投稿者: sasaki

  • 食品業界の現状と課題 — IoTは救世主になるか

    食品業界の現状と課題 — IoTは救世主になるか

    都心や地方に関係なく、今やどこにでもあるコンビニでは、艶やかなおにぎりもシャキシャキレタスの入った新鮮なサンドイッチ、手軽なお惣菜が並び、ファミリーレストランに行けば温かく肉汁たっぷりのハンバーグを食べることができるように、日本は世界を見渡しても「食」にあふれている国といえるでしょう。水道・ガス・電気などの公共インフラ同様、国民生活の根幹を支えている食品業界ですが、現在、それぞれの分野において大きな課題にぶつかっているようです。

    食品業界のいま

    食品業界と一括りに言っても非常に幅が広く、新鮮な野菜や魚介類を提供してくれる農家や漁師の方々から、味の素やテーブルマークなどの大規模企業、コンビニ・スーパーなどの小売店、すかいらーくやジョイフルを始めとする外食産業まで多岐にわたります。食品業界の市場規模は非常に大きく、2011年における農林水産物・食品の流通・加工総額は、国内で生産されたものだけで9兆2,000憶円、これに輸入食品や商業マージン・流通コスト・調理サービス代などが付加され、最終消費額は76兆3,000億円もの規模に達します。

    人口減少による市場規模の縮小は食品業界だけの問題ではありませんが、健康志向の強まりも手伝い、国民1人当たりの摂取カロリーが1970年当時の「2,210kcal」から2008年には「1,867kcal」にまで減少しました。この数値は今後も下降傾向になることが予想されます。

    出典:農林水産省

    両年の消費カロリーの差を「おにぎり」で換算してみると、1人当たりの消費量が「約4個」減っていることになるため、おにぎりを1個130円と仮定しても、食品業界へのダメージも少なくないことがお分かりになるかもしれません。国民全体の胃袋が縮小した背景には、食料品自体の価格がデフレ傾向あることに加え、15~64歳の生産年齢、つまり食べ盛り世代の人口が減少し高齢化が進んでいることが要因と考えられます。

    一向に歯止めが利かない、少子・高齢化による食品業界の市場縮小傾向は、今後より強まっていきますが、業界としてもこうした危惧感から販売する食品に付加価値を付与し、売上高の向上を狙う動きを強めています。たとえば、ダイエット効果が期待できるもち麦や押し麦、茶美豚・金華サバなど、独自性を打ち出したブランド農水産物も数多く誕生しています。また、特定保健用食品や栄養機能食品をはじめ、ポリフェノールによる機能性作用が注目された「ハイカカオチョコレート」や、素材・製法にこだわった「プレミアム・大人の・リッチ」などと冠された商品も、一大ブームを起こし好調な売れ行きを見せています。

    しかし、食品業界では深刻な人材不足や世界的な気候変動による原材料代の高騰など、簡単に解決することができない問題を多く抱えているため、各企業が揃って抜本的な打開策を日々模索しているのです。

    原料生産従事者が抱える課題

    そんな食品業界は大きく「原料生産従事者」「食品加工業」「小売り・外食業」の3つのカテゴリーに分類できます。それぞれ、どのような課題にぶつかっているか、深掘りしてみていきましょう。

    食品業界の根本を担う、原材料生産従事者が早急の解決を望む課題は、なんといっても「担い手・跡継ぎ不足」です。とくに農業・漁業従事者不足は深刻ですが、①収入の不安定さや、②労働時間の長さ、③重労働と作業の危険性が複雑に絡み合い、人を雇えば解決できるというものでもないようです。①については、農水産従事者も知恵を絞り生産物のブランド化や、道の駅・直売所の活用により利益率向上を図っていますが、②と③は適切な解決策が見つかっていません。

    そんな中、課題を解決するために持ち上がったのが、つい最近ヒットした人気ドラマ「下町ロケット」に登場した無人トラクターです。GPSの位置情報を駆使し、人が運転をせずに作業が行えるロボトラクターは、決して未来の夢物語ではありません。実際に、農機具生産メーカーが開発を進め、2018年12月12日にイセキが販売を開始したことで、先行のクボタ・ヤンマーと並んで国内大手3社が出揃いました。

    まさに、IT技術の結晶ともいえるロボトラクターですが、農林水産省が定めている「農業機械の安全確保の自動化レベル」によって、現状では使用者の監視下でしか自動走行させることができません。また、予期せぬトラブルや事故が起きたときの対処や責任の所在など、自動走行そのものにまだまだ課題が残されているほか、同スペックの従来トラクターより250万~300万円も高額であるため、爆発的に普及していくのは先の話といえるでしょう。

    一方、長い間「JA・漁協」が組合員である農水産業従事者を統率し、生産から販売までを手助けしてきましたが、近年若手を中心に生産者がJAや漁協から離れて独自法人を作り、生産・販売を自らの力だけで行うケースも増えてきました。独自法人を立ち上げることにより、

    • 農地・漁船を法人所有させることによる経営承継の円滑化
    • 対外交渉力・信用力の強化
    • 社会保険の加入による人材確保・育成
    • 家計・経営の分離による経営管理能力の向上
    • 高額設備・機具の共同購入・使用
    • 卸売等の中間マージンカット
    • 得意分野を活かした分業制・シフト制の採用

