

    3.  外付け宅配ボックス

    下はパナソニックが提供している戸建て住宅に設置する用の宅配ボックスです。

    出典 : パナソニック: 戸建住宅用宅配ボックス

    マンション住宅には設置は難しい(スペース的にも)かもしれませんが、戸建て住宅であればこういったボックスを設置するというのはひとつわかりやすい再配達削減方法にもなりますが、設置コストが結構かかるようです

    なお、比較的新しいマンションは、玄関周りの共用スペースに不在時用の宅配ボックスを設定しているところも多いわけですが、居住人の受け取りがタイムリーでなかったりすることもあり、配達時に宅配ボックスがいっぱいで入れることができず結局持ち帰りとなるケースも少なくないようです。

    4. サービス・料金体系の再設計

    このオプションに関しては、これだけで問題を解決するというよりは、上述したソリューションの活用がさらに普及していくのを促進する効果があると考えられます。

    サービスをどう再構築するかに関しては、こちらのダイヤモンド・オンラインの記事で非常に現実的な提案がされているので参考にしていただきたいのですが、再配達の時間枠などに制限をかけたり、プレミアムサービスをつくって細かい時間設定ができるようなサービスは有料化するという提案などが記述されています。

    私もこの記事には概ね同意でして、人手不足や労働環境を改善するため、コンシューマーの宅配に対する期待値が上がり続けたりしないようにするため、そして上述のコンビニやロッカー受け取りのようなセルフサービスがより広範に使われるようになることで、物流業界全体が恩恵を受けて行く流れになっていくべきなのではないかと感じています。

     

    今後の物流業界

    クロノゲートの見学を通して現在の高度に発達した物流ターミナルや、仕分け・配送の効率化には現時点では限界があるでしょう。AI搭載の作業ロボットがすべての仕分けと積荷などもやってくれて無人のターミナルが24時間稼働するというような世界観は、さすがにまだ先になるでしょう。

    また、最近話題になることが多い自動走行トラックでの配達などの実用化もかなり先のことになるでしょうから、直近の問題解決には貢献し得ません。Otto社の自動走行トラックも昨年の自動走行実験では単純な運行が続く高速道路上での自動走行を無事完遂しましたが、賽の目の様に走る住宅街の道を自動走行で宅配してくれることを早晩期待できるわけではありません。

    もちろん、今後10年20年のスパンでは住宅街を走り抜ける無人自動配達車などが導入されてくる可能性もありますが、逆に言えばそれまでは間違いなく配達ラストワンマイルは人の手による作業であり続けるということです。そこを改善していくためには、上記のソリューションを全面的に推し進めて行く必要があると思いますし、特に「4.サービス・料金体系の再設計」がその成否の鍵となるのではないかと見ています。

    (※「ラストワンマイル」の詳細に関しては、「運送におけるラストワンマイル。多様化する背景と物流の課題」もぜひご参照ください)

    今回は、ヤマト運輸の労使問題を皮切りに、今物流業界がどういった状況にあるかということが広く世の中の知るところとなったのは、業界全体にとっても、その利便性にあやかっている私たちユーザー側にとっても、良かったのではないかと思います。

    Amazonの即日配達サービスなどでECショッピングがますます便利になっている一方、その現場を支える配送事業者にどれだけしわ寄せが生じているかというのは、私たちユーザーひとりひとりが当事者意識を持って考えなくてはいけないことです。また、今後配送サービスの仕組みや料金体系などに見直しが入ることも想定しておくべきでしょう。

  • 【解説】車の減価償却と経費 –– 取得価格や耐用年数など押さえておきたいポイントとは

    【解説】車の減価償却と経費 –– 取得価格や耐用年数など押さえておきたいポイントとは

    法人が社用車の購入を検討するときには、車についての税制を知っておく必要があります。

    車は減価償却の対象になるため、その考え方や方法を押さえておくと、社用車として購入すべきかリースにすべきかの判断もしやすいですし、車選びにも役立ちます。一括して経費に算入されるかと思っていたのに、減価償却を考えていなかった… と後から悩むこともありません。

    今回は、車の減価償却と法人の経費について、取得価格や耐用年数など是非とも知っておきたいポイントを解説します。

    そもそも減価償却とは?

    減価償却の対象

    車の税金制度を理解するためには、減価償却の考え方が重要です。

    減価償却とは、ある資産について、年々価値が目減りしていくという考え方のこと。たとえば、不動産や車のようなまとまった価値のあるものは、1年では価値がなくなりません。だんだんと価値がなくなっていって、最終的に無価値になる、と考えられます。

    当初に物品を購入したときには、物品の取得価格分の価値がありますが、だんだんと価値がマイナスになるので、その分が毎年の減価償却費(経費)になります。そして、その物品の耐用年数を超えると、物品が無価値になる、という考えです。耐用年数とは、その物品が使用に耐えうる年数ということであり(= 価値がなくなるまでの年数のこと)、各種の物品ごとに決められています。

    車の場合にも減価償却の考えが適用されるので、取得した価格から毎年減価償却が行われて、耐用年数を過ぎると価値がなくなる、という扱いになります。

    まずここで、車の購入費は一括で経費にできないということを押さえておきましょう。

    減価償却の方法

    それでは、具体的に車の減価償却はどのようにして計算するのでしょうか?そもそも減価償却には、定額法と定率法という2種類の方法があります。

    定額法とは

    定額法とは、耐用年数の期間中、毎年定額で減価償却していく方法です。たとえば、100万円の物品を5年で定額法で減価償却する場合には、100万円÷5年=20万円ずつ減価償却されていくことになります。

    定率法とは

    もう1つの減価償却の方法は、定率法です。これは、毎年一定割合ずつ、減価償却していく方法です。

    たとえば、100万円の物品を購入した場合、定率法で償却率が50%の場合には、1年目の減価償却費は50万円、2年目はその50%の25万円、3年目はその50%の12.5万円…などとなっていきます。ただ、これだと永遠に終わらなくなってしまうので、ある一定の保証率の価値以下になると、残額が残りの耐用年数で均等に償却されます。

    定額法と定率法、どちらが節税になる?

    定額法と定率法を比べたとき、定額法の方が計算が簡単で、初期の費用発生も少ないですが、定率法の方が、初期に多くの経費を算入できるので、節税にはつながりやすいです。

    車の減価償却

    それでは、車の減価償却方法は定額法か定率法か、どちらになるのでしょうか?この点については、所有者が個人事業主か法人かによって、原則的な取扱方法が異なります。

    • 個人事業主の場合 : 基本的に定額法を利用
    • 法人の場合 : 基本的に定率法を利用

    ただ、これらは特に税務署へ届出をしなかった場合の原則なので、異なる方法を使いたい場合には、税務署に届け出ることによって、選択することができます。

    たとえば、法人であってもどうしても定額法を利用したければ、車を取得した当初の段階で、税務署に届け出れば良いのです。特段そのような理由がなければ、定率法による方が早めに大きく経費算入できるので、届出をする必要はないでしょう。

    車の取得価格に含められるもの

    減価償却の基準となってくるのは、取得価格です。車を取得する際には、車両本体の代金以外にも必要な費用がありますが、車の取得価格には、どのような費用が含まれるのでしょうか?

    基本的には車両本体費用やオプション費、自動車税や自動車取得税、自賠責保険料などの付随費用が、すべて取得価格に含めることとなります。

    オプション

    取得価格に必ず含めるもの

    そして、中でも以下の費用は必ず車の取得価額に含める必要があります。

    • 車両本体価格
    • オプションの価格(カーナビやETC、カーオーディオなど)
    • 納車費用

    取得価格に含めなくてよいもの

    これらに対し、以下の附随費用については、取得価格に含めないことができます。

    • 自動車税
    • 自動車取得税
    • 自動車重量税
    • 自賠責保険料
    • 自動車の登録費用(業者の代行費用も含まれる)
    • 車庫証明にかかる費用(業者の代行費用も含まれる)
    • リサイクル料金

    上記のうち、リサイクル料金以外は、支払い保険料や租税公課などとして、経費に計上することができます。リサイクル料金は、「預託金」として資産扱いとなり、車の売却か廃車を行うときに経費となります。

    車の耐用年数

    次に、車の耐用年数が何年になるのか、見てみましょう。事業者の種類と車の種類によって異なります。

    一般の事業者のケース

    • 普通乗用車の場合には6年
    • 軽自動車(総排気量66L以下)の場合には4年
    • ダンプ式のトラックなら4年
    • ダンプ式以外のトラックなら5年

    運送業者などのケース

    運送業者やレンタカー会社などのケースでは、自動車を頻繁に利用するので耐用年数が短くなります。

    • 普通乗用車の場合に4年
    • 軽自動車(総排気量66L以下)の場合には3年
    • 積載量2トン以下の貨物自動車や、その他の用途の総排気量2リットル以下の小型車なら3年
    • 総排気量3リットル以上の大型車なら5年

    中古車で、耐用年数が満了していない車両

    さらに、車を中古で取得した場合には、耐用年数までの期間が短くなります。具体的には、法令で定められた次の計算式によって計算します。

    ■(新車の耐用年数-中古車の耐用年数)+経過年数×0.2

    ただし、1年未満の端数は切り捨て、2年未満になる場合には2年を耐用年数とします。

    具体例を1つ紹介しましょう。2年落ちの普通車を購入した場合、

    (72ヶ月-24ヶ月)+24ヶ月×0.2=52.8ヶ月となりますが、1年未満の端数を切り捨てるので、48ヶ月分の4年が耐用年数となります。

    耐用年数が過ぎた中古車両

    耐用年数が過ぎている場合には、以下の計算式となります。

    ■新車の耐用年数の0.2

    これについても、1年未満の端数を切り捨て、2年未満なら2年とします。

    たとえば、6年を過ぎた普通車を購入した場合には、72ヶ月×0.2=14.4ヶ月となりますが、2年に満たないため、耐用年数は2年となります。

    中古車

    新車と中古車

    以上を前提にして、法人が社用車を導入するとき、新車か中古車のどちらにメリットがあるのか、考えてみましょう。

    新車と中古車は、耐用年数が大きく異なります。中古車の方が耐用年数が短くなるので、その分減価償却を早く行うことができます。企業の状況や考え方にもよりますが、早く大きく減価償却を計上したいと考えるのであれば、その点では中古車の方がメリットが大きいと言えます。

    ただし社用車を購入する際にそもそも中古車でも問題ないのかは、社内で議論し承認を得ておくといいでしょう。

    社用車の購入とリース

    次に、社用車を購入するのかリースにするのかという選択肢があります。

    購入した場合の減価償却の方法は今まで説明した通りですが、リースの場合には毎月のリース料が経費計上されるので、リース期間中均等に経費が発生します。つまり、減価償却の定額法と同じような結果になるのです。リース契約の期間は通常5年となるので、自動車の価格が5年間で均等で償却されていくような計算です。

    定率法を用いて当初に多く経費計上をすることができるのは購入する場合になります。

    とはいえ、そもそも金額も使い方も全く異なりますし金額面以外のメリットデメリットもあります。社用車を購入する場合には会計上の負担だけでなく、メンテナンスやその他雑務も自社で担当者をおいて対応しなければいけません。リースであればプランにもよりますが、メンテナンスリースを活用することで、面倒な手続きをアウトソーシングすることができます。

    社用車は購入するのがいいのか、リースするのがいいのか。この点については別の記事でより詳しく解説していきたいと思います。

  • 【2019年版】今年こそ資格を取得!運行管理者試験徹底ガイド

    【2019年版】今年こそ資格を取得!運行管理者試験徹底ガイド

    一定の数以上の事業用自動車を有する営業自動車運送事業者は、運行管理者を選任することを義務づけられています。
    国土交通大臣指定試験機関の行う運行管理者の試験に合格し、安全輸送の責任者として自動車運送事業者の選任を受けた人の中から運行管理者を選任しなくてはなりません。
    ドライバーの体調管理から安全運転指導、乗務割の作成などを行う「運行管理者」は、安全な運行と業務の効率化へと導くスペシャリスト。前回は運行管理者とは何かについてご紹介しましたが、今回は今年運行管理者試験を受ける方に必要な情報をお伝えしていきます。

    運行管理者の試験の内容

    年々受講者が増えているという運行管理者試験。試験は年に2回、8月と3月に行われます。2018年度第一回の受講者数は35,619人、そのうち合格者は10,220人人と合格率は30%弱(貨物飲み)。運行管理者の需要は高まってはいるものの、意外と難関なようです。

    試験時間は長いようで短い90分。以下の5科目中出題される問題は計30問、マークシートで回答を選択します。貨物か旅客かによって試験内容は変わります。以下は貨物の場合の出題項目です。

    1.貨物自動車運送事業法:8問
    2.道路運送車両法:4問
    3.道路交通法:5問
    4.労働基準法:6問
    5.その他運行管理者の業務上必要な知識・能力:7問

    この出題科目から、1.~4.ごとに1問以上正解し、5.については正解が2問以上であること、そして30問中18問正解することが合格ラインです。

    2010年度以降、問題の一部に新しい出題方法が導入されるようになりました。運行管理者試験センターが発表した新出題方法として、以下を参考に対策してください。

    1.正しいものと誤っているものの組み合わせの間題
    2.正しいものすべての組み合わせを選択する問題
    3.保存期間などの数値を解答し、すべてが正しいときに正解とする問題
    4.文章中の空欄に入れる語句等を選んで解答し、全てが正しいとき正解とする問題
    5.法令の定めの有無を問い、全てが正しいとき正解とする問題
    6.計算した値を記入する間題

    2019年度運行管理者試験第一回目の詳細

    次回の試験は2019年8月25日(日曜)に開催されます。申請期間は以下の通りとなりますのでよく確認の上申請を行いましょう。

    頒布期間
    ①書面申請
    2019年5月17日(金) ~ 6月7日(金)
    ②おまかせ申請
    2019年5月10日(金) ~ 6月14日(木)

    申請期間
    ①書面申請
    2019年5月17日(金) ~ 6月7日(金)
    ②インターネット申請
    2019年5月17日(金) ~ 6月18日(火)
    ③おまかせ申請
    2019年5月10日(金) ~ 6月14日(木)
    ④スマートフォン再受講申請
    2019年4月19日(金) ~ 6月18日(火)

    受験の際の手数料は6,000円(非課税)、またインターネット申請の場合はシステム利用料として648円(税込)が必要となります。また、採点結果通知書を希望する方は、、受験申請書に記載する採点結果通知欄の「希望する」を○で囲み、 6,216円(受験手数料6,000円+採点結果通知手数料216円)の払込取扱票を選択して郵便局の窓口でお支払いください。貨物の場合、各都道府県別53箇所で試験を開催、試験場所は受験通知に記されますので受験前にしっかり確認しましょう。

    受験資格がある方

    試験日の前日において、自動車運送事業(貨物軽自動車運送事業を除く。)の用に供する事業用自動車又は特定第二種貨物利用運送事業者の事業用自動車(緑色のナンバーの車)の運行の管理に関し、1年以上の実務の経験を有する方。

    または、国土交通大臣が認定する講習実施機関において、1995年4月1日以降の試験区分に応じた基礎講習を修了した者及び終了予定の方。貨物自動車運送事業輸送安全規則に基づき、国土交通大臣から認定された講習実施機関で基礎講習を受講された方は貨物試験の受験資格者となります。

    さらに国土交通大臣が認定する講習実施機関において、試験の種類に応じた基礎講習を受講予定の方(試験日の前日までに基礎講習を修了予定の方)。

    受験の際に準備するもの

    受験するにあたって、以下の書類を申請する必要があります。三者の場合それぞれ違うので、抜け漏れのないよう必ずチェックを!

    実務経験を一年以上保有する方
    ・ 顔写真を貼付した運行管理者試験受験申請書
    ・ 運行の管理に関する実務経験証明書(受験申請書の実務経験証明欄に記載)
    ・ 証明書の貼付用紙(住民票の写し(マイナンバーの記載がないもの)又は運転免許証のコピー)
    基礎講習を修了した方
    ・顔写真を貼付した運行管理者試験受験申請書(実務経験証明欄は未記入で提出)
    ・証明書の貼付用紙
    ①住民票の写し(マイナンバーの記載がないもの、記されている場合はマーカーなどで潰します)又は運転免許証のコピー
    ②試験の種類に応じた基礎講習修了証書のコピー、または
    試験の種類に応じた運行管理者講習手帳の発行者が記載された箇所(1ページ)及び、受講者の氏名等が記載され写真が貼付された箇所(2ページ)並びに、基礎講習を修了したことが証明された箇所(3ページ以降)の写し
    基礎講習が修了予定の方
    ・顔写真を貼付した運行管理者試験受験申請書(実務経験証明欄は未記入で提出)
    ・証明書の貼付用紙
    ①住民票の写し(マイナンバーの記載がないもの、記されている場合はマーカーなどで潰します)又は運転免許証のコピー
    ②試験の種類に応じた基礎講習受講予約申込書のコピー
    ※(2)の②については国土交通大臣が認定する講習実施機関において、 受講予約済を証する基礎講習受講予約申込書等(写)または インターネット予約による「受講予約票」等が必要です。

    試験への準備は万全!試験の前にやっておきたいこと

    ここまで準備ができれば、あとは試験への対策を行いたいところ。直前に勉強するのではなく、少しずつ進め、当日は余裕を持って試験を受けれるようにしましょう!

    過去問で傾向を把握する

    運行管理者試験センターのホームページでは、過去2回行われた試験の過去問題を掲載しています。この試験問題を解きながら間違った場合はなぜ誤ったかを理解し、全問正解となるまで勉強をしてみましょう。

    ・運行管理者試験センター 過去の試験問題・正当
    ・運行管理者試験 過去問題集(貨物)

    参考書や問題集でひたすら解く!

    運行管理者試験の問題集や参考書は、手にとって一番解説が理解しやすいものを選びましょう。

    運行管理者試験 問題と解説 貨物編 平成29年3月受験版
    詳解 運行管理者貨物過去問題集 ’17年版

    試験対策集中講座を受けてみる

    ヤマト・スタッフ・サプライでは1日で出題ポイントを学べる「集中講座」と、直前でしっかり過去問題を解く「実践講座」を行なっているそうです。貨物自動車運送事業法、道路運送車両法、道路交通法、労働基準法、それぞれのポイントを絞って短期集中で徹底的に学べます。

    勉強方法がいまいち掴めない、忙しくてどこから手をつければいいかわからない、そんな方にオススメです。一日あたり10,300円から。

    ・ヤマト・スタッフ・サプライ 運行管理者試験対策講座

    試験に備えてもう一度見直しておきたいこと

    出題形式は変わってはきているものの、過去の問題を解き、間違った箇所を完璧に理解できるようになれば合格への道は遠くはありません。新しい傾向の問題が出されても、ベースの知識をしっかりと持っていれば慌てることもなく冷静に答えを導きだせるでしょう。

    運行管理者試験では、『数字モノ』の暗記が重要。〇〇年、〇〇メートル、〇〇時間など、固定されている数字は極力暗記しておくとベスト。

    試験時間は限られているので、時間配分をよく考えてペンを進めていきましょう。もちろん、前日までの体調管理も大事ですよ!準備をしっかり行った上で、少し気持ちにゆとりを持って試験に挑みましょう!

  • 自動運転車におけるセンサーの重要性と技術

    自動運転車におけるセンサーの重要性と技術

    画像出典:Tesla

    多くの人が関心を持つ、自動運転車。現時点では運転をサポートしてくれる機能を持つ段階で完全な自動運転車は実現していませんが、その技術は着実に進歩してきています。
    自動運転システムを支える技術の1つとして外せないのが、「センサー」です。自動運転車の開発に力を入れいているテスラモーターズ(以下テスラ)では、オートパイロットを搭載した車を開発していますが、車体には10個以上ものセンサーが内蔵。「カメラビュー」「レーダー」「超音波センサー」など様々なセンサーが機能し、オートパイロットのシステムを支えています。

    仮にセンサーがこの世に存在しなかった場合、各企業が開発している自動運転システムはどのような状態になるのでしょうか? 今回はこのセンサーについては紹介します。

    自動運転システムにおけるセンサーの仕組み

    自動運転システムは、周囲を検知するセンサーを通して「歩行者はいないか?」「対向車はないか?」「道路標識の指示は何か?」といった情報を画像処理、もしくは反射波を測定するなどして確認します。

    検知したデータはクルマの内部に搭載しているコンピューターに送信され、高速で分析が行われます。次に分析したデータを駆動するそれぞれのパーツに伝えることでクルマの動作が決定。「ステアリングを動かす」「ブレーキを踏む」「車線変更する」といった基本的な運転操作が、機械を通して行われます。

    こうした一連の操作を機械・電気仕掛けで行うものを「機構制御のバイワイヤ化」と呼んでいますが、今ではクルマのステアリングやアクセル、ブレーキなどはバイワイヤ化の恩恵により、自動的に操作可能に。

    つまり、現代のクルマは機械装置や電気信号で「曲がる」「加速する」「止まる」などの基本動作を行える環境がすでに整っており、後は周囲を検知するセンサーや脳の役割を持つコンピューターが更に進化すれば、人の手をまったく必要としない「完全自動運転」の技術が実現できるのです。(もちろん技術的な話で、法制度や倫理観的な問題は別で解決しなければいけないですが)

    センサーが果たす役割

    視覚

    今回の主題となる「センサー」は、人間で例えるなら「視覚」や「触覚」の部分に該当するものです。人は外部から受ける刺激の8割は視覚情報によるものだと考えられています。この8割の刺激が遮断されてしまえば、周囲の状況を把握できないことはもちろん、物を掴む、食事をする、外を歩くといった当たり前の行動がとても難しくなってしまいます。

    目を閉じて視覚が遮られれば、次に残るのは味覚、嗅覚、聴覚…そして触覚です。触覚は物体に触れた時に刺激を受け取る感覚ですが、人が目を閉じて障害物を避ける時は、自然とこの触覚に頼る傾向にあります。視覚と触覚から集めた情報が人の行動に大きく影響しているのです。

    つまり「視覚」や「触覚」の役割を持つセンサーをクルマに搭載すれば、周囲の状況が把握できるようになるため、自動運転システムの実現が可能です。反対にセンサーがなければ状況判断ができなくなり、衝突事故や移動する方向を見失ってしまうなどの問題が生じてしまいます。

    自動運転システムはセンサーが「命」といっても過言ではなく、一つひとつのセンサーがちゃんと機能することで初めて安全な自動運転ができるようになるのです。

    テスラのオートパイロットで使用されるセンサー

    テスラ モデルS
    Photo credit: mariordo59

    自動運転システムの技術において業界で最もリードしているのが、冒頭でも紹介したアメリカのテスラが開発しているオートパイロットです。「モデルS」のオートパイロットには、以下の3つの機能を持つセンサーが各所に搭載されています。

    カメラビュー

    モデルSにはフォワードカメラ、フォワードフェーシング・リアフェーシングサイドカメラ、リアビューカメラという3種類のカメラが搭載されています。

    特に注目に値するのがフォーワードカメラの機能性。こちらのカメラはフロントガラスの上部に設置されており、「ワイド」「メイン」「ナロー」とそれぞれの役割を持ち、視野の広さ調整から遠くの物体を検知する機能まで、さまざまな状況に対応できる技術が備わっています。

    レーダー

    天候の影響により視界が悪い状況の場合、カメラだけでは検知できない物体を探し出すのがこのレーダーの役割です。激しい雨、濃霧や降雪時を走行中でも、前方車両を正確に検知して安全に対応する役割を担います。

    超音波センサー

    文字通り周囲に超音波を発しながら車両を検知するセンサーのことです。主に走行中の車線に入ってくる車両を検知する役割を果たしますが、他にも駐車時のサポート役として機能することもあります。超音波とは人の耳には聞こえない振動波なので、通常では感知できない物体の位置まで把握することができます。

    基本的に自動運転システムは、先行車両を認識してアクセルやブレーキを制御したり、車線変更などを行うことを主な目的としている技術。これらの判断を行うのは、システムに組み込まれるアプリケーションとなりますが、センサーは外部の情報を取り入れるための非常に重要な役割を持つ装置です。

    従来のクルマにもセンシング機能を持つ機器が搭載されていますが、自動運転システムでは更に精度の高い製品を用いる必要があるのです。

    国産の自動車に搭載されているセンサー

    自動運転システムと聞くと、内蔵するコンピューターがすべてを判断して公道を運転することを思い浮かべるかもしれませんが、実際はそのレベルまで達しているクルマは今のところ存在しません。自動運転を達成するにはさまざまな技術の制約があるため、世界のエンジニアが壁を乗り越えようと日々研究に努めています。

    日本では「自動ブレーキシステム」が一時期話題となりましたが、このシステムも自動運転の一部といえるでしょう。カメラとレーダーの組み合わせによるものが多く、トヨタ、日産、マツダ、スバルなどが販売する車両に搭載されていることで有名です。

    特にマツダの「アクセラ」では、国土交通省の調査による自動ブレーキ性能の評価点は総合でトップを記録。またTVCMでお馴染みのスバル「アイサイト」も評価が高いため、こちらの2社の自動ブレーキシステムは、今後も技術を競い合いながら更なる進化が望めるのではないでしょうか。

    マツダ「i-ACTIVSENSE」

    マツダの「i-ACTIVSENSE」もテスラと同じカメラやレーダー、超音波センサーなどを駆使してブレーキ判断を行っています。2016年の予防安全性能評価において、マツダのアクセラは「ASV++」を獲得したため、その安全性能は折り紙付き。この評価制度は対車両や歩行者に対する反応、車線のはみ出し警報、後方視界情報提供装置の安全性などを確認するため、ほぼ全方位におけるシステムの反応を評価します。

    近年ではAT自動車の誤発進が問題となっていますが、マツダはこの課題にも対応するシステムを構築。超音波センサーが近距離の物体を感知して、警報音を鳴らしてドライバーに知らせる機能を搭載しています。

    スバル「アイサイト」

    スバルのセイフティシステムの一つである「アイサイト」では、フロントに設置するステレオカメラが優れた認識性能をもつ機器として有名です。他社のクルマではカメラとレーダーの組み合わせが標準となっていますが、スバルではこのステレオカメラ単体で運転をアシストするため、最先端のカメラを駆使するシステムとして注目されています。

    クルマや歩行者、二輪車などを認識することはもちろんのこと、白線や道路の形状まで把握するため驚く機能が満載です。また、ステレオカメラは動く物体をカラーで検知し、先行者のブレーキランプなどをセンシングすることが可能なため、より人間の視界に近い状態で判断を行うことができます。

    基本的にオートパイロットも自動ブレーキシステムも、現在ではアシストの領域に留まっているため、運転を行うのはあくまで人間だということを忘れてはいけません。搭載するセンサーはどれも優れたものばかりですが、これらに頼りっきりではいずれ事故を起こします。近年ではアシスト機能も標準装備となっているため、運転の責任を負うのはあくまで人間側だということを肝に銘じておく必要があります。

    今後の自動運転のカギを握る「LiDAR」の技術

    自動運手システムで活用されるセンサーには「光学式カメラ」や「ミリ波レーダー」などがありますが、今後は「LiDAR(ライダー)」も加わる可能性が考えられます。

    LiDARとは、光(レーザー)を用いて距離をセンシングする技術のことで、短い波長の電磁波を照射するため、従来の電波レーダーよりも精度の高い検出が行えます。元々は地質学や物理学の分野で活用されていた技術ですが、センシング機能に優れていることが認められたため、自動車業界から熱視線を受けました。

    LiDAR
    Photo credit: Oregon State University via Visualhunt.com

    テスラのCEOイーロン・マスク氏はLiDARの搭載には今のところ懐疑的であり、カメラやレーダーを駆使すれば自動運転の実現は可能だとコメントしています。しかしGoogleは、3D地図を作成する上で赤外線によるLiDARの技術は必要だと考えているため、今後も注目され続けるセンサーであることは間違いないでしょう。テスラのモデルSは2016年に致命的な死亡事故を起こしている点から、改善のカギを握るのはもしかしたらLiDARによるセンシング技術かもしれません。

    各企業が開発しているセンサー

    自動車に関わるセンサーだけを考えれば、搭載可能なものは既にたくさん存在します。特にカメラ技術は進化の一途を辿っており、今後も自動運転システムに大きく関わってくることは間違いないでしょう。自動運転用のカメラ開発企業の中には、ソニーやパナソニック、ケンウッドなどがあるため、まさに業界の垣根を越えた開発競争が行われている状態です。

    Mobileye
    出典 : MOBILEYE

    最近までテスラと業務提携していたMobileye(モービルアイ / イスラエル)では、後付けが可能な衝突防止補助システムを開発しており、フロントガラスに取り付けたカメラが先行車両や歩行者を検知して警報音を鳴らす製品を販売。さすがにステアリングやブレーキの操作はできませんが、「警報音を鳴らす」くらいであればすべてのクルマに搭載が可能とのことです。

    一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)では「センシング技術委員会」を設置しており、自動車だけでなくITやエレクトロニクス産業の発展に伴う調査を実施。自動運転におけるセンシング技術は「物体を検知する」ことに重点を置いています。

    委員会にはアズビル、オムロン、セイコーインスツル、ソニー、東芝、日本電気、パナソニック、富士通研究所、三菱電機、村田製作所などの企業が関わっているため、これらの中から新しいセンシング技術が生まれ、将来の自動運転システムに活かされるかもしれません。

    進化し続けるセンシング技術に注目

    自動運転システムとセンサー技術は切っても切り離せない関係にあります。またセンサーの技術進化はもちろんのこと、「LiDAR」のような従来のシステムに搭載されてないセンシング技術に注目することにより、自動運転システムの更なる向上が望めることも面白い傾向かもしれません。

    今後もセンサー開発による市場の拡大は大いに考えられるため、国内企業の中から自動運転に特化した新しいセンシング技術が生まれることを願っています。

  • 装着義務化が広がるデジタコ、その選び方とオススメの機種ガイド!

    装着義務化が広がるデジタコ、その選び方とオススメの機種ガイド!

    そもそもタコグラフとは何かといえば、運行中の走行速度や稼働状況をグラフで数値化し、把握できるようにした計器のことです。ドライバーが無理な運転をせずに安全な運行を行なっているか、休憩をちゃんととっているか、見えない作業の内容をデータとして確認する事で作業効率や安全に繋げていくものです。

    「貨物自動車運送事業輸送安全規則」の一部改正により、2017年4月1日以降より、運行記録計の装着義務付け対象が従来の「車両総重量8トン以上又は最大積載量5トン以上」から「車両総重量7トン以上又は最大積載量4トン以上」に拡大されます。

    なお、2015年4月以降に新車として購入、または新規登録を受けた車両においては既に装着が義務化となっています。そこで運行記録計の中でも最近ではアナログよりデジタルの普及が進んでいる中、どんなデジタコが人気でそれぞれどんな機能があるのか知りたいところですよね。今回は様々な運行管理計の機種とその特徴についてお伝えしていきます。

    出典 : タコグラフ(Wikipedia)

    広まる運行記録計の義務化

    国土交通省が掲げ「事業用自動車総合安全プラン2009」からすでに8年が経とうとしています。車両総重量8トン以上の大型トラックに加え、車両総重量7トンクラスのトラックでも、長距離・長時間輸送も比較的多く、死亡事故や重傷・軽傷事故が多発していることが確認されているため、装着が義務化されることになりました。

    事業用貨物自動車台数としては、全車両のうち7,000~7,999キログラムが27.7%、8,000キログラム〜は43.7%と、およそ117万台のうちの半数以上を占めています。車両総重量が増加すればするほど、車両一台あたりの死亡事故発生率が高くなる傾向があるため、遠隔地を含め確実な運行管理が重要だと見なされました。

    そのため、この安全プランでは、業務を抱え運行中の事業車両の交通事故件数、それによる死者数を減らすために、段階的に運行記録計の義務づけを拡大し安全管理を徹底していく、という流れになっています。

    2015年に施行された運行記録計の装備義務については、機器についてはアナログでもデジタルでもどちらであっても装着していれば良いということでした。しかし2016年以降に向け、次世代型運行記録計の装備の普及をする方向へと進んでいるため、デジタルタコグラフ(以下、デジタコ)が選ばれるようになっています。

     

    デジタコを購入するなら今?義務化による助成金

    LEVO(環境優良車普及機構)とトラック協会、さらに国土交通省は、運行記録計義務化による補助金・助成金制度を行っています

    一般貸切旅客自動車運送事業者における交通事故防止のための取り組みを支援する観点から、デジタコ一台あたり1万円〜3万円程度、事業所用の機器一式であれば13万円程度(補助対象事業者当たりの補助金額の上限80万)が補助に。

    この補助制度は2018年の8月1日から11月30日までです。補助対象機器を購入し取付けたうえ支払いまで終了(事業完了)しているもが対象となります。申請時に必要となるので、領収書も忘れずに取っておいてください。

     

    デジタコを装着すべき5つのメリット

    アナタコとデジタコの違いについてはすでに前回の記事にてお伝えしましたが、デジタコのメリットをさらに深堀りしてみていきましょう。

    ドライバーの安全管理を徹底し、事故を削減する

    デジタコの乗務日報には、急加減速や急ハンドル、速度超過やアイドリング時間など、ドライバーの運転情報が全て記録されます。情報をもとに運転癖を見直し、事業社側は効果的な運転指導が行えます。

    安全運転のレベルも数値化することができるため、ドライバーも運転スキルの見直しができ、スキルアップへの意欲ものぞめます。

    作業の効率化を前進させる

    従来手書きで書いていて乗務日報を運行データから読みとり自動で作成します。

    荷積、荷卸の作業場所や、作業区間の移動距離、高速走行区間やETC使用料がデジタコのデータから印刷されるので、乗務員さんが事務所で日報を手書きする手間が削減され、労働時間短縮につながります。

    労務管理の徹底を行う

    デジタコについている自動に時間を計算する機能により、正確な運転時間の把握ができます。また、最近では「運送事業者の改善基準告示」をチェックする機能を搭載しているデジタコの製品もあります。4時間以上の連続走行時は事前に警告をしたりと、ドライバーの疲れを事前に軽減してくれるため、労務の観点でも大いに活躍してくれることでしょう。

    配車の効率をグッと上げる

    GPS機能が搭載されたデジタコの場合トラックの位置を常に把握できるため、急な荷積が発生した場合など、最短距離を走っているトラックへの指示が可能です。

    燃費向上とエコドライブを叶える

    エンジン回転等から経済運転も点数化してくれる機能もあるため、燃費向上へと繋げることも可能です。これによってコスト削減やドライバー自身がエコドライブを心がけることもできるようになるでしょう。

    国土交通省が発表した運行記録計の普及・義務化ロードマップによると、正確な運転時間の把握が可能となって集計機能により日報作成の負担が軽減し、さらに運行データの解析によって効果的な運転指導が可能になるということ。これがデジタコの強みであり、特徴だと言えるでしょう。

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    デジタコの基本機能と種類

    運行管理機能として、「速度・時間・距離」の集計がベースとなっています。その上で、瞬間加速度や燃費の測定・記録による運転支援の機能、クラウドを利用した遠隔地でのリアルタイムな運行管理、運行者単位での運行管理の徹底(IC運転免許証の認証や運転者識別、無免許運転の防止)が備わっています。これらの機能により、動態管理もスムーズに行えるようになるのです。

    さらにいくつか種類があるので予算も含め、用途や機能によって検討してもいいでしょう。

    まずは1日の管理から・・そんな場合は単機能型のデジタコを。装着義務拡大をきっかけに安全運転の見直しや経費削減など効率よく業務を行いたい場合は多機能型デジタコがいいでしょう。