    など、農水産業従事者自身による作業効率向上や売上アップ、ひいては労働環境の改善などといった「働き方改革」が可能となります。そして、ロボトラクター含めITの力はこういった新しい生産者たちの活動を、財務・税務管理などの経営面からも強く後押しできるのではないでしょうか。

    なお、畜産業も「食」を支える重要な食品関連業界であり、他業種にはない苦労はあれど、法人化・ブランド化による利益率アップや、IT導入によるオートメーション化などの業務改善は、比較的農水産業より進んでいる傾向にあります。

    食品加工と小売り・外食業が抱える課題

    食品加工と言っても、仕入れた農産物から製粉・製油・製糖などを行うメーカーもあれば、調味料・缶詰・冷凍食品・パン・菓子など、いわゆる完成品を製造する企業まで、多種多様です。食品加工業界の国内シェアを見てみると、以下のようになっています。

    1位:明治ホールディングス
    2位:日本ハム
    3位:味の素
    4位:山崎製パン
    5位:マルハニチロホールディングス
    6位:日本水産

    これらの大手メーカーの場合は、巨額投資による業務改善が進んでいるため、極端な労働力不足にあえいでいるという訳ではありません。しかし、大手メーカーはともかく中小の加工業者の場合、製造した商品を二次生産メーカーや卸売・小売り・飲食店などへ製造者自らが配送することも多く、車両維持費や燃料代などのコストアップや労働時間の超過などが大きな課題となっています。また、配送業者に依頼するにしても当然コストがかかりますし、配送業界自体も深刻な人手不足に陥っているため、配送料金も年々上がり続けています。これは大手と言えど、頭を悩ませている課題と言えるでしょう。

    この、食品加工業が抱える流通コストのアップと労働環境の悪化は、小売り・外食業界にも当てはまることです。全国展開の大手小売り・外食チェーンは自力で物流インフラを整備し対応していますが、街のスーパーや飲食店ではそうもいきません。小売業はその傾向がとくに顕著で、高齢化による運転免許返納の流れや、地元公共交通機関の廃線などの影響により、食料品の購入が困難な買い物難民が増加している背景から、自宅宅配サービスの要望が高まっています。

    ネット通販や生協などを利用するユーザーも増えた結果、宅配に対応できない中小の小売店では顧客離れが進み、長崎県のアサヒストア、高知県のユーマート、茨城県のスーパーいづみやなど、2017年は中堅どころのスーパーが相次いで廃業に追い込まれました。

    飲食業界でも出前へのニーズは強まっており、配送業に従事していない一般人が、アルバイト感覚で隙間時間に配送スタッフとしてカフェやレストランなどから料理を受け取り、自転車やバイクなどで発注者の家まで宅配し、その件数や移動距離に応じて報酬を得ることができるという「UberEats (ウーバーイーツ)」というサービスも台頭して、宅食ビジネスを後押ししています。

    とはいえ、このサービスは都心部を中心としたサービスのため、地方にある中小の加工業者や小売店、飲食店は、自力で配送・宅配・出前をしなくてはなりません。物流体制を最適化させ、コスト削減と業務改善することこそ、食品加工と小売・外食業が直面している共通の課題といえるでしょう。

    IoTが食品業界を救う・・?

    ここまで、食品業界における課題を洗い出してきましたが、これらを解決するためのポイントは、IT導入による作業のオートメーション化、物流体制の見直しによる業務の最適化、品質の向上です。そうした課題を解決すべく、食品業界では生産現場から小売店、配達に至るまで、IoT(モノのインターネット)の普及が拡大しています。

    インターネットとつながることで、現状を把握し、データをデータベースへと蓄積。さらにデータの分析をすることで無駄になっていたコストを削減する、業務を見直すなどの改善策を練ることができるのです。

    安価で簡単にできる導入できるIoTとしてスマートドライブが提供しているのが「SmartDrive Fleet」です。

    GPS機能でリアルタイムな位置情報を把握、ドライバーとの連携も可能に

    リアルタイムでの位置情報がわかることにより、効率よく的確な指示出しを可能にします。宅配の移動中もドライバーの居場所がわかることで追加の依頼をすることもでき、柔軟かつ効率的に業務を行うことができます。

    走行履歴から非効率な部分を可視化

    走行履歴が記録されることにより、配送ルートの最適化と無駄な配車のカットが可能に。これによってコストの削減にも役立ちます。

    事務作業は自動化できる

    手作業で行っていた車両管理や日報作成を自動化するうえ、集計業務も簡単に行えます。

    ドライバーの安全を守り、的確な運転指導を実現

    SmartDrive Fleet」は特許を取得した安全運転診断機能を搭載しているので、危険運転を自動検知し管理者に通知をしたり、運転の癖を可視化させて後ほど管理者とドライバーが確認することができるようになっています。苦手/危険な箇所がわかれば、運転をサポートしたり、別のドライバーに任せたり、万が一の事故を未然に防ぐ対策が行えるため、事故の抑制にも一役買います。

    同じ業界でも、それぞれ課題や目標は異なるものです。高精度なデータの蓄積と分析が行えるデバイスは、活用方法によっては使い方は無限にあります。ぜひ、こうしたツールを活用いただき、売上向上に役立てていただければと思います。

  • 【テンプレート付き】車両運行計画表(配送計画)の書き方と大事なポイント

    【テンプレート付き】車両運行計画表(配送計画)の書き方と大事なポイント

    人を乗せて移動するバスやタクシー、建設現場で活躍するフォークリフト、トラックなどの運送業など、日々、車両による業務を行なっている企業は、運行計画表をもとに1日の業務が行われています。そのため、それらの業界にとっては毎日の運行計画表の作成と管理が必要不可欠な業務です。

    ドライバーと管理者が業務内容を共有し、効率よく配送業務を行うためには、運行計画表をどのように作成し、どのように最適化させていけばいいのでしょうか。

    この記事では、運送スケジュール管理表の基本から無料でダウンロードできるツールを活用して業務の最適化へつなげるためのアレンジ方法までをお教えします。

    運行管理表(配送計画)とその役割

    運行計画表は、ドライバーが1日の限られた稼働時間内に効率よく、そして正確に業務を行うためにも欠かせることができません。とくに近年は人手不足や長時間労働による働き方改革が推進されているため、無駄を省き、より効率の良い運行計画を立てることが求められています。管理者とドライバーがいつ・どこで・何をすべきかを共有するツールとして役立つほか、運送業にとっては、荷主側にいつ頃荷物をお届けできれるかを問われた時に、「確認します」と言わず、即時におおよその時間帯を伝えることができるのもメリットです。

    また、効率の良い運行の実施が前提にありますが、運行計画表を作成することはドライバーの心身の安全を守り、長時間労働による過労運転を防ぐためにも非常に重要なことです。作成者が前日のドライバーの稼働状況や稼働時間を考慮し、労働基準に沿った運行計画表を作成することで、ドライバーも負荷なくその日の業務を遂行できるのです。作成を担当する方は、前日の各ドライバーの運行状況や体調を把握し、計画に無理がないかどうかを把握しておきましょう。

    トラックの運行指示書と運行計画書は少し違う?

    名前がやや似通っているため、聞き慣れない方からすると、その違いが明確にはわからないものかもしれません。運行計画表は日々の業務で利用するため、毎日作成するものですが、運行指示書は基本的に2泊3日以上の運行を行うときに作成する書類となります。つまり、48時間以上の運行において中間点呼が必要な場合に作成する書類です。わかりやすい例でいうと、長距離バスの運行、長距離トラックによる輸送が挙げられます。ただし、一般貸切旅客自動車運送事業者にいたっては、日帰りや一泊二日の運行であっても運行指示書を作成しなくてはなりません。

    運行計画表を作成するポイント

    どの業界にも共通する運行計画表の中で最も重要な項目は、運行経路と運転時間です。

    ① 運行経路はできるだけ決まったルートで
    どの場所に、どの経路を通って行くかを事前に決めておくと、迷うこともなくおおよその所要時間がわかります。ただし、天候や走行時間帯の渋滞情報、工事状況によっても時間が異なってくるので、普段から経路上の混雑具合や道路状況を把握しておかなくてはなりません。
    ② 無理のない運転時間を設定すること
    運転者の経験や心身状況、業務の内容などを考え、無理のない運転時間を設定しましょう。また、季節や曜日などで渋滞などが予測される場合には、その分のロスタイムを見込んで少し長めの運転時間を設定してください。

    運送計画表を長期的に管理すれば、項目次第で労務管理やコスト管理とも連携させることができます。走行距離や時間、給油の状態なども統合管理できるので、データを収集しておけば、データを活用したコスト削減や活かせますし、同じような状況の時にどのように作成すればいいか、検討がつきやすくなります。

    「運送計画表」のテンプレートと書き方

    運行計画表は、運送スケジュールや配送計画表とも呼ばれ、事業者によってややフォーマットも異なります。ここでは主に配送業向けの運行計画表について説明しましょう。

    出典:biz ocean

    書き方のポイント

    まず、荷物を届け先に配送するために、どの順番で回れば早く・効率的に回れるかを考慮して全体のスケジュールを組みます。そのうえで、その日の天候、道路状況などの情報を加味し、配送時間を検討しましょう。

    基本となる記載項目
    ・運転者
    ・車種とナンバー
    ・納品先
    ・納品する荷物
    ・配送時間(出発予定/到着予定)

    エクセルを利用した運行計画表であれば、使う目的に合わせてさまざまな項目を追加することができます。たとえば運行ごとの時間や走行距離のデータを記録し、ピボットテーブル機能を使って原価や収益を集計することもできます。無料でダウンロードできる管理表のテンプレートをもとに、以下のような項目を追加するなど、アレンジを施してより使いやすく機能性に富んだ管理表を作ってみてはいかがでしょうか。

    ・運送管理時間データ(入庫時刻/出発時刻/配送終了時刻)
    ・運送管理走行距離データ(出発時オド/配送終了時オド/総走行距離)
    ・運送管理コストデータ(燃料費/有料道路代など)

    ダウンロードで今すぐ使える!エクセルテンプレート
    ・biz ocean「運送スケジュール管理表(運輸業用)
    ・経費削減実行委員会 「無料で使える運送スケジュール管理表

    もっと便利に快適に。運行計画表の効果を格段とアップさせるツール

    項目を付加することでさまざまな情報を収集し、分析することができる運行計画表ですが、実際は誰でも作成できるものではなく、ベテランのスタッフによる経験や勘を頼りに計画を策定している企業も少なくはありません。そのため、どんなに慣れていても時間と手間がかかってしまうのです。ドライバーが多ければ多いほど、一つひとつ作成しなければならず、思っている以上に作成時間がかかることも…。