    また、どうせ装着するならドラレコ機能も搭載していてほしい、という場合も、ドラレコ(ドライブレコーダー)内蔵の一体型商品もあります。

    予算とそれぞれどんな課題を解決したいかを明確にした上で商品を選びましょう。

    オススメのデジタコメーカー5選

    実際どんなメーカーからどんな商品が出ているか気になるところ。主力メーカーのオススメ商品をそれぞれご紹介します。

    YAZAKI デジタルタコグラフDTG7

    正式名称は矢崎エナジーシステム株式会社。1960年代より国産のタコグラフを販売している老舗中の老舗です。YAZAKIでのオススメはデジタコとドラレコ(ドライブレコーダー)が一体化された「デジタルタコグラフDTG7」。まさに両者のいいとこ取りと言える商品で、充実した画像解析機能を備えています。

    究極の予防安全システムをうたっていることもあり、ふらつき運転や車線逸脱を知らせる「車線逸脱警報」や前方車両との車間距離を計って知らせる「前方車両接近警報」、制限速度や路面表示を認識して車両の動きにより警報で知らせる「路面表示警報」で安全運転の徹底を行います。また、LTE通信を利用した記録データの自動送信なども可能です。

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    富士通 DTS-C1D

    富士通製品からはクラウドサービスに対応したデジタルオンラインタコグラフ「DTS-C1D」がオススメ。こちらもドラレコを搭載したモデル。最大4台ものカメラを設置可能、防水構造で視野角が広い31万画素のカメラを採用しどんな悪天候でも取り逃がしません。業界初、3G通信モジュールを搭載しリアルタイムで正確な運行管理が行えます。

    また、坂道でのエンジン回転や急ハンドルの検知を搭載されたGセンサで行い、公平な運転評価を図ることができます。BlueToothやCANを始めとする業務端末との連携も。

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    デンソー DN-magic PREMIUM

    デンソーからは4.2インチの大画面の有機高機能パネルを備え多様なニーズに対応する「DN-magic PREMIUM」がオススメです。SDカードで運用するため月額通信費の負担はなく、免許証の不携帯や期限切れを通知する免許証リーダー機能もやニーズに合わせてレイアウトができる使いやすい運転日報も魅力。

     

    ボタン操作いらずの作業登録や状態変更も音声認識機能で可能に。

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    データテック SR-Connect

    データテック社でのオススメは、ドライバーの癖がわかるデジタコ・セーフティレコーダー「SR-Connect」。独自のジャイロセンサ技術を有し、事故の状況や速度超過などの情報、ドライバーの運転癖を分析し事故予防を加速させます。ドライバーの運行データを分析しヒヤリハット判定を構築、危険な運転をパターン化して安全運転指導へと導きます。

    とにかく運転データを細かく分析してくれるので事故防止対策には強い機種だと言えるでしょう。

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    ホリバ デジタルタコグラフDRT-7100

    2013年にグッドデザイン賞を受賞しているホリバのDRT-7000シリーズからはドライブレコーダー付きデジタルタコグラフDRT-7100がオススメ。通信機能付きの機種場合、走行中の車両の現在位置を定期的に送信できるのでもしもの緊急時も車両の把握ができます。

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    迷った時は目的を絞って決める

    探しても機種が多くてなかなか選べない・・そんな時は目的を絞って検討してみましょう。

    使ってみないとわからないし、初めは予算を抑えたい。

    およそ10万円代が多いデジタコの中でメーカー希望小売価格50,000円台のデジタコがあります。法廷3要素(時間・距離・速度)に特化したシンプル仕様なシステック社のEarthDrive DTU-1や、エンジンをスタートさせると自動的に起動する富士ソフト社のVADI-FSDT-01です。

    さらにどちらも助成金対象になっているため、徹底して導入コストを抑えたいならばおすすめといえるでしょう。

    とにかく安全管理を徹底したい!

    安全な運行の徹底や事故防止の啓発をするにはデジタコとドラレコ一体型のものがいいでしょう。先ほど紹介した商品も一体型ですが、YAZAKIからは他にYAZAC-eye3Tという機種も。事故や急ブレーキなど重要なシーンを感知して記録し、ヒヤリハットを見逃しません。

    シンプルで操作がわかりやすいものがいい!

    タッチパネル式の操作パネルで直感的に使えるのが双葉計器のデジタルタコグラフ(デジタコ)GFIT。フルカラーで文字を大きく表示した操作ボタンなので機械操作が苦手な人でもストレスなく安心して利用できます。

    初期導入コストも抑えてクラウド車両管理というオプションも!

    デジタコではありませんが、本メディア運営会社であるスマートドライブが開発する「クラウド車両管理 SmartDrive Fleet」はいわゆる次世代運行記録サービスとして提供されています。

    • 走行距離やGPS情報、運転情報(急加速・急ブレーキ・急ハンドル・アイドリング)などがリアルタイムに記録
    • 煩雑な日報に関しても一括CSV出力できたりなど、クラウド上で様々な機能を提供
    • 今年の秋頃からはドライブレコーダー機能も提供開始される計画

    だということなので、そういったサービスを活用してみるのも一つの方法でしょう。
    (※ ただし、今回の改正で運行記録計義務化対象となる車両総重量7トン以上又は最大積載量4トン以上車両に関しては、上記で紹介したようなタコグラフの装着が義務付けられるので要注意。SmartDrive Fleetのような製品は、現状ではあくまでもそれ未満のサイズの車両向けサービスである)

    クラウド車両管理 : SmartDrive Fleet

    普及促進を進める「次世代運行記録計」

    国土交通省は技術的な発展により、運行管理計のさらなる進化を図っています。従来のデジタコの機能に加え、エコドライブなどの運転支援機能や、IC運転免許証による運転者単位での運行管理徹底、ドライブレコーダーとの連携、遠隔地でのリアルタイム運行管理・支援などを法定基本機能として想定しています。

    1. 瞬間加速度、燃費等の計測・記録と運転支援機能(EMS機能の統合)
    2. ドライブレコーダーとの連携
    3. IC運転免許証の認証、運転者単位での運行管理徹底
    4. 遠隔地でのリアルタイム運行管理・支援
    5. センサーやASVとの連携で急な疾患や居眠りを検知自動ブレーキ、自動通報
    6. 実効性の高いIT点呼、アルコールチェック
    7. 健康・体調管理/増進(食事・運動・睡眠管理サポート)
    8. 健康診断や適性診断データの一元管理とフォローアップ
    9. ビックデータを活用した対策分析、事業者評価制
    10. ビッグデータによるマーケティング、荷受・配達の効率化、各種機能の一元化

    これらの機能を加えることで、より高精度な情報を取得し事業者側はきめ細やかなフォローを行えるようになるため、労務管理や運行管理の業務負担の激減を目指しています。

    義務化に伴い安全対策や業務の効率化の見直しを

    義務化の拡大により、今後は全ての事業車両にデジタコ及び次世代運行記録計が必須となるかもしれません。

    運行が見える化することはドライバーにとっても事業所側にとっても安心・安全なこと。今回の記事も参考にしていただき、事業所にとって現在目の前にある課題は何かを洗い出した上で必要なデジタコを選びましょう。

  • スマホや自動運転に活用される加速度センサー、ジャイロセンサーとは

    スマホや自動運転に活用される加速度センサー、ジャイロセンサーとは

    皆さんが日頃使っているであろうスマホやタブレットから、今後が楽しみなロボットや自動運転車まで、ここ十数年の間でもテクノロジーは急速に発展しています。

    そういったデバイスの魅力や今後を語る上で外せないのが、裏側で使われているセンサーやセンシングの技術です。中でもカメラの手ぶれ補正やエアバック、スマホアプリなどに活用さている「加速度センサー」や「ジャイロセンサー(角速度センサー)」は非常に注目を集めています。

    とはいえ加速度センサー、ジャイロセンサーについてはよく知らないという方もいらっしゃるはず。今回は具体例を取り入れながら、その仕組みや活用方法について紹介していきます。

    加速度センサーとは

    加速度センサー
    Photo credit: oskay

    加速度センサーは文字通り、1秒における速度変化(加速度)を測定するセンサーのことです。

    測定するものの中には重力加速度も含まれるため、人の動きや振動、衝撃まで検知できます。3軸方向(X軸・Y軸・Z軸)に適応するセンサーであれば水平状態を検出でき、冒頭で紹介したようにカメラの横方向による「手ぶれ補正」などにも加速度センサーの機能が応用されているのです。加速度センサーを用いる家電製品では、スマホやタブレット、ゲーム機のコントローラー、パソコンのHDDなどがあります。

    スマホには歩数計アプリや傾きによる電源のオン・オフなど、様々な動きに対して特定の機能を発揮する仕組みが搭載されていますが、これらは加速度センサーによって実現できるのです。またGPSと組み合わせることで位置情報に特化した新しい遊び方が誕生し、昨年アメリカの企業であるNiantic, Inc.が開発した「Pokémon GO」が有名になりました。

    ゲーム機のコントローラーでは、過去に任天堂から発売された「Wiiリモコン」に加速度センサーが搭載されているのも有名です。こちらは3軸方向の動きを検知できるため、実際にコントローラーを手で動かして、ゲーム上での「ボールの打ち返し」や「ゴルフの素振り」などを体験できます。

    wii
    Photo credit: edans

    パソコンやビデオカメラに用いられるHDDでは落下時の衝撃を検知する目的で、内部に加速度センサーを搭載しているものがあります。HDDは非常に繊細なパーツのため、振動や衝撃に対してとても敏感。そのため、内部の加速度センサーが落下時の重力加速度を検知し、電源を強制的にオフにして内部データを保護するのです。

    ジャイロセンサー(角速度センサー)とは

    ジャイロセンサー

    ジャイロセンサーとは、基準軸に対して1秒間に角度が何度変化しているかを検知するセンサーのことです。

    物体の回転運動を知ることができるため、加速度センサーでは検知できない「回転の動き」を測定することが可能。スマホやタブレッドなどで画面を傾けると、自動で見やすい方向に位置が切り替わるのも、ジャイロセンサーの機能が応用されているからなんです。

    実はジャイロセンサーはつい最近登場した技術というわけではなく、19世紀頃から人工衛星や飛行機などに用いられていました。近年ではナノレベルで部品の小型化が進み、先にも述べたスマホやタブレット、カーナビ、腕時計などへ搭載されるようになっています。また、ジャイロセンサーは加速度センサーと一緒に搭載されていることが多く、加速度を検出する3軸と角速度を検出する3軸の合計「6軸センサー」が主流となっています。

    加速度センサーの原理

    加速度センサーは3軸方向の加速度検知を目的とした慣性センサーであるため、主に「重力、振動、衝撃」を測定できます。小型加速度センサーの多くはMEMS(Micro Electro Mechanical System)の技術により製品化が行われており、極小のものであれば幅が10mm以下の商品まであるため、様々な機器に搭載可能です。

    加速度センサーの一般的な測定方式は、バネと重りが一体化した部品に対して、加速度が発生した時の位置を測定するといったもの。それぞれの方向に取り付けた重りが、外部からの衝撃により移動することで、その位置変化をセンサー内部で測定。後はバネ係数などを考慮した力学の方程式(フックの法則)に数値を入力することで、加速度を導き出すことができるのです。

    ジャイロセンサーの原理

    上述しましたが、ジャイロセンサーは回転や向きを検知するセンサーのことで、物体の回転速度などを測定できます。細かい動きを検出できる慣性センサーの一種として開発が進み、世の中の家電製品やデバイスなどにお馴染みの部品として定着してきました。

    有名な活用法としてはカメラの手ぶれ補正やクルマの安全システムなど。また、ジャイロセンサーも加速度センサーと同様、MEMSによる繊細加工技術が用いられています。

    ジャイロセンサーの一般的な測定方式は「コリオリの力(転向力)」の原理を利用して検知されます。コリオリ力とは、移動する質量に回転を加えた場合、その移動する方向に対して垂直方向に働く慣性力のことです。回転を伴う中での慣性力は、他にオイラー力や遠心力がありますが、コリオリ力もその一つとなりジャイロセンサーにおける重要な力学要素となります。

    具体的な活用例

    いくつか例をあげながら加速度センサー、ジャイロセンサーについて述べててきましたが、もう少し具体的な活用例を紹介していきましょう。

    スマホ、タブレット

    iPhone

    日本で最も売れているモバイル製品はApple社の『iPhone』や『iPad』が有名ですが、こちらの製品には多種多様なセンサーやが搭載されているのは周知の話。加速度センサーやジャイロセンサーはもちろんのこと、輝度センサー、近接センサー、電子コンパス、GPSなどが組み込まれており、まさにテクノロジーの塊です。

    iPhoneの加速度センサーは、主に人の動きを感知することに重点を置いており、端末を動かすことにより画面の位置変更や歩数計のカウントなどが行われたりします。

    近年では、就寝時に加速度センサーやマイクを活用して体の動きを検知することで、睡眠の質を高めるアプリまで登場。たとえばSleep Meisterというアプリでは加速度センサーで人の体動を感知し、眠りの浅い(レム睡眠)時にアラームを鳴らしてくれます。

    Sleep Meister

    またレースゲームのアプリなどは、画面を傾けることでハンドル操作ができるものもあるため、ここでも加速度センサーやジャイロセンサーの技術が活用されています。

    カーナビゲーション・システム

    カーナビに搭載されている加速度センサーやジャイロセンサーは、主に移動した距離やクルマの移動方向を検知するのに役立っています。カーナビのシステムはGPSやネット回線を通して現在位置を割り出すのが一般的ですが、これらの電波を受け取れないトンネル内などの場所では、搭載している各センサーが補助的に機能して位置情報を導き出しているのです。

    これらの機能はスマホなどのモバイル製品でも同等の役割を果たすため、カーナビを搭載していないクルマでは、地図検索アプリで代用する方が増えています。

    デジタルカメラ、ビデオカメラ

    手ブレ補正

    カメラによる撮影時に、人の動きによる縦横の動きや振動を各センサーが検知し、いわゆる「手ぶれ」を抑える役割を果たします。まずジャイロセンサーがカメラの揺れを検知し、その揺れの中から手ぶれ動作を抽出した後、補正したものをレンズの内部機能に反映。これらの動作は高速で内部処理されるため、初心者の方でも自然な撮影を楽しむことができるのです。

    SRSエアバッグ・システム

    エアバッグ

    乗員保護システムとして有名なエアバッグにも加速度センサーが活用されています。衝突時による衝撃をセンサーが検知した瞬間、内部に搭載されているインフレータに点火して袋状の部品にガスが送られます。この動作はまさに一瞬の出来事なので、センサーの役割が人の命を左右すると言っても過言ではありません。

    近年、エアバッグの不具合が問題視されましたが、こちらはガスが充填されているインフレータの構成部品が爆発時に飛散したことによる事故のため、センサーによる影響ではありません。

    エアバッグ・システムは過去に機械式加速度センサーが用いられていましたが、半導体技術の発展により「MEMS」が登場し、現在では多くの自動車のエアバッグにMEMS加速度センサーが用いられています。先にも述べた通り、加速度センサーは衝撃も検知するため、エアバッグにはなくてはならない部品として活用されています。

    人工衛星

    ジャイロセンサーは、人工衛星の姿勢を検出するために採用されています。対して加速度センサーは無重力空間のため、搭載されていてもあまり使用されることはありません。隕石などが衝突した際に、トラブルを検知するセンサーとして役に立つかもしれませんが、宇宙飛行の状態で重きを置かれているのは、基本的にジャイロセンサーとなります。

    多様な研究分野

    技術者の中には、ネットから直接購入して目的の機器に組み込む方もおり、特に人の動きや水平状態を検知するセンサーは、ロボット工学の分野で盛んに活用されています。二足歩行によるロボットの開発は非常に難しいため、各センサーを駆使して姿勢を維持しながら歩かせねばなりません。

    このことから、ロボット工学を専攻する学生や研究者で加速度センサーやジャイロセンサーを購入する方が多く、小型のものでも1,000円以内で買えるため、手軽に工作できるパーツとして人気があります。

    また、加速度センサーは地震を検知する役割を担っており、これらの研究分野では計測器に搭載するのが一般的となっています。近年では、スマホに搭載されている加速度センサーを使用して地震を計測するアプリ(MyShake)が無料配布されており、将来の地震予測や解析に繋がる試みが行われています。

    myshake
    出典 : MyShake 公式サイト

    開発メーカーと製品情報

    せっかくなので、実際に加速度センサーやジャイロセンサーを開発・販売している企業もいくつか紹介します。

    村田製作所

    加速度センサ | 村田製作所 – Murata

    村田製作所が開発している加速度センサーは、MEMS技術を活かしたシリコン容量型製品。機械に大敵な高湿環境や温度変化にも耐久性があり、測定方向は水平または垂直の3軸方向に対応しています。

    三菱電機

    三菱電機 半導体・デバイス : 製品情報 | ドライバIC・センサ[センサ]

    静電容量型の加速度センサーを販売している三菱電機。信号処理用ASICを搭載しており、各センシングに対して信頼性の高いデータを得ることが可能です。

    パナソニック

    機器用センサ | 制御機器 | 電子デバイス・産業用機器 | Panasonic

    先進のMEMS技術により、オフセット温度特性に優れた加速度センサーを販売しているパナソニック。カーエレクトロニクスに関連した機器に搭載され、高精度・高信頼性を強みとした製品を販売しています。

    ワコー

    加速度センサ – 株式会社ワコー

    ピエゾ抵抗型3軸センサーを販売しているワコー。「小型、軽量、高精度」を追求した商品力と生産性にも優れ、国内の家電製品や工作機械、ゲームのコントローラーなどに活用されています。

    セイコーエプソン 電子デバイス

    ジャイロセンサ | センサ | 製品情報 | エプソンデバイス

    セイコーエプソンはジャイロセンサーを主に取り扱っています。水晶結晶を素子として使用しているため、高性能・高安定特性に優れています。サイズ、感度の調整、デジタル・アナログのインターフェースなど、多様な機器に対応する商品が提供されています。

    アナログ・デバイセズ

    加速度センサー | アナログ・デバイセズ – Analog Devices

    センサー開発における消費電力の軽減、ノイズの除去、温度特性などの点で業界をリードしているアナログ・デバイセズ。各アプリケーションにおいて「加速度・傾き・衝撃・振動」を高精度で測定することが可能となっています。

    北陸電気工業

    北陸電気工業/製品情報/製品カタログ(カテゴリ別)>センサ

    富山県に本社を置き、センサー部品を開発・製造している北陸電気工業。販売しているピエゾ抵抗型3軸センサーは、傾斜検出、投げ上げ・自由落下、歩数計などの用途に対応が可能。また、同社の技術は有名ゲーム機のコントローラーにも採用されました。

    自動運転車やロボットにも活用

    現代ではセンサー技術が進化したことにより、自動運転にも加速度センサーやジャイロセンサーの技術が応用されています。自動運転は車載カメラで前方車を認識することが主な仕様となっていますが、周辺の細かい変化や動作を検知するにはセンサー部品が必要不可欠です。クルマは次世代のスマートデバイスの一つと見られているので、将来はスマホやタブレットと同様に、センシング技術が積極的に活用されることは間違いないでしょう。

    また、ロボット製品に関してもセンサーの役割は大きな影響を与えます。二足歩行をするためのバランス検知はもちろんのこと、腕を動かすなどの動作一つひとつに各センサーが反応して正しく制御する必要があります。今後は人の動きに近いロボットが開発される可能性が高いため、センシング技術の進化が開発業界で強く求められている状態です。

    およそ10年ほど前、モバイルデバイスやゲーム機のコントローラーなどにセンサー部品が初めて採用された時は、その機能性から珍しいものでも見るかのような扱いを受けていましたが、今では切り離せない部品として成長を遂げました。クルマ産業、パソコン・モバイルデバイス、家電業界、ロボット産業、宇宙工学など、加速度センサーやジャイロセンサーはどの分野でも応用できる技術として、将来は更に市場が拡大することを期待されており、今後も目が離せません。

  • 社用車、商用車の選び方と人気の10車種

    社用車、商用車の選び方と人気の10車種

    荷物を運ぶためのトラックや商用バン、人を運ぶためのバスやタクシーといった商用車、営業などの業務に使う営業車をはじめとした社用車など、車は個人だけでなく法人でも幅広い用途で使用されています。個人が車を購入する場合、用途や好みに応じてさまざまな車種の中から最適な1車を選びますがこれは法人でも同様です。

    そこで今回は社用車や商用車を選ぶ際のポイントから、実際に人気のある車種を紹介します。

    商用車、社用車 、営業車とは?