    また、作成するのはあくまで“計画”であるため、ドライバーが何らかの事情で事故に巻き込まれたり、突然の天災で配送業務が遅延したりすることも0とは言い切れないものです。

     

    ベテランや若手に関係なく、誰でもすぐに運行計画表を作成できるようにするには、ドライバーの日々の走行状況や業務をデータ化していくことが必要です。エクセルで管理する場合は、担当者を立てて、日々確認やデータ集計をして行かなくてはなりませんが、株式会社スマートドライブ(本メディア運営会社)の「SmartDrive Fleet」であれば、そうした工数を軽減し、リアルタイムで車両管理をサポートします。GPSの追跡機能を備えたこのデバイスは、シガーソケットに挿すだけで、導入費用は一台につき月々たった2,480円〜。運行計画表作成時に次のようなメリットを享受します。

    ・計画通りに活動できているかを確認できる

    日々の走行状況は自動でトラッキングされますので、運行計画表(配送計画)通りに業務を遂行できたか、無駄はなかったか、逆に時間が足りなかった箇所はどこだったかを把握することができます。データは蓄積されますので、このデータをもとにより効率的なルート作成が行えるようになります。また、運転日報はワンボタンでCSV出力できますし、ドライバーの安全運転診断機能も備えているので、分析結果をもとに適切な安全運転対策も実施可能に。

    ・ドライバーの位置がリアルタイムでわかる

    ので、お客様に安心感のあるサービスの提供や的確な配送指示が可能に。また、社用車の私的利用やサボり抑止にも効果があります。

    ・労働時間の見直し・コストの最適化ができる

    手書きのタイムカードや自己申告だった勤怠が自動で見える化されるため、従業員一人ひとりのムリ・ムダ・ムラをなくし、人件費を最適化することができます。ドライバーの運転時間や休憩時間の管理できるようになるので、適切な配車計画が作成できるでしょう。

     

    こうしたデバイスによって移動距離や時間を確実に把握できれば、原価の管理も正確に行えるようになります。自社の目標や目的に合わせ、最適なツールや管理方法を取り入れてくださいね。

  • ドライバーの労務管理の課題とポイント — 車両管理システムが解決できること

    ドライバーの労務管理の課題とポイント — 車両管理システムが解決できること

    自動車運送事業者は、ドライバーの安全を守り過労運転を防止するため、労働基準に従って勤務時間と乗務時間を定めなければいけません。しかし、事務所から離れ、移動をしながら業務に従事するドライバーの勤怠をすべて確実に把握し、適正化することは難しく、労務管理者は常に頭を悩ませているようです。

    しかし長距離ドライバー側からは、「総拘束時間や休息時間、連続ハンドル時間もすべて、働き方改革関連法を守って業務をこなすことは難しい」という声が上がっており、ますます複雑化しています。

    働き方改革により、労働時間の是正が急務になっている

    加速する少子高齢化による人材不足とドライバーの高齢化、将来的にも大幅な減少が見込まれる労働人口数…。今、国内では多くの業界が人手不足に悩まされています。とくに運送業は、2017年12月に日銀が発表した「企業短期経済観測(短観)調査」の雇用人材判断指数の項目において、宿泊・飲食サービスに次ぐ人材不足であることが明らかにされました(宿泊・飲食サービスは-60.0、運輸・郵便は-43.3)。

    インターネットで誰もが気軽にモノを送ったり購入したりできるようになったため、物流業界や運送業界は連日荷物で溢れかえり、それによって仕事量は今までの倍以上にも膨れ上がっています。人手が足りないのに多くの荷物を届けなくてはならないことで、他産業に比べて労働時間が長くなってしまっているのです。

    しかし、そこへさらに追い打ちをかけるかのように、長時間労働の是正が求められています。2018年の6月29日に成立した「働き方改革関連一括法案」では、労働時間に関する制度の見直し、勤務間インターバル制度の普及促進、産業医・産業保健昨日の強化、不合理な待遇差を解消するための規定整備などの6つの項目があげられていますが、運送業に対しては労働時間に関する見直しにスポットがあてられています。

    2018年7月からはトラック運送業者に対する行政処分が強化され、過労防止関係違反に係る行政処分により使用停止となる車両数の割合が最大5割に引き上げられました。今後も働き方改革関連法の成立に伴う時間外労働の上限規制の適用、1カ月60時間を超える法定時間外労働に対する割増賃金率5割以上の中・小企業への適用など、より一層厳格な労働時間管理が求められることになります。

    一般的な労働基準法とは違い、拘束時間や休憩時間など、トラックドライバー向けに定められている「自動車運転者の労働時間などの改善のための基準」をベースにしなくてはならないため、事業者にとって正しい労務管理が難しいと感じられているのです。

    労働管理を難しくさせている要因

    労働基準以外にも、物流業界や運送業界の労務管理を難しくさせている要因がいくつかあります。

    自己申告が多く、勤怠時間が正しいかわからない

    直行直帰も多く、管理者の目の前で業務を行っているわけではないため、「本当にこの時間帯に業務を行っていたのかな」と疑問に思う管理者もいるかもしれません。日帰りの勤務はまだ管理しやすいかもしれませんが、長距離の輸送ですと、タイムカードによる出退勤のチェックができないため、基本的にはドライバーの自己申請によって勤怠を管理することになります。そのため、正確な勤務時間や業務量の把握を難しくさせているのです。