    Photo credit: mah_japan

    最初に簡単に言葉の定義をしておきたいと思いますが、法律等で厳密な定義があるわけではありません。

    • 商用車 : 多くの場合「ビジネス用途」で使用される車を商用車とすることが多いです。タクシーやバスといった旅客輸送車、トラックや商用バンなどの貨物輸送車のほか、ダンプカーといった工事現場で利用されるようなものも含まれます。下記の社用車や営業車とよばれるものも、商用車の一種です。
    • 社用車 : 会社が所有する車のことです。一般的には軽トラックや商用バン、営業や送迎時に使用される乗用車が該当し、バスやダンプカー等は含みません。
    • 営業車 : 社用車の中で、特に営業用途で用いられる車のことです。

    今回はこの中でも一般的な法人で車を購入する場合を想定し、荷物を運んだり送迎にも使える商用バンや、外回りなどで活躍する乗用車を中心に紹介していきます。

    商用車や社用車の選び方、ポイント

    個人で車を選ぶ際には、その車の用途や機能、価格に加えお気に入りのメーカーや色といった趣向を元に車を選んでいくでしょう。一方業務で利用する商用車や社用車の場合は、基本的に必要最低限の機能に絞られているものが多いため、用途と価格が選ぶ際の重要なポイントとなります。

    いくつか具体例をあげていきましょう。

    荷物スペース

    主に荷物を運ぶ為の車の場合は、荷台が広く荷物の出し入れもしやすい軽トラックや、荷室スペースが広かったり助手席を倒すことで長いものでも運べる商用バンが選ばれる傾向にあります。

    軽トラックならダイハツのハイゼットトラック、商用バンならスズキのエブリイやトヨタのプロボックスが該当します。

    定員

    たとえば送迎車のように、ある程度の人数を収容できる必要がある場合は大きめのバンが人気です。日産NV350キャラバンバンやトヨタのハイエースバン、トヨタのアルファードなどが定番。

    サイズ(コンパクトさ)

    荷物を運ぶ場合や複数人を送迎する場合にはある程度サイズが大きい車を選ぶ必要がありますが、反対に小さい車の方が適している場合もあります。

    たとえば営業などで小さい路地を走ったり、狭い駐車スペースに車を止める可能性がある場合。もしくは立体駐車場などを活用する場合などです。この場合は車のサイズや高さを主な指標として車を選んでいくことになります。

    たとえばスズキのアルトバンは、バンの中では小型のタイプで上述してきたバンとは違う特徴を持っています。

    価格や燃費

    個人で車を購入する場合と同様に、価格帯や燃費の良さも1つのポイントです。特に価格については、そもそも社用車を購入せずにカーリースやカーシェアを利用することで費用を抑えるという選択肢もあります。

    購入する場合にも、目的や予算によっては中古車を選択する方が良いケースもあるでしょう。

    その他機能

    外回りの営業マンが使用するような場合を考えると、たとえば運転席付近の収納スペースや車内でも作業がしやすい機能があると便利です。

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    人気のおすすめ車種ランキング

    ここからは実際に商用車や社用車を購入するという方のために、人気の車種や定番の車種をピックアップしています。

    まずは人気のある車種を10車ほど。今回は価格.comの商用車人気・注目ランキングをもとにピックアップしてみました。(* 参考にしているのは2017年 2/12~2/18 時点のもの。同じ車種は1つのみピックアップしています)

    1位 : スズキ エブリイ

    スズキ エブリイ
    出典 : エブリイ 公式サイト

    公式サイト

    商用車の定番ともいえるスズキのエブリイ。軽キャブバン(1BOX型軽商用車)の中でもトップクラスの荷室サイズが大きな特徴で、ある程度コンパクトでありながら荷物もそれなりに詰めるバランスの良さが売りです。

    配送用の車として運輸業だけでなく小売業や卸売業、建設業などの現場でも広く使われています。

    ビジネスで利用しやすいように、運転席・助手席に豊富な収納スペースも備えられれているため伝票や手帳、メジャーやクリアファイルなど小物を常時持ち歩く人にももってこいです。

    装備が異なる5つのタイプがありそれぞれ価格も違いますが、最も安いもので923,400円(メーカー希望小売価格)から。

    2位 : ダイハツ ハイゼットカーゴ

    ダイハツ ハイゼットカーゴ
    出典 : ハイゼットカーゴ 公式サイト

    公式サイト

    エブリイと同じく商用車として人気が高いのがダイハツのハイゼットカーゴ。機能の特徴や価格帯もエブリイとかなり似ています。5つのタイプがあり最も安いもので936,000円(メーカー希望小売価格)から。

    荷室幅が広く高さにもゆとりがあるので効果的に荷物を詰める点が最大の特徴。たとえばみかん箱(380×310×280mm)サイズの箱であれば65個収納することができますし、助手席を倒すことで6畳相当のカーペットのように長い荷物も積めこめます。

    荷物を運ぶことを考えると、ドアの開口部の幅や荷台の高さも重要なポイントですが、こちらについてもこのサイズの商用バンではトップクラスです。

    3位 : トヨタ プロボックス

    トヨタ プロボックス
    出典 : トヨタ プロボックス 公式サイト

    公式サイト

    エブリイやハイゼットカーゴとは少しサイズが異なるプロボックスですが、想定している用途も少し違います。「営業車に最適」「ビジネスマンの強い味方」というコピーがサイトに並ぶように、外回りをするビジネスマンに目を向けられている商用車です。

    そのため車内でも作業がしやすいようにノートパソコンを置ける引き出し式のインパネテーブルが備えられていたり、ドリンクホルダーも1リットルの紙パックが入るようになっていたりと細かい機能へのこだわりがすごいです。

    最も安いモデルで1,380,240円(メーカー希望小売価格)から。

    4位 : スズキ アルトバン

    スズキ アルトバン
    出典 : アルトバン 公式サイト

    公式サイト

    アルトバンの大きな特徴は、コストパフォーマンスの良さとコンパクトさ。696,600円(メーカー希望小売価格)からと、これまで紹介してきた車に比べてお手軽な価格がまず目につきます。

    サイズも一回り小さいため運送用途で多くの荷物を運びたい場合には向いていませんが、小さな荷物しか運ばない場合や、2~3人が乗れれば十分な場合には駐車スペースもとらず、小回りがきく使いやすい車です。

    レーダーブレーキサポートや誤発進抑制機能などの安全運転サポート機能も搭載されているように、コストがかからないからといって低機能というわけではありません。

    5位 : トヨタ ハイエースバン

    トヨタ ハイエースバン
    出典 : ハイエースバン 公式サイト

    公式サイト

    ここまで紹介してきた商用車の中では最も大きいサイズの車。運送や送迎などの用途で大きめのサイズの商用車を探している際には要チェックです。キャンプなど個人利用でも人気の車種ですが、もちろんビジネスシーンでも活躍してくれます。

    定員が3人〜9人のものまであるので、荷物をたくさん運びたいのか人をたくさん乗せたいかによってどのモデルを選ぶべきが変わってくるので注意が必要。

    最も安いモデルで2,142,327円(メーカー希望小売価格)から。

    6位 : 日産 NV100クリッパー

    日産 NV100クリッパー
    出典 : NV100クリッパー 公式サイト

    公式サイト

    エブリイやハイゼットカーゴと同タイプの商用バン。車内の設備や荷物スペース、走行性能でも同レベルのものを備えている定番車種の1つです。

    環境への配慮についても5AGS車(2WD)は「平成27年度燃費基準+25%」と「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」を達成しており、エコカー減税の対象となっています。

    最も安いモデルで951,480円(メーカー希望小売価格)から。

    7位 : 三菱 MINICAB-MiEV

    MINICAB-MiEV
    出典 : MINICAB-MiEV 公式サイト

    公式サイト

    一見するとオーソドックスな商用バンに見えますが、最大の特徴は電気自動車(EV)タイプの商用バンであるということです。商用車として利用する場合においても、電気自動車は当然メリットとデメリットがあります。

    環境面においては走行中の排出ガスが0であることから、特になるべく新鮮な状態、きれいな状態で保存したいものを運ぶ場合にはメリットがあるといえそうです。

    経済面においてはガソリン代がかからないことがメリットでしょう。ただし快適に使う為には充電設備を整えておく必要があります。加えて充電にかかる時間が長く、1回の充電で走行できる距離も普通の自動車の方が優れているので、その点をあらかじめ考慮しておきましょう。

    8位 : トヨタ サクシード

    トヨタ サクシード
    出典 : サクシード 公式サイト

    公式サイト

    3位で紹介したプロボックスと同様に、人気のあるトヨタ製のライトバンです。見た目からプロボックスにそっくりで、むしろどこが違うの? と思われるかもしれません。

    以前はサクシードの方が若干サイズや最大積載量が大きかったりしたそうですが、現在はほとんど違いがなくなっています。価格はサクシードの方が少し高く、最も安いモデルで1,556,280円(メーカー希望小売価格)から。

    9位 : 日産 NV350キャラバン

    NV350キャラバン
    出典 : NV350キャラバン 公式サイト

    公式サイト

    ハイエースバンと同じく商用バンの中では大型サイズのNV350キャラバン。バンプレミアムGXの場合、荷室スペースの全長は3050mmと商用バンの中でもトップクラス。その上荷室のアレンジ性が高く、フックやバーを自在に取り付けながら効果的に荷物を詰め込むことができます。

    2,239,920円(メーカー希望小売価格)から。

    10位 : ホンダ アクティバン

    アクティバン
    出典 : アクティバン 公式サイト

    公式サイト

    ホンダ製の商用バンとして人気のあるアクティバン。荷室のサイズや最大積載量などもこのタイプの車としては一般的なもの。価格帯が若干高めで1,150,000円(メーカー希望小売価格)からとなっています。

    用途に合った最適な車を

    冒頭でも触れたように、商用車や社用車といっても実にさまざまなものがあります。

    1. 主な使用用途を明確にし、必要な機能を整理する
    2. 似たような特徴を持つ車種から、自社にあったものを選ぶ

    といった流れで、まずはどのような用途で車が必要か、そしてそのためにはどのような機能を備えているべきかを整理してみましょう。

    似たような特徴を持つ車種が各メーカーから販売されていますし、プロボックスとサクシードのようにほとんど同じように見えるものもありますが、細かい点まで特徴を見極めた上で、自社にもっとも合った最適な車を見つけてみてください。

    また、購入するのかリース車を使うのかでも選択肢は変わってきますので、その辺も自社のニーズに合わせて考慮する必要があるでしょう。法人のリース車利用のメリットに関しては以前本メディアでも紹介させていただいたので、詳細は「【比較】 法人なら購入よりカーリースがお得? メリットや仕組みを徹底解説」をご参照ください。

  • 営業・運送車両を安全かつ効率的に守る「動態管理システム」とは

    営業・運送車両を安全かつ効率的に守る「動態管理システム」とは

    事業で車両を使用している企業にとって重要な「運行管理」。しかし、人手(ドライバー)不足や配送時間短縮・サービス向上が常に求められる過酷な状況の中、運行管理に関しても業務の効率化が求められています。

    その効率化のひとつの方法として提供されているのが動態管理システムです。テクノロジーを駆使して、ドライバーや運行管理者のマニュアルで煩雑な業務を極力減らして自動化できるところはそうするというサービスです。

    動態管理は運行管理とどう違う?

    動態管理とは、車両や現場担当者などの位置情報や状態をリアルタイムで記録し、管理することを言います。システムによりますが、車両が運んでいるヒトやモノの状況、予定されたスケジュールに対しての進捗度合い、車両の故障情報やメンテナンス管理、車両(ドライバー)と本部とのコミュニケーションなど、運行管理を様々な側面からサポートするのが目的です。

    運行管理は企業側のリスクマネジメントとしても、社用車と社員の安全を管理するためにも必要不可欠なもの。データや情報を可視化しより詳細な状況を把握するため、以前紹介した「運行管理サービス」をベースにIT化し、高度な情報を取得できるようになったものを総体的に動態管理と呼んでいます。

    また、従来は専用の車載端末などが用いられていましたが、スマホやタブレットの普及によってより安価にシステムを導入することが可能になってきました。動態管理システムの中にはスマホやタブレットをはじめ、デジタルタコグラフ、ドライブレコーダ—などの追加機能として提供されるものもあります。システムの構成によっては、位置情報以外にも車両に取り付けたドライブレコーダーの映像や運行中の貨物の温度や湿度などのデータを受信できるなど、高度な運行管理ツールとしても活用されています。

    動態管理を支える、GPSのしくみ

    運行管理をリアルタイムで行う動態管理は、GPSの機能によって位置情報を取得します。GPSは、「Global Positioning System(グローバル・ポジショニング・システム)」の略で、人工衛星の電波を利用して対象の人や車両が地球上のどこに位置しているのか、現在地を正確に割り出すシステムのこと。

    一番身近なところでいうと、スマホに搭載されている地図アプリなどはこのGPSの機能を利用しているわけですが、スマホをドライバーや車両と紐づけることで、費用を抑えて今まで見えなかった現場情報をリアルタイムに見える化することが可能になりました。それによって、ドライバーに対してタイムリーに適切な指示を出すことで、荷主などからの急を要する依頼や緊急事態にも柔軟に対応することが可能になります。

    また、毎日の運転・運行データを積み重ねていくことで、ルートや稼働効率を見直し、改善策を立て、業務の効率支援が行えるようにもなります。

    動態管理のメリット

    社外で使用する営業車や商用車。各事業者はこれら車両やドライバーの動態管理を行うことで、普段どのように営業・配送活動が行われているのか、どういったルートが使われているのか、またセンサーなどを通して配送中の生鮮食品や冷凍食品などが適切な状態かどうかなど、リアルタイムに一元管理できるようになります。

    今まで見えなかった効率の悪いポイントを露見させ、それをより効率的に改善していく。そのサイクルをまわしていくことでサービス全体が最適化の方向に進み出します。より効率の良い運行コースの選択はもちろん、常に動態管理されているという状態は、商用車を使用するドライバーの安全運転・エコ運転の意識向上にもつながります。

    それを「逐一監視をされている」と受け取るドライバーもいるかもしれませんが、実際はGPSまでリアルタイムに管理させているからこそ事故があった場合などにすぐにロードサービスが来たり、緊急対応ができるというメリットもありますし、本ブログでも何度か紹介しているテレマティクス保険に関しても、運転情報を保険会社にシェアするからこそ安全運転をすると保険料が安くなったりなどのサービスが受けられるわけです。

    また、企業としても安全運転が意識付けされ事故が減っていくことで、より社員・ドライバーの安全面を担保することができ、かつ修理代や保険料の削減、およびエコ運転による燃費の向上等が相乗効果として期待することができるので、動態管理に力を入れることには経済合理性もあります。

    動態管理はスマホが主流に?

    動態管理システムの導入には、以下の3パターンがあります。

    専用の動態管理システム単独で導入

    車両に動態管理システム用の専用車載器を装備し、営業所では動態管理を行うための専用ソフトウェアをパソコンに導入。なお、専用車載器にはGPS機能、携帯電話のデータ通信機能、データ保存機能などが搭載されています。

    デジタコやドラレコのオプションとして導入

    GPS搭載したデジタルタコグラフやドライブレコーダー末端に動態管理用のソフトウェアを追加。ただし、回線契約(携帯電話回線とインターネット) 専用システムと同様、携帯電話回線の契約とインター ネット契約が必要です。

    義務化の進むデジタコや、ドラレコの人気ランキングも比較参考にしてみてくださいね。

    スマホやタブレットを使用の上で導入

    AndroidやiPhoneのアプリが使用できるスマホやタブレットに専用アプリを導入。そしてそのアプリで取得した情報をブラウザ上などで確認するようなクラウドサービス。

    国土交通省のホームページには、過労運転防止のための先進的な取り組みに対する支援制度があり、その中に国土交通大臣が認定した機器一覧の記載がされています。

    安全な運行を促すために利用する、運行データを蓄積して改善していきたいなど、導入にあたっての目的を明確にし、導入費用や車載工事費などの予算を検討した上でニーズにあったシステムを導入しましょう。

    事業社側がすでに所持しているスマホやタブレットを利用する場合、アプリの月額費のみが発生し管理画面は無料で提供しているものも。月額費用は無料〜1,000円程度と比較的安価なサービスが多いため、どれが良いかわからない場合は試しにいくつか短期間利用して比較検討してもいいかもしれません。

    なお、デジタルタコグラフやドライブレコーダーのオプションとして動態管理システムを導入する場合は、「補助金対象」となることもあります。

    動態管理には、こんな機能も!

    動態管理は、車両とドライバーの走行管理をするだけではありません。
    カーナビや渋滞状況、訪問先の住所設定、メッセージの管理機能、走行・業務履歴確認、業務日報出力など、管理者とドライバー両者にとって多くの便利な用途があります。発着時間を配送先ごとに出力できるため、ドライバーは手書きで日報を書く時間を節約することとができたりもします。

    また、株式会社スマートドライブ(本メディア運営会社)が2016年9月から開始した法人向け車両管理サービス「SmartDrive Fleet」では、シガーソケットデバイスを使用することで、法人が所有する営業車や運送・配送車両からGPS情報や運転情報をスマホ経由、または3G/LTE通信デバイスから直接送られる形で取得し、それをリアリタイムに可視化して安全運転促進や業務効率化に活用したりしています。

    移動・配送の効率化で事業成長を促進

    これまで見てきたとおり、動態管理には「安全性」「労務管理」「効率化」という重要な側面があります。事業者は事業を展開・成長させていく上で、ドライバーや車両の安全および健康を確保することでサステナブルなサービス提供に努めていく必要がありますし、テクノロジーを上手く取り入れていくことで無駄な人件費や労働を効率化することも経営上とても大切です。

    今後は、従来の大掛かりで高価な車載デバイスや通信機器や、大型トラックには義務付けられているデジタコなどではなく、より一層スマホやウェアラブルデバイスなどを利用した手軽でアップデートも簡単で、小さい事業者でも導入コストに驚愕することなく採用できるような動態管理サービスの登場と普及が予想されます。

    そういったサービスの普及と、事故や過労や遅配等が反比例して現状していくことで、企業活動や個人の消費活動がより豊かになり、社会としてもさらにモノやお金がよくまわるようになっていくと、社会全体に対してポジティブな効果が大きく波及していくことになるのではないでしょうか。

  • 運転日報の書き方とPDF・エクセルテンプレート集

    運送事業を営む企業や、社有車や営業車を抱える企業では運転日報を作成する必要がありますが、効率よく作成するためにはツールやテンプレートを活用するのが効果的です。

    特にエクセルやワードなどでテンプレートを作成し、社内で使っているというのがオーソドックスなやり方ではないでしょうか?

    そこで今回は今後運転日報を作る必要がでてくるという方や、今使っているものを改善したいという方向の参考となるエクセルテンプレートを紹介していきます。

     

    運転日報が必要な企業とは

    そもそもどのような場合に運転日報を作成する必要があるのかについては、「運転日報ガイド — 役割から効果的な活用方法、便利なアプリまで」で詳しく触れたように大きく以下の2つの企業が該当します。

      1. トラック運送業者など、貨物自動車運送事業を営む企業
      2. 事業用に、一定台数の社有車を保有する企業

    冒頭でも触れたように、1がいわゆる運送業社、2がそれ以外の企業のうち一定台数の社有車を持つ企業で、それぞれ条件や日報に記載すべき事項等が変わってくる点がポイントです。

    それぞれの場合について、書き方やテンプレートを紹介していきます。

    書き方とテンプレート — 運送事業を営む企業

    運送事業を営む企業向けの運転日報サンプル
    出典 : 奈良県トラック協会

    書き方のポイント

    まずは貨物自動車運送事業を営む企業用の運転日報についてです。こちらは貨物自動車運送事業輸送安全規則第8条にて記載がありまして、ざっくり書くと下記の要素を記載する必要があります。

    • 運転者の氏名
    • 乗務した事業用自動車の自動車登録番号、その他の事業用自動車を識別できる表示
    • 乗務の開始及び終了の地点、日時、主な経過地点、乗務した距離
    • 運転を交替した地点と日時(運転を交代した場合)
    • 休憩や睡眠をした地点と日時
    • 貨物の積載状況(車両総重量が八トン以上又は最大積載量が五トン以上の普通自動車である事業用自動車に乗務した場合)
    • 交通事故や著しい運行の遅延、異常な状態が発生した場合の概要及び原因
    • 第九条の三第三項の指示があった場合、その内容

    PDF・エクセルテンプレート

    上記のポイントを満たしていれば、基本的に描きやすいフォーマットで作成すれば問題ありません。たいていの場合、都道府県や支部のトラック協会がテンプレートを公開しているのでそれを参考にしながら必要に応じてカスタマイズするのがいいでしょう。

    たとえば以下のようなものがあります。それぞれ微妙に形式は違いますが、内容自体はほぼ一緒です。

     

    書き方とテンプレート — 社有車を保有する企業

    運転日報 テンプレート
    出典 : 日本法令

    書き方のポイント

    業務用の社有車を保有する企業については「乗車定員が11人以上の自動車を1台、もしくはそれに満たない自動車でも5台」保有している場合に、安全運転管理者を選任し、運転日報(運転日誌)を作成する必要があります。(道路交通法第74条の3、道路交通法施行規則第9条の8)
    安全運転管理者についての参考資料ダウンロードはこちら

    記載するべき主な事項については、以下のとおりです。

    • 運転者名
    • 運転の開始・終了の日時
    • 運転した距離
    • その他自動車の運転状況を把握するために必要な事項

    PDF・エクセルテンプレート

    運送事業を営む企業と比べるとかなりシンプルな印象を受けますね。テンプレートについては日本法令のサイトで紹介されているものがシンプルながら使いやすいです。

    必要事項に加えて、ライトやエンジンオイルといった使用前の点検項目やガソリンやオイルといった燃料の購入有無を示す項目を入れておくことも効果的です。運転日報を従業員の勤怠管理だけでなく、車のメンテナンスにも活用することができます。

    エクセルやPDFより便利な新たなツール

    エクセルやPDFのテンプレートを使う大きな利点は、費用がかからないことでしょう。今回紹介したテンプレートも基本的にすべて無料で使えます。一方でドライバーが逐一運行の記録を作成していく必要があるため、手間がかかると同時に間違って記載してしまうことも考えられます。

    そういった課題を解決できるのが、ITの力を使って車両の状態をリアルタイムで管理できるシステムです。弊社でも「SmartDrive Fleet」というシステムを開発していますが、取得したデータを基に運転日報を自動で作成できるほか、動態管理やドライバーの安全運転診断機能も備えています。この機能の詳細や導入企業様の活用事例が掲載されたサービス紹介資料もございますので、是非ダウンロードしてみてください。

    有料になってしまうため一切お金をかけたくないという方には向いていないので、会社の課題やニーズに合わせて自社にあった方法、ツールを選んでみてください。

     

  • 居眠り運転の原因と防止対策 — 鉄板ワザから最新ツールまで

    居眠り運転の原因と防止対策 — 鉄板ワザから最新ツールまで

    これまで多くの交通事故を引き起こす原因となってきた居眠り運転。重労働や睡眠不足が原因で長距離ドライバーが運転中に眠ってしまい、大規模な事故を起こしてしまったという悲惨なニュースは、様々なテクノロジーが発達したはずの現代社会でもなくなりません。

    一方ドライバーにとっても、運転中の眠気は大きな悩みのタネとなっています。

    そこで今回は「そもそも居眠り運転というのはどれくらい事故を巻き起こしているのか」「そして眠気の原因や有効な対策はどういったことが考えられるのか」考えてみたいと思います。

    居眠り運転の概要と交通事故

    交通事故

    まずは居眠り運転がどのくらい交通事故の原因となっているのかですが、明確に居眠り運転が原因であるとされた事故件数等が公表されているわけではありません。ただ参考になりそうな資料はあるので、それを元に考えていきます。

    まず交通事故の発生状況については、警察庁から定期的に発表されている「交通事故の発生状況」という資料が非常に詳しいです。「平成27年における交通事故の発生状況」のデータを基に交通事故と居眠り運転の関係性を探ってみます。

    法令違反別交通事故件数で4番目に多い漫然運転

     

    原付以上運転者(第1当事者)の法令違反別交通事故件数の推移
    出典 : 警察庁「平成27年における交通事故の発生状況 」

    上のグラフでは交通事故を法令違反ごとに分類した場合、どの法令違反が多いのかを示したものです。

    多いものから順に、「安全不確認(155,446件)」「脇見運転(85,601件)」「動静不注視( 59,044件)」「漫然運転(42,103件)」と続きます。この中で居眠り運転が関わってくる可能性があるものが、漫然運転です。

    漫然運転とは、その字のごとくぼんやりとした状態で運転をしていることです。上の空で運転に集中できていなかったり、それこそ疲労や眠気が原因で一瞬ぼーっとしてしまっている間に交通事故を起こしてしまう場合が該当します。漫然運転は安全運転義務違反の1類型となるので、交通事故を実際に起こしてしまった場合は安全運転義務違反となります。

    数は多くないものの見過ごせない過労運転

     

    もう1つ居眠り運転が関わってくるのが「過労運転」です。交通事故の発生件数自体はそれほど多くないためグラフにはのっていませんが、平成27年には503件発生しています。

    過労運転については道路交通法第66条第1項に過労運転等の禁止という項目で記載があります。

    「何人も、前条第一項に規定する場合のほか、過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない。」(道路交通法第66条第1項)

    居眠り運転が過労運転になるかどうかが争点

     

    少し周りくどくなってしまったので整理します。

    • 居眠り運転が原因の1つとなりえる事故は、「漫然運転(42,103件)」と「過労運転(503件)」の2つ。
    • 過労運転の基準は「過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態」であり、これに該当するかどうかが争点となる
    • 過労運転と安全運転義務違反(漫然運転)では過労運転の方が罪が重い(それぞれの違反点数は、過労運転が25点、安全運転義務違反が2点)

    ポイントとしては居眠りの度合いやその原因によって、それが過労運転になるか漫然運転になるかが分かれるということ。眠気が原因で一瞬ぼーっとしてしまって事故を起こした場合に、それが全て過失運転になるとは考えにくいです。

    過失運転と認められる典型的な事例はトラック運転手やバス運転手などが業務中に起こしてしまった事故。具体的にはかなりハードな条件での仕事を強要され、睡眠不足や過労が原因となって居眠り運転をしてしまい、事故が発生した場合です。

    2016年の3月に広島県東広島市の山陽自動車道のトンネルで渋滞の列にトラックが突っ込み2人が死亡した事故では、過労運転と判定されています。

    皆見被告の公判で検察側は「慢性的な寝不足だった」「(運転中に)だるさや睡魔に襲われたが仮眠を取らなかった」と指摘。皆見被告は「休ませてもらえない同僚がいて、自分だけ休みが欲しいと言えなかった」と話していた。

    事故は3月17日に発生。皆見被告は居眠りをして渋滞の列に追突、2人を死亡させ、8人にけがを負わせたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)と道交法違反(過労運転の禁止)の罪に問われている。
    (出典 : 2016.8.13 産経WEST より一部引用)

    居眠り運転の原因

     

    ではなぜ運転中に眠気が起こってしまうのでしょうか。以下の原因について考えてみましょう。

    • 睡眠不足
    • 疾病
    • 不規則な生活習慣
    • 時間帯

    睡眠不足

     

    まず考えられるのが睡眠不足です。交通事故の事例でも触れましたが慢性的な睡眠不足が原因で居眠り運転をしてしまい、事故を起こしてしまうということは少なくありません。

    興味深いデータとしては、2016年12月にCNNによって報じられた研究で、適切とされる睡眠時間から睡眠時間が1~2時間下回っただけで事故のリスクが倍近くに増えるということが明らかにされました。

    事故前の24時間にドライバーがどれだけ睡眠を取っていたかによって分類したところ、適切な睡眠時間とされている7時間超に比べて、4時間未満しか眠っていないと事故発生率は11.5倍、4~5時間だと4.3倍に跳ね上がった。
    さらに5~6時間眠っていても事故は1.9倍、6~7時間で1.3倍に増えることが分かった。(出典 : 2時間の睡眠不足、自動車事故のリスク倍増 米研究

    もちろん適切な睡眠時間には個人差がありますが、4~5時間寝ていても事故のリスクが4倍になるというのは注目に値するのではないでしょうか。

    疾病

     

    睡眠時間が足りていても睡魔に襲われてしまう場合は何らかの病気の可能性もあります。代表的なものは睡眠時無呼吸症候群(SAS : Sleep Apnea Syndrome)と言われる、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。

    医学的には、10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)を無呼吸とし、無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、若しくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸です。(出典 : 睡眠時無呼吸なおそう.com

    同サイトでは過去の居眠り運転が原因となった交通事故の中で、このSASが影響していたとされているものがいくつも紹介されています。このことからも睡眠不足じゃなくても居眠り運転をしてしまう可能性があることがよくわかります。

     

    疾病の代表例としてSASを紹介しましたが、病気自体が眠気の原因とならなくても薬を飲むことで眠くなってしまう可能性があります。たとえば風邪や花粉症の際に鼻水を抑えるために服用するケースのある抗ヒスタミン薬は眠気を催しやすいと言われています。

    不規則な生活習慣

     

    生活習慣が不規則なことが居眠り運転に直結するというよりは、上述してきたような寝不足・生活習慣病の原因となり、それが居眠り運転を引き起こすと考える方が適切かもしれません。

    時間帯

     

    普段生活していてもお昼過ぎによく眠くなることがありますが、それは居眠り運転に関しても同じことがいえそうです。

    『医学的データから見る「午後2時~4時の眠気」の撃退法』という記事では居眠り事故の時間帯別発生率が紹介されていますが、深夜〜早朝にかけてと14時〜16時にかけて発生率が高くなっていることがわかります。

    時間帯別の居眠り運転
    出典 : ダイヤモンドオンライン『医学的データから見る「午後2時~4時の眠気」の撃退法』

    交通事故全体と居眠り運転では多発する時間帯が異なるのも興味深いですが、ざっくりまとめると以下のように言えます。

    • 一般的な交通事故 : 交通量が多い時間帯(朝と夕方の出社・退社時間)に発生しやすい
    • 居眠り運転事故 : 交通量が比較的少ない時間帯(深夜〜早朝と、お昼過ぎ)に発生しやすい

    居眠り運転の対策1 – 鉄板対策

     

    ここからは居眠り運転の対策をいくつか紹介していきます。まずはベタなもの中心ですが、悩んだ時は試してみてください。

    1. 仮眠をとる

     

    高速道路の場合はサービスエリアなど、一般道路の場合は近くに休める場所があれば少しの時間でも停車して仮眠をとりましょう。これは運転中に限らず、デスクワークをしている場合などでも同様ですが、10分〜15分程度でも想像以上の効果があります。

    眠気が襲ってきた場合には、極力無理をして運転を続けず休むようにしましょう。

    2. 体を動かす(ストレッチや散歩)

     

    これも車を停めることができる場所や時間がある場合ですが、一度車から降りて数分間歩いたりストレッチをするのも効果的です。眠気がとれますし、血行がよくなって頭も心もスッキリするはず。

    3. 顔を洗う

     

    冷たい水で顔を洗うのも眠気対策になります。とはいえこれもサービスエリアや公園などに停車した時でないと難しいですよね。

    4. 目薬をさす

     

    そんな時のために目薬を常備しておくのもいいかもしれません。人によって個人差はあるでしょうし、効き目があっても永続的ではなく一時的にはなるでしょうが、すぐに実践できる対策です。

    5. 窓をあける

     

    渋滞時だとあまり効果は見込めないかもしれませんが、窓を開けるのもすぐに試せる方法です。特に冬で車内が暖房で快適な温度になっている場合には、少々寒いかもしれませんが冷たい風を入れてみましょう。

    6. カフェインをとる

     

    眠くなったらコーヒーというのは定番中の定番かもしれませんが、実際に長距離ドライバーの人がよく実践されているそうです。特に以前も紹介した高速道路のパーキングエリア、サービスエリアの自動販売機限定で販売されている「カフェイン3杯分が入ったブラックコーヒー」が人気なんだとか。同様に眠気覚ましドリンクもよく活用されています。

    7. ガムを噛む

     

    これも同じく定番ですが、ガムやシュワシュワなアメを食べるというのもよくやられているそうです。実践する場合の注意点は甘すぎるものを控え、辛めのものを選ぶこと。(度がすぎてるものは控えて、健康に差し支えない程度に)

    8. 話す、歌う

     

    眠くなってきた時に無言でいるのは危険です。誰かが一緒に乗っている場合には運転の妨げにならない範囲で会話をしてみてはいかがでしょうか。1人の場合はアップテンポの音楽をかけたり、歌ってみるのもいいでしょう。

    9. 居眠り防止アラームの活用

    出典 : amazon 「居眠り防止 居眠りセンサーアラーム(サンコスモ)」

    いろいろなタイプのものがあるようですが、中でも一般的なのが耳にかけるタイプのセンサーです。装着した状態で頭が一定以上傾くと、センサーが作動してバイブや音で起こしてくれるという優れもの。これさえあれば絶対に大丈夫とは言えないかもしれませんが、持っておくともしもの時に安心できるかもしれませんね。

    居眠り運転の対策2 – 最新テクノロジー

     

    ここまでは一般的な対策を紹介してきましたが、テクノロジーの発展が目覚しい現代社会では居眠り運転対策もどんどん進んできています。

    眠気の予兆を検知するウェアラブルセンサー

    FEELythm(フィーリズム)
    出典 : FEELythm(フィーリズム) 公式サイト

    先ほど紹介した居眠り防止アラームをさらに進化させたツールと言えるかもしれません。富士通が開発・販売している「FEELythm(フィーリズム)」は、聴診器のような形をしているウェアラブル端末。本体を首にかけ、センサーを耳に装着して使います。

    • 耳たぶの血管からドライバーの脈波データをセンサーで収集・分析し、眠気の予兆を検知
    • 音声や振動で通知。ドライバー本人に加えて、運行管理者への通知も可能
    • 収集したデータを元にドライバーごとの眠気を可視化

    ウェアラブル端末で個人の健康に関するデータを取得し、解析するサービスというのは数年前から増えてきていますが、これを居眠り運転に活用したツールもいくつかでてきています。このあたりのサービスは今後普及していくかもしれませんね。

    まばたきや視線の変化から眠気を察知するメガネ

    JINS MEME DRIVE (ジンズ・ミーム・ドライブ)
    出典 : JINS MEME DRIVE 公式サイト

    ブルーライトカットメガネでおなじみJINSブランドを手がける株式会社ジェイアイエヌは、おしゃれなメガネだけではなく、こんなハイテクなメガネも手がけているんですね。

    JINS MEME DRIVE (ジンズ・ミーム・ドライブ)というアプリは、JINS MEME ESという専用のメガネと連携することで眠気を通知し、安全運転のサポートをしてくれます。

    JINS MEME ESは3点式眼電位センサー・加速度センサー・ジャイロセンサーという3つのセンサーが搭載されていて、まばたきや視線移動といったデータを収集できる機能を持った特殊なメガネです。これを装着することでドライバーの目の動きを取得・分析し、健康状態を察知します。

    テクノロジーで居眠り運転事故は減る?