    複雑な勤怠パターンのため、管理と集計が煩雑に

    正規雇用のドライバーと非正規雇用のドライバーは、勤務時間や勤務パターン、給与形態にそれぞれ違いがあるため、手作業で管理や集計をしている場合はミスが出てしまう場合も…。従業員数が多くなれば多くなるほど、より複雑化するため管理するための手間がかかってしまいます。

    手書き入力によるミス

    運転日報やタイムカードの入力を手書きで行なっているドライバーも少なくはありません。「疲れているのに面倒だな」「時間を忘れたからだいたいでいいか」など、おおよその時間を記載しているパターンもあるかもしれませんが、これでは、記載の抜け漏れだけでなく正確な勤務時間の把握から程遠くなってしまいます。

    自動車運送業の労務管理のポイント

    自動車運送業は次の乗務基準がベースになりますので、ご参考ください。

    トラックは1台の自動車に2人以上が乗務する場合や隔日勤務に就く場合、また、フェリーの乗船で移動をする場合がありますが、この場合は上記の条件ではなくなります。このように一覧表でまとめていますが、これだけ複雑な基準をもとに管理しなくてはならないため、手書きや手作業での集計では多大な手間暇がかかり、残業時間の見直しどころではないというのが現状です。

    しかしながら、勤怠管理を適切に行っていないと、事業者とドライバー両者の認識のズレから後から残業代の請求を受けることになったり、長時間労働が続いて労働基準監督署から指摘されたりということも考えられます。そうした抜け漏れや見落とし、手間を解決できるのが、勤怠管理システムです。

    手間をかけず労務管理を最適化する

    最近では業界に特化した勤怠管理システムが提供されています。GPS機能を搭載してドライバの居場所をリアルタイムで特定することができたり、生体認証や顔写真打刻機能などで従業員の代理打刻を防止したりする機能が備わっているものまで、様々ですが、いずれも基本的な機能は、勤務時間の自動入力、自動集計、給与計算ができることです。

    しかし、無駄なコストを省き、業務の適正化を行うなど、労務管理の最適化をはかりたいのであれば、正確な勤怠時間だけを記録・集計するのではなく、動態管理システムを取り入れることをオススメします。

    スマートドライブの提供するSmartDrive Fleet は、高度な労務管理と車両管理、そして安全運転教育をサポートするサービスです。

    無駄を見つけて業務時間を適正化したい

    SmartDrive Fleetは、ドライバー一人ひとりの走行情報を可視化。どこでどんな運転をしていたのか、どこで待ち時間が発生したのかなど、今までわからなかった情報がすべて”見える”ようになるため、訪問件数や運行ルートの改善に役立てることができます。位置情報と時間が記録されるため、ドライバーは虚偽報告もできません。逆に、長時間労働気味のドライバーの様子を見える化すれば、ルートの最適化や業務量の見直し、改善が行えるようになります。改善ポイントがわかれば余剰配車もなくなることでしょう。

    手書きをなくし、運転日報も自動化できる

    手書きの勤怠入力や運転日報は、本来の業務以外の時間を取られてしまうため意外とドライバーにとって負担になるものです。スマホのタップで簡単に記録できれば、時間をかけずに正確な情報を残すことができます。これにより、さらなる業務時間の削減と適正な運行が可能に。

    コストの見直しが行える

    走行状況が可視化されることにより、燃費効率の悪いドライバーに指導を行ったり、稼働率が低い車両をカットしたり、車両や人件費に関するコストの見直しをはかることができます。

    安全運転診断で事故のリスクをなくす

    運送業にとって、一番の懸念は交通事故です。SmartDrive Fleetでは安全運転診断機能を備えているため、危険な運転を察知したら管理者に通知で知らせることもできますし、個々のドライバーの運転のクセや苦手箇所を把握し、適切な安全運転指導を実施することができます。一つひとつ危険運転の原因を潰していくことで、事故を大幅に減らすことができますし、お互いに安心かつ快適に業務を進めることができるでしょう。

     

    労務管理は生産性を向上させたり、業務を改善したり、コストの最適化を行ったりと、非常に重要な役割を担っています。勤怠管理を含め、より多様な角度から労務管理を徹底サポートするツールをぜひご活用ください。

    SmartDrive Fleetの資料は、ぜひこちらから資料請求ください。

  • 不動産業界が抱える一番の課題「働き方改革」にはIT化が必須?

    不動産業界が抱える一番の課題「働き方改革」にはIT化が必須?

    2019年10月に予定されている消費税率引上げによる駆け込み需要や、オリンピック特需の影響により現在、活況を呈している不動産業界。とくに都内では商業ビル開発やタワーマンションの建設ラッシュが続き、不動産の売れ行きや賃貸状況も好調です。

    しかし、この不動産市場の好景気は永遠に続くものではなく、オリンピック開催時期を境に冷え込むことも予想されています。人が生きていくうえで重要な「衣・食・住」のうち「住」を支える不動産業界。そこにはもっと根深く、慢性的な課題があるようです。

    不動産業界が抱える最たる課題

    冒頭で、不動産業界は現在活況にあると表現しましたが、それは数字の上でも明らかにです。(財)不動産流通推進センターが公表した「不動産業統計集(2018年9月期改訂版)」によると、その市場規模は2016年度で前年比9%増の約43兆円にものぼります。