     

    居眠り運転の現状からはじめて、その原因や対策などを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか? 特に最後に紹介したような新たなテクノジーによって、居眠り運転事故をどれくらい減らすことができるか、非常に興味深いです。

    今回はウェアラブル端末の事例を2つほど紹介しましたが、たとえばハンドルやシートに特殊なセンサーやアラート機能を内蔵したものや、人工知能を活用したモニターなども開発されてきています。こういったツールやシステムは今後もどんどん登場するでしょうから、今後も定期的に紹介していきたいと思います。

  • 車載用通信ネットワークの”開国”

    車載用通信ネットワークの”開国”

    この2,3年間で“IoT”という言葉は、IT業界ではもちろん、一般の人でも多くの人が知るほど市民権を得た言葉になりました。私たちの身の回りの多くのモノがいずれネットワークに繋がり、今の生活をより便利に、そしてこれまでに不可能であったことが可能になる時代が到来しつつあります。自動車業界でもIoTの波は押し寄せてきており、コネクテッド・カーと呼ばれるクルマが開発され、各自動車メーカーはIoT化による新たな価値の創出に力を入れ始めています。

    コネクテッド・カーは、簡単に言うと『インターネットとのインターフェースを持ち、何らかの情報を外部とやり取りする機能を持つクルマ』ですが、インターネット普及の歴史とクルマ開発の歴史を良く知る人からすれば、『クルマとインターネットを繋げるくらい、もっと昔からあっても良かったのでは?』と考えることもあるかも知れません。実はコネクテッド・カーの登場が遅れた背景には”車載用通信ネットワークの鎖国”があり、その鎖国こそがIoT化の最大の障害となっているのです。

    今回のコラムでは、車載用通信ネットワークの技術を紹介しつつ、鎖国化に至った背景とそのネットワーク解放によるメリット・デメリットを解説します。

     

    (さらに…)

  • 運転日報ガイド — 役割から効果的な活用方法、便利なアプリまで

    運転日報ガイド — 役割から効果的な活用方法、便利なアプリまで

    トラックなどを抱え配送業を営む物流企業はもちろん、営業用途などで社用車を保有している会社にとっては避けては通れない「運転日報」。安全運転や適切な業務のために義務付けられているこの日報ですが、上手く活用すればコストを削減し自社の業績をアップするツールにもなりえます。

    とはいえ本来の業務とはいえないので、なるべく日報にかかる時間を押さえ効果的に運用したいものですよね。

    そこで今回は運転日報の目的や法律で定められた義務、記載事項といった基本から、活用方法や効果的なツールまで紹介していこうと思います。

    運転日報の作成義務と記載事項

    日報

    運転日報とはその名の通り、運転者の氏名や運転日時、走行距離といった情報を記録したもののことです。

    少々堅苦しい話となりますが、トラック運送など「一般貨物自動車運送事業」を営む企業は「貨物自動車運送事業輸送安全規則」にて運転日報の記録と保管が義務付けられていますし、通常の企業でも一定数の社有車を保有する場合には、道路交通法施行規則により運転日誌を記録しなければなりません。

    もう少し補足すると、以下の通りです。

    トラック運送業者など、貨物自動車運送事業を営む企業

    貨物自動車運送事業輸送安全規則第8条にて「一般貨物自動車運送事業者等は、事業用自動車に係る運転者の乗務について、当該乗務を行った運転者ごとに次に掲げる事項を記録させ、かつ、その記録を一年間保存しなければならない。」と運転日報の記録及び、1年間の保存が義務付けられています。

    運転日報に必要な事項についても具体的に記載がされています。

    1. 運転者の氏名
    2. 乗務した事業用自動車の自動車登録番号その他の当該事業用自動車を識別できる表示
    3. 乗務の開始及び終了の地点及び日時並びに主な経過地点及び乗務した距離
    4. 運転を交替した場合にあっては、その地点及び日時
    5. 休憩又は睡眠をした場合にあっては、その地点及び日時
    6. 車両総重量が八トン以上又は最大積載量が五トン以上の普通自動車である事業用自動車に乗務した場合にあっては、貨物の積載状況
    7. 道路交通法 (昭和三十五年法律第百五号)第六十七条第二項 に規定する交通事故若しくは自動車事故報告規則 (昭和二十六年運輸省令第百四号)第二条 に規定する事故(第九条の二及び第九条の五第一項において「事故」という。)又は著しい運行の遅延その他の異常な状態が発生した場合にあっては、その概要及び原因
    8. 第九条の三第三項の指示があった場合にあっては、その内容

    主な目的としては、ドライバーの乗務実態を把握することで昨今問題となっている過労を防止することや安全な運行を確保することがあげられます。

    事業用に、一定台数の社有車を保有する企業

    また、上述したように運送業を営む企業だけではなく、業務用の社有車を保有する企業も条件を満たせば運転日誌を記録しておかねばなりません。

    具体的には「乗車定員が11人以上の自動車を1台、もしくはそれに満たない自動車でも5台」保有している場合には、道路交通法の規定により安全運転管理者を選任する必要があります。(道路交通法第74条の3)
    安全運転管理者についての参考資料ダウンロードはこちら

    そしていくつかある安全運転管理者の業務の1つとして、運転日誌(運転日報)の作成が記載されています。(道路交通法施行規則第9条の8)

    1.  自動車の運転に関する運転者の適性、技能及び知識並びに法及び法に基づく命令の規定並びに法の規定に基づく処分の運転者による遵守の状況を把握するための措置を講ずること。
    2.  法第二十二条の二第一項 に規定する最高速度違反行為、法第五十八条の三第一項 に規定する過積載をして自動車を運転する行為、法第六十六条の二第一項 に規定する過労運転及び法第七十五条第一項第七号 に掲げる行為の防止その他安全な運転の確保に留意して、自動車の運行計画を作成すること。
    3.  運転者が長距離の運転又は夜間の運転に従事する場合であつて、疲労等により安全な運転を継続することができないおそれがあるときは、あらかじめ、交替するための運転者を配置すること。
    4.  異常な気象、天災その他の理由により、安全な運転の確保に支障が生ずるおそれがあるときは、運転者に対する必要な指示その他安全な運転の確保を図るための措置を講ずること。
    5.  運転しようとする運転者に対して点呼を行う等により、道路運送車両法第四十七条の二第二項 の規定により当該運転者が行わなければならないこととされている自動車の点検の実施及び飲酒、過労、病気その他の理由により正常な運転をすることができないおそれの有無を確認し、安全な運転を確保するために必要な指示を与えること。
    6.  運転者名、運転の開始及び終了の日時、運転した距離その他自動車の運転の状況を把握するため必要な事項を記録する日誌を備え付け、運転を終了した運転者に記録させること。
    7.  運転者に対し、自動車の運転に関する技能、知識その他安全な運転を確保するため必要な事項について指導を行うこと(法第七十四条の三第二項 に規定する交通安全教育を行うことを除く。)。

    運転日報の役割

    トラック

    運転日報のもともとの役割については、安全な運行の確保とドライバーを守ることです。長時間の運転や睡眠が不足した状態での無理な運転は、事故を引き起こす原因となりますし過労にもつながります。運送業者の運転日報において、積荷量が記載事項となっているのもまさにその理由からでしょう。

    それだけでなく、運転日報は上手く活用することで事業にもプラスの影響をもたらしてくれます。

    1. 車両の点検

    運転日報には走行距離や時間はもちろん、給油の時間や頻度などを記載するケースも多いです。これらの車両に関する基本的な記録に加え、ドライバーが気づいたちょっとした変化(故障の前触れなど)を日々記録することで、事故の防止や余計なメンテナンス費用の削減につながります。

    2. 運転の効率化

    走行距離や所用時間が図れれば、より効率的な移動手段や運転ルート、運転方法を発見することにも役立ちます。社有車よりも適切な移動手段に気がつけるかもしれませんし、所要時間を減らすための走行ルートの工夫や、燃費の改善などができれば生産性の向上にもつながるでしょう。

    3. 社員の勤怠管理

    社員がどのように働いているのか、を把握することができます。成果を出している社員の特徴を見つけたり、実は影で地道に努力している社員の存在に気づくきっかけになるかもしれません。

    また、あまり喜ばしいことではありませんが、サボっている社員がいないか、社有車を私的な目的で利用している社員がいないかどうかを把握することにも使えます。

    クラウド車両管理 SmartDrive Fleet 詳細はこちら

    運転日報の書き方

    ここまでは運転日報の概要や記載事項、活用方法について紹介してきましたが「では具体的にどのように書けばいいのか?」と気になる方も多いでしょう。いろいろな方法があるかとは思いますが、ざっくりわけるといかのパターンが一般的です。

    • 市販の用紙にて手書きで作成
    • Excelのテンプレートなどを活用してパソコンで作成
    • 専用のツールやアプリを活用して作成

    1. 市販の用紙

    運転日報
    出典 : Amazon コクヨ 運転日報 B5 100枚 シン-270

    シンプルかつ、昔ながらの方法といえるでしょう。通常の業務日報などと同様に、運転日報用の用紙というものが販売されています。特に利用頻度が多い場合、毎回手書きで書くというのはなかなか大変ではありますが、ITに抵抗がある人などには最も向いているかもしれません。

    ただし、汚してしまったり紛失してしまう可能性もあるので取り扱いに注意が必要です。

    2. Excelのテンプレート

    運転日報 テンプレート

    これも非常にオーソドックスですが、Excelなどの表管理ツールを用いて日報を作成する方法です。運転日報に限らず業務日報や経費精算にExcelを利用している企業も多いのではないでしょうか。ほぼ費用がかからない点が嬉しいポイントですよね。(印刷する場合の紙代くらい)

    自社で1からフォーマットを作成するのもいいですが、オンラインで公開されているテンプレートを活用するのも効率がいいです。日本法令のサイトでも自動車運転日報のExcelテンプレートが公開されています。

    ExcelやPDFのテンプレートについては運転日報の書き方とPDF・エクセルテンプレート集という記事で紹介していますので、こちらも合わせてご活用ください。

    3. 専用のツールやアプリ

    最近増えてきているのが専用のwebツールやアプリの活用です。代表的なものにNAVITIMEやSmart動態管理、そして弊社が提供しているSmartDrive Fleetなどがあります。

    このようなサービスは基本的に有料のものが多く、お金を一切かけたくないという場合には向いていません。一方で動態管理やスケジュール管理など複数の機能がついており、日報だけではわからないことまで把握できる点が大きな特徴でしょう。というのも最近の動態管理・車両管理サービスの特徴は、スマートフォンのGPSや専用のデバイスを用いて、車両や運転の記録を蓄積・分析できる点にあります。

    またこれらのツールやアプリの大きなメリットは、入力や管理の手間がほとんどかからないこと。たとえばSmartDrive Fleetの場合、デバイスを設置しておけば勝手にデータが取得・記録され、日報もほぼ自動的に作成できたりします。この日報機能や導入企業様の活用事例をご紹介した詳細資料もありますので、是非ダウンロードしてみてください。

    運転日報を業務改善に

    運送企業や社有車を多く抱える企業にとって、運転日報は法令上作成しなければならないものです。ですがそれを上手く活用することで、余計なコストを削減したり業務を効率化できるヒントを掴むきっかけにもなります。

    今の時代、運転日報を作成するにあたっても紙とペンからクラウドまで様々な方法があります。それぞれの特徴もつかみながら、自社にあった方法をみつけて業務改善に活かしてください。

  • テレマティクス保険の発祥と普及の背景

    テレマティクス保険の発祥と普及の背景

    車を運転する人にとっては避けられない「自動車保険」ですが、テクノロジーの発展が著しい今日、以前は取得が困難であったデータを活用した新たなモデルが注目を集めています。

    それが以前にも紹介したテレマティクス保険です(詳しくは「デジタル時代の自動車保険 テレマティクス保険とは」参照 )。簡単に説明すると、テレマティクスと呼ばれる技術を駆使して自動車や運転のデータを取得・分析した上で、それを元に事故の発生確率を割り出し保険料率を算定するという仕組みの自動車保険のことです。

    年齢や性別、車種などを主な基準にして保険料を算出していた従来の自動車保険と比べると、より実際の運転傾向や走行距離なども含めた「各ドライバーの実状」に則した保険料を設定する保険商品ということになります。利用者におけるわかりやすいメリットのひとつとしては、「安全運転をすることで保険料が安くなる」いうことがあります。

    では、そもそもこのテレマティクス保険はどのようにして始まったのか、今回はその成り立ちについて紹介していきます。

    テレマティクス保険は米国Progressive社から

    Progressive
    Photo credit: Progressive

    テレマティクス保険の成り立ちを考える上で欠かせないのが、米国の保険会社Progressiveです。1937年に創業された同社は1992年からいち早くテレマティクス保険の研究や実証実験に着手。この新しい自動車保険のモデルを作ってきました。

    1990年代後半〜2000年前半にかけて「Autograph」という商品を開発し、テキサス州で1200ものデバイスを用いた実証実験を実施。走行距離や速度、走行の時間帯といったデータを取得・分析し、走行距離と交通事故のリスクに相関関係があることを明らかにしました。

    要は走行距離が長くなるにつれて交通事故を起こす確率も高くなるということで、このモデルを自動車保険へと適応したのがPAYD(Pay As You Drive) 型と呼ばれるものです。PAYD型では走行距離が短いほど交通事故を起こす確率が低いとされ、保険料が安くなります。

    その後もProgressiveでは「Tripsense」「MyRate」「Snapshot」と商品を改良しながら、実証実験を重ねていきます。同時に米国内では速度や時間帯をはじめとした、走行距離以外の運転データと交通事故リスクの相関関係を調べる実証実験が、大学や自動車協会によっても行われていきました。

    その流れで生まれたのが、PHYD(Pay How You Drive)型と呼ばれる、運転行動によって保険料が変わるタイプの自動車保険です。例えばProgressiveが2011から提供している「Snapshot」は走行距離や速度、運転の日時、急ブレーキの頻度といったデータを蓄積していき、それを元に事故のリスクを割り出し、保険料を決めていきます。

    その結果、普段から安全運転を心がけているドライバーは保険料が安く済むのです。

    背景にある、加入率の低さや保険料の高さ

    テレマティクス保険と聞いてもイメージが浮かばないという方もいらっしゃるかもしれません。というのも米国や英国、イタリアといった国に比べて、日本ではまだまだ普及しておらず一般的な知名度も低いと言えるからです。

    とはいえ欧米諸国ではテレマティクス保険が徐々に普及してきており、今後さらに浸透していくことも予想されています。(国土交通省自動車局安全政策課による「テレマティクス等を活用した安全運転促進保険等による道路交通の安全」より)

    テレマティクス等を活用した安全運転促進保険等による道路交通の安全
    出典 : 「テレマティクス等を活用した安全運転促進保険等による道路交通の安全」国土交通省自動車局安全政策課

    なぜそもそも欧米諸国でテレマティクス保険が生まれ、普及が進んでいるのか。その背景には従来の自動車保険の保険料や保険加入率に改善の余地があったからです。

    • 「英国・米国の平均保険料は、日本の平均保険料の約1.5倍」
    • 「米国の保険料は日本の1.5倍であり、加入率が低い」
    • 「英国の保険加入率は高いが、保険料は高く、特に若者の保険料が高い。」

    従来の一般的な自動車保険においては若年ドライバーは事故のリスクが高いと考えられ保険料金が高くなっていましたが、走行距離や運転行動によっては割安で自動車保険に入れるとなれば魅力を感じる人がいるのではないか。そのような考えと、テクノロジーの発展により取得できるデータが広がったことでテレマティクス保険が生まれたのです。

    テレマティクス保険のメリットと可能性

    保険会社にとっては新規の顧客(特に若年層)を開拓するチャンスになりますし、テレマティクス保険を通じてドライバーが安全運転を心がけるようになれば事故が減少し保険金の支払い額を減らせる可能性もあります。

    ドライバーにとっては安全運転を心がけることで保険料を安く押さえることができます。また自らの運転行動を把握することで自分の運転を改善したり、交通事故に繋がる危険な運転を減らすように心がけることも期待されます。

    社会的にも安全な運転を心がけるようなドライバーが増えれば交通事故を減らすことにも繋がる可能性があります。

    このようにテレマティクス保険には、保険会社にとっても保険に加入するドライバーにとっても、さらには社会全体に取っても大きなメリットがあり、だからこそ今注目を集めているのです。

    ここ数年で日本でもテレマティクス保険が少しずつ登場してきています。まだまだ海外に比べれば普及するのに時間がかかるかもしれませんが、今後の拡がりが楽しみです。

  • ドライブレコーダーの選び方ーー人気ランキング&おすすめ製品ガイド

    ドライブレコーダーの選び方ーー人気ランキング&おすすめ製品ガイド

    タクシーやバス、トラックといった業務用途で採用が始まったドライブレコーダーですが、最近では値段が下がってきたこともあり、一般のユーザーが自家用車に取り付けるということも増えています。

    また、ドライブレコーダーの動画や画像がテレビのニュースで流れることも多くなってきましたし、YouTubeなどの動画共有サイトで録画された動画を目にすることも増えてきました。

    そもそもドライブレコーダーを取り付けることにどんなメリットがあるのか、そして実際にどんな機種が売れているのか。今回はドライブレコーダーの機能や選ぶ際のポイント、用途別のおすすめ機種などをご紹介いたします。

    ドライブレコーダーの機能やメリット

    ドライブレコーダーは、映像や音声、静止画といった形で運転の様子を記録してくれる道具のことです。詳しくは後述しますが、GPS機能を搭載した機種などでは車の位置や速度といったデータまで取得できます。

    取り付けるメリットの1つが、事故の時の動かぬ証拠になること。いざ事故が発生した際に気が動転して、その時の状況を詳細に説明することができないかもしれません。また、当事者同士で言い分が異なる可能性もあります。そんな時にドライブレコーダーを搭載していれば、どちらの主張が正しいかはっきりさせることができるのです。

    ドライブレコーダーを取り付けることによって、自分の運転が常に記録されていることを意識させられるために、安全意識が高まるということもあります。自分が安全義務を怠ったこともきっちり記録されるのですから、言い逃れもできません。

    これはタクシーやトラックなどの業務車両にドライブレコーダーを取り付ける目的の1つです。

    一方で、交通事故防止や事故が起こった時のためだけではなくドライブレコーダーをドライブ旅行やサーキット走行の記録用として使うという用途もあります。

    GPSを搭載したドライブレコーダーを選べば、ドライブ映像と地図を見比べて楽しむことも可能です。また、サーキットなどのクローズドコースでの走行の記録用として利用する人も。GPSが受信できれば速度情報も記録されますので、あとから自分の走行を振り返ることも可能です。

    ドライブレコーダー選びの8つのポイント

    では、ドライブレコーダーはどのような基準で選べば良いのでしょうか。ここからはドライブレコーダーを選ぶ際のチェックポイントを説明していきます。

    1. ドライブレコーダーの画質を左右する解像度

    ドライブレコーダーの画質は解像度に依存します。ドライブレコーダーが出回った当初はVGA(640×480ピクセル)画質でしたが、正直VGAでは車の形はわかっても自動車のナンバーを識別することは困難でした。当て逃げされた場合などで、加害車両のナンバーを読み取るためには、最低でもフルハイビジョン画質(1920×1024ピクセル)のものを選ぶのがベターです。

    最新のモデルでは、フルハイビジョン画質を越える2304×1296ピクセルや2560×1080ピクセルの物も登場してきています。とはいえ当然解像度が高ければ高いほど価格は上がりますので、用途に合わせて選んでみてください。

    2. 逆光補正機能、夜間走行での感度

    人の目では自動で調節することができる逆光や、夜間の暗い状況での撮影はカメラにとって厳しい条件です。

    しかし、最近の機種ではHDR(ハイダイナミックレンジ合成)やWDR(ワイドダイナミックレンジ)と呼ばれる機能をもつドライブレコーダーがあります。暗い部分に適した露出と明るい部分に適した露出の2枚の写真を合成して、逆光による白飛びや黒飛びをおさえる処理ができるのです。もちろん1フレームを作成する時間で2枚の映像を取得することになるので、高い処理能力が必要になり、価格にも関わってきます。

    そして、夜間の撮影感度も重要なチェックポイントです。夜間はどうしても暗いため、十分な感度を持っていないドライブレコーダーの場合、夜間の撮影ではフレームレートが落ちたり暗い絵になったりすることがあります。

    夜間走行が多い方は、ドライブレコーダーの感度にも注意してみましょう。

    3. フレームレートは動画のなめらかさを決める

    カメラの性能にとってもう一つの重要なポイントは「フレームレート」です。

    フレームレートとは、1秒間に何枚の画像を撮影できるかを示したものです。30fpsでは、1秒間に30枚の画像を撮影して動画にしている、といった具合です。たとえば、時速60kmで走っている自動車は1秒間に約17mも進みます。フレームレートが高ければ高いほど、1秒間に取得する画像が多くなるので、決定的な瞬間を逃しにくくなります。

    加えてフレームレートをチェックする際には、LED信号との相性も頭に入れておくといいでしょう。

    LEDは肉眼では認識できませんが、ものすごく短い周期で点灯と消灯を繰り返しています。この消灯のタイミングがドライブレコーダーの撮影のタイミングと合致してしまうと、信号機が消えているような動画が撮影されてしまうのです。

    たとえば、30fpsのフレームレートのドライブレコーダーは、関西圏の電力周波数のLED信号機では120Hzの周期となり、撮影周期がぴったりと合うと信号の点灯が全くカメラに写らないということが発生します。

    それを避けるために、29.97fpsや、27.5fpsを採用しているドライブレコーダーも販売されています。

    4.  画角(撮影できる範囲)

    ドライブレコーダーの画角は、ドライブレコーダー1台でどれだけの範囲の撮影が可能かを示しています。もちろん画角が広いほど広い範囲をカバーして撮影することができますが、その多くの対象物が映るため、拡大しても詳細な画像が得られなかったり、画像が歪む可能性がありますので注意が必要です。

    5.  速度や走行軌跡を測定できるGPS機能

    GPS受信機を搭載したドライブレコーダーでは、自分の車の正確な位置や、スピード、そして、正確な時間がGPSから取得できます。ドライブ記録として、位置データと動画を保存しておくこともできるので、より本格的にドライブを楽しみたい方にはおすすめです。

    6. いざというときの補助電源

    事故が発生した際に、衝撃で電源の供給が絶たれる場合があります。そんなときにバックアップの電源があれば、電源が断たれてもしばらくの間は撮影が可能です。非常用電源は、バッテリーを搭載しているものと、スーパーキャパシタを使って電力を蓄えておくものがあります。

    7. 設置に必要なモニター

    ドライブレコーダーを設置する際には、どの範囲が映っているのか確認するためのモニターが搭載されたモデルだと設置が非常に簡単です。しかし、モニターが搭載されたモデルは本体がどうしても大きくなりがちなので、車種によってはドライブレコーダーを取り付けたことにより視界が制限される場合があります。

    最近のドライブレコーダーでは、Wi-Fiを使って映像をスマートフォンに送信することができるものもあります。手持ちのスマートフォンに映像を送ることができればモニターが必要なくなる分本体を小さくできるので、便利です。

    8. 衝撃やGの検知

    衝撃や強いGを検知した際に撮影が行われる物や、ボタンなどを押した瞬間からさかのぼった数分間を記録してくれる物もあります。また、Gセンサーを使用した駐車時の監視が可能な機種も登場しています。

    最近では、常に録画が行われる常時録画が主流ですが、衝撃や強いGを受けた際の記録に対して上書きを禁止する機能を持っている物なども。このような機能があれば、決定的瞬間を日常の動画で上書きされなくなります。

    人気のドライブレコーダーランキングTOP10

    ざっとドライブレコーダーの機能や選ぶ際のポイントを紹介してきましたが、それでは実際どんなものが特に人気なのか、気になるのではないでしょうか?

    実際に多くの支持を集めているドライブレコーダー10個を、ランキング形式で紹介してみたいと思います。

    (*今回のランキングは2016年12月の価格.comのドライブレコーダー 人気売れ筋ランキングを参考にしています。)

    1位 ケンウッド DRV-610

     

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    2016年モデルのDRV-610は、2.7インチの大型モニター搭載、2枚のmicroSDカードスロットに対応したダブルカードスロット、フルハイビジョン(1920×1080)を超える3M(2304×1296)の高解像度の動画が撮影可能なことに加えて、WDRを採用で明暗差の大きな状況でも確実な画像を取得可能なドライブレコーダーです。

    2位 ケンウッド DRV-325

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    フルハイビジョン(1920×1080)の詳細画像の撮影とHDRに対応しています。バッテリー搭載で駐車時監視も可能。GPS、LED信号機対応もばっちりな2.0インチ液晶搭載のコンパクトなモデルです。

    3位 ユピテル DRY-WiFiV3c

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    フルハイビジョン(1920×1080)の詳細画像の撮影とHDRに対応。薄型横長の筐体デザインで、視界にドライブレコーダーが入り込むことを防ぎます。またWi-Fi機能によってスマートフォンで動画の確認やダウンロードが可能。小型ながら、1.5インチモニターも本体に装備しています。

    4位 ユピテル DRY-mini1XII

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    720P(1280×720)の動画撮影に対応した小型モデル。1.4型TFT液晶も装備して1万円を大きく下回る価格で購入可能なので、ドライブレコーダー入門にはもってこいです。

    5位 コムテック HDR-251GH

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    フルハイビジョン(1920×1080)撮影、2.8インチの大型モニター搭載を搭載しながらコンパクトなデザインが特徴。WDRやLED信号対応、GPSも搭載。同社のレーダー探知機と連携できる点もポイントです。

    6位 ケンウッド DRV-320

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    人気2位のDRV-325と全く同じ性能で、同梱されているmicroSDカードが8GBとなり(DRV-325は32GB)価格を抑えたモデル。

    7位 ユピテル DRV-V2

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    DRY-WiFiV3cのシンプルモデル。DRY-WiFiV3cからWi-Fi機能とGPS搭載を取り除いた構成のモデルになっています。1万円前後で購入できるのが大きな魅力で、そこまで多くの機能を求めていない方にはピッタリです。

    8位 Pioneer ND-DVR1

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    同社のカーナビゲーションシステム「楽ナビ」と連携できることが特徴。カメラ部と本体部が分離しており、カメラ部分が非常にコンパクトです。画質もフルハイビジョン、WDR、駐車時の監視にも対応しています。

    9位 トランセンド DrivePro200

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    フルハイビジョン対応の画質とガラスレンズを使用した明るいレンズによる夜間などの暗所に強く、160°のワイドアングル撮影に対応、Wi-Fi機能搭載で、スマートフォンで動画を確認可能と高性能ながら1万円程度で購入可能です。

    10位 PAPAGO! GoSafe130

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    フルハイビジョン、HDR対応F2.0の明るいレンズで、高画質な動画撮影が可能。独自の機能として、交通標識の読み取り機能や駐車時のタイムラプス動画の撮影や、動体検知による録画機能を備えています。

    用途別おすすめ商品

    最後に参考がてら、「このような用途の人には、こんなものを検討してみては?」という形で用途に応じたドライブレコーダーの選び方をもう少し具体的に紹介してみましょう。

    1. こだわりがあまりなく、事故の時の証拠として記録できればいい人

    ドライブレコーダーにあまりこだわりがなく、万が一事故が起こったときの記録程度で良いからできるだけ費用を抑えたい。そんな方にはシンプルで低価格なモデルが良いでしょう。

    具体的にはGPSや駐車監視、Wi-Fiなどを省いたモデルや、解像度をフルハイビジョンではなく720Pなどにすると安く購入することが可能になります。例えば7位のDRV-V2 のように、ハイスペックのモデルからいくつかの機能を差し引くことでコストを抑えたモデルなどをチェックしてみてはいかがでしょうか?

    2.とにかく、車に対するリスクを回避したい

    運転にそこまで自信がない方や、周辺の交通量や交通事故の量が多く不安な方、もしくは暗い時間に運転することが多い方などで、とにかく車に対するリスクを回避したいと考えられている方は、フルハイビジョン以上の高解像度の画像を撮影できる物や、駐車時にも録画監視できるモデルを選ぶのが良いでしょう。

    また、前車発進警告や、車線逸脱防止の警告、交通標識の読み取り機能などもリスク低減には貢献しそうです。

    3. ドライブレコーダーで思い出を残したい

    ドライブレコーダーで、ドライブ旅行などの思い出を残したい、動画をSNSや動画共有サイトにアップしたいと考えられている方には、高画質録画が可能で、GPSを搭載しているモデルがおすすめです。GPSの記録と動画を同期させることによってドライブ動画が楽しくなるでしょう。

    くわえて、Wi-Fi機能があれば、SDカードを取り出すことなく動画をダウンロードしてそのまま、SNSや動画共有サイトにアップロードすることが可能です。

    最近のドライブレコーダーを紹介

    ドライブレコーダーは、高画質での動画撮影は当たり前になってきており、さまざまな付加機能を持たせることによって各メーカーは差別化を図ろうとしています。

    たとえば駐車時の監視機能などは各メーカーで力を入れているところであり、本体にバッテリー搭載しているものやオプションで高容量バッテリーを用意するメーカー、常時電源接続ケーブルを発売するメーカーもあります。

    また、ドライブレコーダーのカメラを利用した「前車発進警告」や「車線逸脱警告」、「交通標識読み取り」などの機能を持たせた物もありますが、いずれも簡易的な機能なので、実用的に利用できるのは、まだまだこれからといった感じです。

    ナビゲーションシステムと融合

    1つ具体的な例を出すと、ドライブレコーダーをナビゲーションシステムなどと融合させる製品を開発しているのがPioneerです。サイバーナビ マルチドライブアシストユニットがそれにあたります。

    マルチドライブアシストユニットはフロントカメラによって、リスクを事前に知らせてくれる機能を持っています。例えば、前の車に接近しすぎた場合であるとか、右折時に先行車につられて交差点に進入した際の直進車接近の警報などを行ってくれるのです。

    万が一駐車中にトラブルが発生した場合には、所有者にメールで状況を通知したり、事故が発生した場合に家族や知人に事故をメールで知らせる機能などを搭載しています。

    簡易的なドライブレコーダーとしては、ダッシュボードに取り付ける簡易型ナビゲーションシステムにドライブレコーダーを搭載した物や、スマートフォンのカメラをドライブレコーダー代わりに利用するアプリなども登場してきており、ドライブレコーダーと言ってもその選択肢は増えてきているのが現状です。

    2つのレンズで前方と車中を同時録画

    ドライブレコーダーを選ぶ際のポイントとして画角(撮影できる範囲)を紹介しましたが、サンコーが2017年2月に発売したデュアルレンズドライブレコーダーは、その名の通り2つのレンズを備えており、前方と車内が同時に録画できるというユニークな製品です。

    前方だけでなく車中の様子が録画されていることは、万が一事故が起こった時に役に立つかもしれませんね(= 安全運転をしている証拠として)。2台分のカメラの様子は左右に分割されるので、データを自分で編集する必要はありません。

     

    使用用途に合わせて適切なドライブレコーダーを

     

    ドライブレコーダー
    Photo credit: brizzle born and bred

    ここまで紹介してきたように現在、さまざまな種類のドライブレコーダーが販売されていますし、今後もその流れは続いていくでしょう。

    膨大な機種の中から自分にぴったりの物を効率的に選ぶためには、ドライブレコーダーでできることを押さえると同時に、何のために必要なのか、何をしたいのかを明確にしてみましょう。自分が重視するのは、画質なのか、それともその他の機能なのか。それによってベストな選択肢は当然変わってきます。

    今回の記事も参考に、ご自身にあったドライブレコーダーを見つけてみてください。

  • 企業が行うべき安全運転管理とは

    企業が行うべき安全運転管理とは

    業務中の交通事故は、事業社側に大きな損害をもたらします。金銭的な損失から社会的なイメージダウンや信頼の低下など、その影響は計り知れません。公共交通安全を守る意味でも自社の従業員やその家族を守る意味でも、各事業者は細心の注意を払って事故を予防し、業務中の安全運転も徹底する義務があります。

    以前のエントリーで安全運転とは何かについてご説明しましたが、今回は事業者側が安全運転を徹底していくために具体的にどんな対策があるか見ていきましょう。

    なぜ運転に慣れていても事故を起こすのか

     

    運転に慣れているはずのベテランのドライバーが事故を起こす原因はなんでしょうか?
    日々仕事で車両の運転をしているので慣れているし自信がある。しかしだからこそ、基本的な安全運転への意識は薄れてしまいがちになっているのではないでしょうか。

    交通ルールは守れているか、譲り合いや思いやりのある運転を心がけているか、無理な追い越し運転はしていないか、危険の予測をしながらハンドルを握っているか…..
    安全運転とは運転技能もさることながら、余裕を持って運転する「意識」を持つことが大事とされています。

    ここはいつも走っている道だから安全だと油断したりせず、車通りが多くない道でも左右確認や一時停止を丁寧に行う。進路変更の際はきちんとウインカーを出す。これらは基本的なことではありますが、とても重要なことです。

    危険の予測すらしていない時に事故は起こり、さらには急いでいる時など心に余裕がなく焦った心理状態での運転が一番危険とされています。
    改めて「安全運転」とは何かという認識を合わせるために、どんなことができるでしょうか?