    同年の経常利益は約5兆3,000億円と、利益率約12,3%は全産業を通してトップレベル。この好況傾向はオリンピック開催時まで続くと見られていますが、問題はその後です。現在の好況傾向は、オリンピック特需を見込んだ「キャピタルゲイン(株式や債券など、保有している資産を売却することによって得られる売買差益のこと)」によるものですが、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少を考慮すると、オリンピックの閉幕後は急速に購買意欲がトーンダウンするだけなく、地価を含めた不動産価格の大暴落も予想されます。

    もちろん、その点については不動産業界自体も理解していますし、土地登記にブロックチェーンを活用するなどデジタルテクノロジーを積極的に取り入れ、非効率業務を改善する取り組みが世界各地で実施されています。この市場の冷え込み以上に深刻なのが人材不足で、とくに本格的なデジタルインフラの整備が整っていない中・小規模の不動産業者では、スタッフの獲得・育成・流出防止の方が、解決に急を要する課題になっています。

    先ほどの統計集をさらに詳しく見ていくと、年々増加の一途をたどる法人数とは対照的に、1事業所あたりの従業員数は、全産業10.4人に対し不動産業3.3人と極端に少なく、新卒者の獲得数も伸び悩んでいることがわかります。

    人材不足の原因の一つは長時間労働にあり

    不動産業は大きく「開発・販売・賃貸・管理」の4ジャンルに分けられます。タワーマンションなどを開発する大手ディベロッパーは、優秀なデジタルインフラを整備し、運用する資金と人材においても潤沢ですが、人材不足が深刻なのは、人と街のすぐ近くにいる「街の不動産店」です。他業界と比べ、ややデジタル化が遅れ気味の不動産業界では、未だに手入力、手書きでの帳票・日報の作成・管理をしている企業も少なくはありません。

    不動産業界では賃貸・売買を含め、高額商品を取り扱っている関係上、内覧・商談・契約に時間を要することが理解できます。さらに車両での移動も多いですし、そこへ毎日の細かな事務作業が加わるとなると、長時間労働になってしまうことも容易に想像できるかもしれません。

    不動産業従事者の残業時間は他の業種と比較して長く、VORKERSの調査によると全業種の平均残業時間は約47時間であるのに対し、不動産業の平均残業時間は64.8時間にも及んでいます。これは、労働基準法で規定されている40時間はもちろん、36協定で延長可能な45時間も超えた数値であり、全業種通じてワースト5に入ります。中には、現在の労働行政において「過労死労災認定」の目安とされている、80時間を超えているケースも報告されているようです。

    過労死にまで至らなくとも長時間労働への負担を感じている従事者も多いため、離職率も低くはありません。平均勤続年数が8年足らずと他の業種より短いのも、この残業時間の長さが原因の一つに考えられるでしょう。業界としても残業時間短縮の取り組みが急務となり、いかに効率よく働くかが目先の課題になっています。

    不動産業界の働き方改革と現状

    長時間労働を改善して残業時間を減らすなど、早急に労務環境を整備しなければ、さらなる人材離れにつながってしまいます。近年では、政府も労務環境の改善を中心とした「働き方改革」を提唱し、各業界に向けて残業時間削減の推進を促していますが、不動産業界は全業種通して、働き方改革への取り組みが一歩出遅れているようです。

    不動産関連ソフトウェア開発企業、日本情報クリエイト(株)が20~50代の不動産業に従事者男女654人を対象に実施したアンケート調査によると、「勤務先は働き方改革に取り組んでいるか?」という質問にYESと答えたのは、わずか「25%」にとどまっていました。つまり、75%の事業所が働き方改革を意識していない、もしくは実施していても従業員に実感として効果が伝わっていない、ということになります。

    続いて、「生産性を向上するために必要な取り組みは?」という質問では、次の回答が上位を占めていました。

    長時間労働の見直し・・・30.35%
    有給休暇を取得しやすい環境・・・23.88%
    システムの導入・・・13.56%

    これらの結果から、不動産業界において「労務環境の改善」という課題が、浮き彫りになったといえるでしょう。また、導入すべきシステムについての質問では、「顧客のデータ管理」と「契約書・帳票のデザイン作成」が6割を占めていましたが、煩雑なシステムを導入されても「覚えられない」などといった理由から、導入自体を望まないという声まで上がっています。

    しかし、一人のスタッフが多岐に渡る業務を行なっているため、事務的な作業はシステムに任せて自動化させなければ、いつまでたっても現状を打破することは難しいかもしれません。

    また、労働時間超過の要因にもなっていますが、不動産業界は伝統的に水曜日を店休・従業員の休日とする「週休1日制」がほとんどです。一般的な不動産業にお勤めの方は「月25日」が出勤日となりますが、スタッフが知恵を出し合い業務効率化に努めて1日辺りの実働時間を15分でも短縮できれば、月間で「6.5時間」も時短が可能になります。

    時短した時間で業務をこなすことが可能になるため、不動産業の平均残業時間に当てはめると、これだけで実に約10%の残業時間短縮を図れる上、もう少し頑張れば「週休2日制」への改変も夢ではありません。そうすれば働きやすい環境へと変わり、人材流出を食い止めることもできるのではないでしょうか。

    不動産業界が業務効率化をはかるべきものとは

    不動産業が本来集中すべき業務に時間をかけるために限られた業務時間を最大限に活かすには、マンパワーによる業務を一部自動化するなどして、業務プロセス自体を見直すことが重要です。情報を見える化して共有できるような仕組みを作ることができれば、業務プロセスの見直せるようになり、無駄や手間を省いた効率化の道筋を作れるようになります。日常的に発生する業務こそ効率化させれば、1日10分〜15分は簡単に短縮できるようになるでしょう。

    また、不動産業の効率を改善できる業務のもうひとつが車両に関する業務です。車両を所有していると、車両管理や点検、駐車場管理、運転日報の作成など、たった数台であっても多くの業務やコストが発生します。さらにこうした事務書類は、書くのも保存するのも管理をするのも手間がかかるため、人の手だけでは限界があります。こうした作業こそ、システム活用による自動化とセキュリティの強化が必須です。

    いずれも効率化をはかることができれば、無駄な時間を削減し、利便性の向上や省人化によるコスト削減をも実現することができるでしょう。

    デバイスを挿し込むだけで効率化。気軽に導入できるITシステム

    システムを導入しても使いこなせるかわからないし…。導入費用がかかったり大掛かりな工事が必要なら難しい。そんな心配は一切不要で気軽で手軽に導入できるのが、株式会社スマートドライブが提供している「SmartDrive Fleet」です。

     

    このツールでは次のような効率化を実現し、働き方改革の後押しをします。

    ・運転日報を自動で作成・集計できる

    今まで手書きで作成・集計していた運転日報もすべて自動作成しますので、事務作業にかかっていた時間を一気に削減し短縮します。スマホで簡単に記録できるので難しい作業は一切なく、移動が多い不動産業にとって非常に便利。

    ・車両の位置情報がわかるので事務所と連携しながら業務を進められる

    リアルタイムでの位置情報がわかることにより、効率よく、的確な指示出しを可能にします。事務所とドライバーがうまく連携できれば、無理なく無駄なく業務を回すことができます。

    ・走行データで働き方改革を実践

    デバイスからは一人ひとりの走行データが収集できますので、管理者は従業員の業務量を把握し、働き方の見直しをサポートすることができるようになります。

    ・ドライバーの安全と会社の信頼を守る

    とくに街中や住宅街近くに拠点を構えている場合、会社の顔として安全運転はもちろん、運転マナーの意識も維持しなくてはなりません。「SmartDrive Fleet」は特許を取得した安全運転診断機能を搭載しており、危険運転を自動検知し管理者に通知をしたり、運転の癖を可視化させて後ほど管理者とドライバーが確認することができるようになっています。苦手/危険な箇所がわかれば、適切な安全運転指導を実施できますし、万が一の事故を未然に防ぐ対策が行えます。

    導入した企業の具体的な活用事例を記した資料も請求できますので、こちらから是非お気軽にお問い合わせください!

  • 【対談シリーズ】大手総合商社・住友商事が挑む「MaaS 領域の可能性」 後編

    【対談シリーズ】大手総合商社・住友商事が挑む「MaaS 領域の可能性」 後編

    みなさんは、最近新聞やニュースで見かけるようになった「MaaS(マース)」という言葉をご存知でしょうか。「MaaS」とはMobility as a Serviceの略で、情報通信技術を活用して交通をクラウド化し、公共交通や運営主体に関係なく移動手段を最適化することをいいます。ライドシェアや自動運転、AI、オープンデータなどを掛け合わせ、あらゆる交通手段をひとつのサービスとして捉えることで、利用者はより快適でシームレスな移動が可能になります。今までとは違う次世代のサービスの台頭は、利用者とサービス提供者のどちらもが自動車業界の転換期に立っていることを示すものかもしれません。

    第2回目の対談シリーズでは、MaaS 領域に積極的に取り組まれている、住友商事株式会社の執行役員で自動車モビリティ事業本部長の加藤真一様をゲストとしてお出迎え。後半ではスタートアップ企業とのコラボレーションやスマートドライブに期待することをお話いただきました。

    前編はこちら  大手総合商社・住友商事が挑む、「MaaS 領域の可能性」 前編

    スマートドライブのデータがお客様のベネフィットを生み出す

    北川:「スマートドライブとの取り組みの中で気づいたことや感じていることなどありますか。」

    加藤:「現在、住友三井オートサービス(以下、SMAS)が提供するサービスの中で、スマートドライブ社の車載機をお取り扱いさせていただいております。今までの車載機と比べるとコストが安く導入も簡単なため、お客様にも取り入れていただきやすいですし、多くの人に使っていただければいただくほど、その分データも収集できるようになります。そうすれば、『たくさんの車をリースするよりも、リースとシェア、レンタカーを組み合わせた方がもっと安くなりますよ』と、お客様に対してよりベストな提案ができるようになるんです。

    また、ドライバーの走行データによって可視化された運転の癖と改善ポイントを伝えることで、燃費を抑える方法や事故の防止法についても言及できますし、結果的に保険料も安くできるという、お客様にとってよりプラスになるサービスを提供できます。その根幹となるデータの部分をサポートいただいているわけですが、提案だけでなく、独自の保険商品を開発する際にもスマートドライブ社のデバイスとテクノロジーが生きてくるんですよね。」

    北川:「ありがとうございます。何か改善の余地はありますか。」

    加藤:「スマートドライブさんが提供しているサービスの最大の価値って、デバイスから取得したデータとそのデータをどのように活用するかだと思うんです。デバイスそのものではない。しかし、お客様に見えるのはデバイスです。お客様によっては、カメラが必要だとか取引関係があるからという理由で他社のデバイスを使わざるを得ないケースがあります。そういう場合に他社のデバイスでも同じデータを取得できて同じ活用ができるようにしていただけるとありがたいです」