    気軽に受けれる安全運転講習の活用や教育

    警視庁をはじめ交通安全協会や安全運転管理協会、自動車教習所などが各地で開催している安全運転講習会。基本の運転指導から危険回避のための運転といった実技はもちろんのこと、交通安全ビデオなどを活用した講話や、自分の運転特性を知る適性検査まで受けられます。個人はもちろん、会社や事業所での利用も可。

    警視庁が開催している講習会に関しては、参加費が無料で午前9時から午後4時までしっかり安全運転について学べます。一日足らずで自身の安全運転への見直しを行えるでしょう。会社全体の運転技能を向上させたい、また、自分の運転に自信のないという方やスキルアップを望む方は気軽に参加してみてもいいかもしれません。
    講習とはいえ本番と同じ。初心に戻り運転しやすい服装と履物で挑みましょう。

    講習で車両の特性や安全運転の必要性を頭で再認識し、実技で第三者目線から自分の運転癖を指摘してもらうことで、運転に関するスキルを上げてくれるはずです。

    忙しくて講習にはなかなか行く時間がないけど、会社としては安全運転への意識を徹底して向上させたい…そこで役立つのが安全運転における教育です。
    簡単に受けることができる、場面別・「交通安全知識テスト」や、状況別・「危険予測に関するテスト」。事故削減・安全運転管理をサポートするSSD研究所がこのような教育用資料を無料で公開しています。

    また、国土交通省からも安全運転の指導を前提として、トラック・バス・タクシー向けに安全教育マニュアル「自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う一般的な指導及び監督の実施マニュアル」を策定し展開しているので、安全運転教育の一貫として、活用してみてはいかがでしょうか。
    このような教育を定期的に行うことが安全運転に対する知識や認識を高めることにつながります。

    安全運転を守る?安全運転管理者の選任制度

    道路交通法第74条では、一定台数の自動車の使用者はその使用の本拠地ごとに「安全運転管理者」やそれを補助する「副安全運転管理者」を選任して公安委員会に届けることが決められています。
    この制度は事業所における安全運転管理を徹底するために設けられました。

    また、その選任基準においては、道路交通法施行規則第9条の8に定められています。

    安全運転管理者等の選任の基準

    乗車定員11人以上の自動車は1台以上、それ以外の自動車は5台以上を使用している事業所(自動車使用の本拠)には、安全運転管理者の選任が必須。

    自動車20台以上40台未満につき一人、以下20台ごとに一人ずつ副安全運転管理者の選任が必要となります。
    なお、自動二輪車1台は0.5台として計算し、50cc以下の原動機付自転車は含みません。自らが執務している事業所(自動車使用の本拠)であれば、社長を選任することもできます。

    安全運転管理者や、副安全運転管理者を選任しなかった場合には、「5万円以下の罰金」(法人等両罰5万円以下の罰金)という厳しい罰則が定められています。

    安全運転管理者の資格要件

    年齢は20歳以上 (ただし、副安全運転管理者をおく場合は30歳以上)、自動車の運転の管理に関し、2年以上の実務経験を有する方が対象。

    副安全運転管理者においては、20歳以上で管理経験が1年以上または運転経験が3年以上の方が対象となります。

    さらに共通事項としては、過去2年以内に公安委員会から解任命令を受けていないこと、ひき逃げ、酒気帯び運転、飲酒運転に関し車両などを提供する行為、酒類を提供する行為及び依頼・要求して同乗する行為、麻薬等を使用しながらの運転、無免許運転、自動車使用制限命令違反、過労運転、放置駐車違反等の下命・容認などに該当する場合は選任できません。
    現在選任されている安全運転管理者、又は副安全運転管理者が上記違反を犯すなどして不適格となった場合は、使用者は自主的に解任すべきですが、それを怠った場合は公安委員会が解任を命ずることができます。

    道路運送法・貨物自動車運送事業法で「運行管理者」の選任が義務付けられている事業所(例えばタクシー事業者や貨物運送事業者)は、安全運転管理者の選任は免除されています。
    安全運転管理者等を選任又は解任したときは、その日から15日以内に公安委員会(自動車の使用の本拠の位置を管轄する警察署)へ届け出なければなりません。

    資格要件を備え選任された安全運転管理者は、具体的にどのような業務を行うのでしょうか?

    安全運転管理者が行う業務とは

    道路交通法施行規則第9条、内閣府令で定められている安全運転管理者の業務は以下の通りです。

    1.運転者の適性や処分等の把握

    運転者の適性、技能、知識や運転者が道路交通法等の規定を守っているか把握するための措置をとること。

    2.安全運転確保のため運行計画の作成

    最高速度違反、過積載、過労運転等の防止に留意して、自動車の運行計画を作成すること。

    3.長距離、夜間運転時の交替要員の配置

    運転者が長距離運転又は夜間運転となる場合、疲労等により安全な運転を継続することができないおそれがあるときは、あらかじめ、交替運転者を配置すること。

    4. 異常気象時の安全確保の措置

    異常な気象、天災その他の理由により、安全な運転の確保に支障が生ずるおそれがあるときは、運転者に必要な指示や措置を講ずること。

    5.点呼等による安全運転の指示と健康のチェック

    運転者に対して点呼を行う等により、飲酒、過労、病気などによって正常な運転をすることができないおそれの有無を確認し、安全な運転を確保するために必要な指示を与えること。

    6.運転日誌の記録

    運転の状況を把握するため必要な事項を記録する日誌を備え付け、運転を終了した運転者に記録させること。

    7.運転者に対する安全運転指導

    運転者に対し、自動車の運転に関する技能、知識その他安全な運転を確保するため必要な事項について指導を行うこと。

    公安委員会は、安全運転管理者や副安全運転管理者に安全運転に必要な知識等を習得させるため、法定講習(安全運転管理者等講習)を実施しています。
    自動車の使用者は、公安委員会から路交通法第108条の2第2項第1号(安全運転管理者等に対する講習)に規定された講習の通知を受けた際、選任している安全運転管理者等に、その講習を受講させる義務があります。

    この講習は安全運転管理者に選任された人が受けるもので、自動車及び道路交通に関する知識やその他自動車の安全な運転に必要な知識、自動車の運転者に対する安全教育に必要な知識及び技能、安全運転に必要な知識及び技能について学びます。

    自動車の台数が基準以下になる、事業所が別の警察署管内に移転、又は事業所が閉鎖することになったときなど、安全運転管理者は解任となります。
    また、「安全運転管理者の選任の資格要件」を備えなくなった場合、及び交通安全教育指針に基づく職場の交通安全教育を怠ったため自動車の安全運転が確保されていないと認められた場合は、公安委員会が自動車の使用者に対し解任命令を出すことができます。

    安全と健康を守るために受けるべき適性診断

    事業者は、事故惹起運転者、初任運転者、高齢運転者に対し、国土交通大臣が認定する適性診断を受講させなければいけません。

    初任運転者が受ける初任診断とは、その診断の結果を基にプロドライバーとしての自覚、事故の未然防止のための運転行動等及び安全運転のための留意点等について助言・指導を行うもの。
    これは事業者が新たに採用をした場合、採用者の運転スキルや安全運転の意識をはかるために行います。

    道路貨物運送の就業者には若手就業者の割合が低く40代~50代前半の中年層の占める割合が44%弱、さらに上がりつつあるドライバーの平均年齢。
    定年後も働きたいと望む方が増え、高齢者の就業は緩やかな増加傾向にあります。
    65歳以上の高齢者を対象に受診する診断は、加齢による身体機能の変化の運転行動への影響を認識してもらい、事故の未然防止のための身体機能の変化に応じた運転行動について助言・指導を行いましょう。

    安全運転管理はドライバーを守るために必要なもの

    運転業務は常に危険が伴うものです。その作業からドライバーを守るためにも「安全運転」を行うための意識を擦り合わせていく必要があります。

    業務効率を上げるためにも守っていきたい安全運転。なぜこのような交通の規則が定められているか、ドライバーにその根拠について正しく理解し納得してもらいましょう。ドライバーがプロとして責任を持って仕事に従事するために、社内での目標や安全運転に対する目的を明確化し、適切な指示や教育を行いたいですね。

    安全運転管理者についての参考資料ダウンロードはこちら

  • 意外と知られていない物流の仕組み

    意外と知られていない物流の仕組み

    国内外関わらず、Eコマース(インターネットショッピング)の市場規模は拡大の一途を辿っています。注文方法も日に日に簡略化され、昨年Amazonがリリースした「Dash Button」ではまさにワンタッチで注文できてしまうということで大きな話題にもなりました。配送料の低価格化や無料化によって些細な日用品などもインターネット上で注文する人たちが増えた結果、荷物の細分化が進み、かつ「即日配達」に見られるような配達時間の短縮化がますます進行中です。

    「流通量の増加 + 配達時間の短縮化」がセットになってのしかかってくる「物流業界」。私達の便利で快適な生活は、必要不可欠となってしまった現代物流は、まさに生産者と消費者を結び現代的なんでいる生命線です。今回は、身近でありながらあまり知られていない物流の仕組みや問題について見てみましょう。

    知ってるようであまり知らない?物流の仕組み

    物流とは文字のごとく、一般的な物的流通のことを指します。生産者から消費者に渡るまでの物の移動であり、その物の輸送から荷役、保管、情報の管理、流通加工、包装に関する活動全てが「物流」という一括りにされます。

    また、生産者から直接消費者への移動だけではなく、工場から工場、その工場から店舗に、店舗から消費者に、という細かな流れも「流通」として含まれます。
    さらに流通過程全体の中での性格付けにより、以下のように分類がされています。

    調達物流

    工場等で商品を製造するために必要な原材料を調達するための物流。販売するために商品を仕入れる物流もこれ。

    生産物流

    工場等で商品を生産し、自社の販売拠点である営業所や、自社倉庫、冷蔵庫等へ運ぶ物流。

    販売物流

    販売によって、商品が売り手から買い手へ移動する物流。卸から小売店へ、小売店から消費者への商品の移動

    回収(返品)物流

    不良品や返品の回収、廃棄物や容器・運搬器具などを回収することに伴う物流。静脈物流ともいいます。


    高度成長期を迎えた1970年代以降あたりから、物流という言葉が一般的に用いられるようになりました。現在では多品種生産へと志向が変わり、それに伴った小回り輸送のニーズが必要とされています。

    基本的な物流の流れ

    基本的に、物流の流れはこのようになっています。

    1.保管

    品質や数量など適正な管理のもと、商品の在庫を大切に倉庫に保存し、必要な時すぐに出荷できるようにしておきます。

    2.荷役

    在庫を保管する場所に、貨物の積み込み・積み下ろし、倉庫への入庫、出庫を行う作業。運搬や仕分けも。

    3.包装

    配送中の在庫の保護や汚れを防止するために包む作業。また、運搬や保管しやすくするためにダンボールなどの箱に入れます。在庫の形状により木や紙、プラスチック製の容器やドラム缶などに入れられることも。

    4.流通加工

    品質の流通過程において商品の価値を高めるため、顧客の要望に応じて検討、値付け、包装などを行う加工作業を行います。物流の効率化、商品取引上の利便性の確保のためにも必要な作業です。

    5.情報管理

    在庫がどの倉庫や流通センターにいくつあるか、在庫がどこに運ばれているのかをリアルタイムに把握するため、システムなどを使って情報を正確に管理し、迅速に荷物を届けるための情報を管理。

    6.輸送・配送

    商品を物流拠点から荷受人に送り届けます。

    また、荷物を管理し届けるまでに大事だとされるのが品質の管理。食品群から大型の家具やコンピュータ類など、多くの荷物が毎日移動をしています。中長距離の移動の中、製品が損傷したり劣化したりしないように、さらには配送ミスがないように手ってして管理を行います。
    特に食品群においては、「常温」「定温」「冷蔵」「冷凍」と4つに分けて温度管理をしているのです。

    物流業界がぶつかっている課題

    そんな私達の生活を支える物流は、どんな課題を抱えているのでしょうか。
    よく持ち上がる話題としては、荷物を運ぶトラックドライバーの人材不足に車両不足、インターネット通販の拡大による荷物の増加とその再配達についてですが、それ以外にも物流子会社や下請け・孫請けによる多層化など、多くの悩みを抱えています。

    物流センターには,通過型(TC型)センター,在庫型 (DC型)センター及び、通過/在庫型(TC/DC型)併用 センターがあります。 DC型センターには,倉庫管理システム (WMS:Warehouse Management System)と配車・配送計画システムを組み合わせるため、在庫管理と車両運行を効率的に行うパッケージソフトウェアやシステムなどが提供されていますが、ほとんどの作業を人手に頼って行なっているのが現状。

    複数の人が複数のネットショップで買い物を楽しむ。すると、流通するモノが大量に溢れ、作業員は予定時刻までに作業が終わらず、作業員に手待ち時間が発生してしまいます。物流センターが大規模化するようになり、1日当たり出入りする物量は100万個ほど(トラックでおよそ200台/時)になることも。
    配送料無料・当日配達が当たり前のようになってきた昨今では、全体的な物流コストの削減が必要となり、その結果としてピッキング作業の改善を見直しが必須。出荷頻度に応じ商品ロケーションの設定を行うため、一カ所にピッキング作業員が集中した結果物流センターでは渋滞が発生してしまいます。

    さらに追い討ちをかけるかのように、梱包資材の保管・廃棄や荷物を運んでくるトラックの駐車や荷物受取スペースの確保、積載量の低いトラックを走らせているなど、物流内には多く無駄も潜んでいるのです。
    政府により改正物流総合効率化法が2016年10月1日に施行され、荷主企業や物流会社の「連携」を促し、共同配送や大量輸送の推進を行うなど、物流ネットワーク全体の省力化や効率化に加速をかけました。貨物の小口・多頻度化が進行し、営業用トラックの積載効率は2013年には41%にまで下がるなど悪化の一途をたどっています。

    そこに歯止めをかけるべく、トラック輸送のみではなく、鉄道や海運などの大量輸送手段に切り替える「モーダルシフト」や、荷主企業が取引先の物流拠点まで別々のトラックを仕立てていたところを、同じトラックで配送する共同配送などの実施を想定しています。

    物流業界の新しい流れ3PL

    最近では荷主企業に代わって、最も効率的な物流戦略の企画立案や物流システムの構築の提案を行い、かつ、それを包括して物流業務を受託し遂行する3PL(サード パーティ ロジスティクス)が物流業界の新風となっています。つまり、物流代行が最近の流れとして広まりつつあるということ。

    ノウハウを持った第三者が荷主の立場に立ち、ロジスティクスの企画・設計・運営を行う3PL。全般的な業務範囲が外注可能なため、配送にかかる一部分のみを外部委託することもできます。

    物流システムを自社で一括管理を行う場合、人件費をはじめ輸送に伴う自動車や倉庫管理のソフトウェア導入など、膨大なイニシャルコストとランニングコストがかかってしまいますが、専門家による見直しで、作業品質と生産性が向上し、物流コストの圧縮や可視化、コストの最適化が行えます。そうなれば社内での業務範囲を選択し集中させることができるようになり、コア事業への集中と強みを伸ばすための投資にコストを回せるように。

    より、専門性を高めることに注力できますし、何よりも全体的な業務の効率化を加速させる一手になりえます。

    物流業界、これからどうなる?

    様々な課題を抱えた物流業界、効率化を目指していますが今後はどうなっていくのでしょうか?
    物流業界はテクノロジーの力で大きく変わろうとしています。
    労働力不足の解消や安心・安全な職場環境づくり、ソリューションの開発などに結び付けることを、トラック協会や国土交通省、経済産業省などとも連携して目指すことを目的に、2016年8月に運輸事業者と情報通信技術(ICT)関連事業者など業界を横断的に構成した「運輸デジタルビジネス協議会」が発足しました。

    協議会は
    ① デジタルテクノロジーとおもてなしの心で運輸業界のイノベーションを実現し、革新的なサービスを実現する
    ② デジタルテクノロジーの活用により運輸業界の労働環境を革新し、安心・安全な職場環境を提供することで、優秀な人材の確保と安全運行を実現する
    ③ 乗務員の健康を守り促進する仕組みと教育の場を提供することで、人材不足など課題を解決する
    ④ 協議会での活動、成果を積極的に公開し業界、社会に貢献する。
    上記の活動指針を元に、ヒアリングや実証実験を行い、業界ごとや事業者個別の課題と解決策を見出すと言います。

    また、各企業も率先して物流業界の改革を推し進めようとしています。

    国内最大手のニトリはロボット倉庫『AutoStore(オートストア)』を日本で初めて自社の物流拠点に導入し、今まで全て人が行なっていたピッキング作業の大幅な縮小に成功。ピッキングの作業効率は3.75倍に上がり、梱包の際、商品に合ったジャストサイズの段ボールを自動で作る『ボックスオンデマンド』も日本で初めて採用。このように積極的な機械化の導入で無駄だと問題視されていた梱包資材や作業効率を大幅にアップする事例を次々と見せています。

    GROUND株式会社は「LogiTech(ロジ・テック)」を掲げ、物流業務のフローを可視化するソフトウェアや入荷管理ソフト、物流現場におけるビッグデータのプラットフォームの開発、さらにはインドのGreyOrange社が開発した自動搬送ロボットシステムの販売を行っています。ロボットや人工知能を物流業界に活用し、新たなソリューションを生み出すことで物流業界を迅速に変えていくのではないでしょうか。

    物流はスマート・ロジスティクスになるか

    人手不足を補い品質向上を行うべく、今後は人間ではなくロボットや自動倉庫、無人搬送車が台頭し物流センターの効率化に貢献していく。一方で、ロボット化の進行によって職を失う人たちが出てくるのではないかという懸念も出ていますが、まだ完全にロボットにすべてを任せることはできないので、当面は人間にしかできない作業やロボットを補助する形で人間の職場は残っていくのではないかとも思います。

    また、配送の自動運転化はドライバー不足や過労も徐々に軽減させていきつつも、インパクトがより大きいのは配送中の車両の中でドライバーが他の作業に従事することできるようになることではないでしょうか。それにより物流網全体における仕事効率はかなり上昇していくものと思われます。

    急速な変化を要する物流業界。次回は最先端な物流システムをご紹介します。