    北川:「私たち自身も、デバイスはマルチデバイス対応で、データ解析はワンプラットフォームを目指しています。
    デバイスは弊社が提供しているものが簡易的で良いという企業様もいらっしゃいますので、さらに磨きをかけつつ、そのほかのデバイスでも同じようにデータが取得できるように考え方を広げていきたいなと。お客様の状況やご希望も各々に違いますので、デバイスひとつでは賄いきれない部分も出てきます。そのため、デバイスはone of themと考えて、プラットフォームの解析を強みとして全面に出していきたいと思っています。」

    スマートドライブへの期待は社会へタックルする姿勢

    北川:「まだまだ道半ばではありますが、御社からスマートドライブへ期待することやご要望、もっとこういうことをしてほしい、こうすべきではないか、というようなご意見があれば教えてください。」

    加藤:「個人的に素晴らしいなと思っているのが、高齢者見守りサービスの『SmartDrive Families』です。日本の社会課題のひとつに人口減少や高齢化社会による交通弱者の増加がありますが、今後も目を背けることはできない大きな課題になっていくでしょう。私の80歳を越えた両親も地方で暮らしていますが、離れていると状況や状態がわかりませんし万が一何かあったら、という不安があります。そうした社会課題に対して声を上げ、タックルしていく姿勢は、スマートドライブさんの良心です。もっと前に出していって欲しいですね。

    北川:「ありがとうございます。」

    スタートアップとのコラボレーションを仕組み化する

    北川:「スタートアップと大企業とのコラボレーションみたいなものを仕組み化していくというような話を少し伺ったのですが、実際に何か進めているプロジェクトなどはありますか。」

    加藤:「前半で、私どものプラットフォームを提供しながらスタートアップ企業にビジネスを作っていただき、私たちもそれを利用させていただくというコンセプトをお話ししました。社内では私たちがそういう流れを作るためのリードをとっていて、いま、住友商事全体にそれが広がろうとしているんですね。いくつか取り組んでいることはありますが、 スタートアップ企業に積極的に人を出しているのもその一つです。」

    北川:「確かに、弊社にも来ていただいていますね。」

    加藤:「これはプラットフォーム&トランスフォーメーション戦略のひとつで、私どものプラットフォームをスタートアップの皆さんに活用していただくとともに、スタートアップのプラットフォームを活用して住友商事の人材の考え方や仕事の仕方を変えていくという制度です。もうひとつ、詳細はまだ煮詰めている最中ですが、昨年9月から入居したビルの中に未来ラボという場所を作ろうと準備をしています。スタートアップのみなさんにアクセラレーターのような場所としてご提供し、ここで一緒にお仕事する中で、共に学びながら新たなケミストリーが生まれればと思っています。」

    北川:「弊社が今入居しているのもWeWorkというシェアオフィスなんですが、大企業にお勤めの方々も普通に利用されています。さまざまな方に話を聞くと、最近は朝の定時出社を義務付けず、いろんな場所に行っていろんな話をしてきなさい、というような会社が増えているようです。
    オフィスのシェアリングやデータのシェアリングがメインになってくると、今後、総合商社の働き方も変わってくるのでしょうか。」

    加藤:「今まさに、変えようとしていますし、私自身も環境によって働き方が変わることを感じています。
    引っ越し前のビルでは窓側の一番広いところが役員の執務室だったんですが、引っ越し後は窓のない、従来の1/3程度の広さの部屋に変わりました。角部屋で窓に囲まれている一番いい空間は現在、共有のクリエイティブスペースになっていて、部署間を越えて社員同士が気軽に話し合えるような場所にしています。締め切った会議室より、オープンなスペースの方が会話も進みますし、それによって働き方だけでなく、仕事の進め方も変わるんじゃないかと感じていますね。」

    北川:「そういう考えをお持ちの商社さんは、なかなかいらっしゃらないですよね。そこは住友商事さんが一歩先に出て変えていっている気がします。」

    加藤:「こうした考えも、スタートアップ企業の方々とお付き合いする中で学んでいったことかもしれません。」

    移動距離と移動手段への価値が変わる未来へ

    加藤:「歴史を振り返ると移動距離と移動スピードは人類の進化や文明のバロメータでした。特に産業革命以後、この移動距離と移動スピードは飛躍的に伸び続けてきましたが、今、世の中で起きていることってなんなのかなと考えると、相反する回答が浮かぶのです。

    自動運転車やMaaSが出て来れば人の移動距離や移動スピードはさらに伸びるという意見もありますが、もしかしたら逆のことが起きるかもしれないと思っているんです。

    なぜ、これまで距離やスピードが伸びてきたのかといえば、移動しないと仕事が得られない、収入を得るためにはできるだけ早く遠くまで移動しなくてはならない、そういう理由で移動するヒトが多かったからです。さっきの働き方改革の話にも関連するかもしれませんが、今は移動しなくても欲しいモノはネットで買えるし、仕事も家でできるし、近い未来、必要なことはAIやVRがやってくれるようになるかもしれないし…移動が不要になりつつありますよね。文明が進んだ結果、歴史上で初めて移動距離やスピードが縮まることもありえますし、その方が幸せだという時代や社会になったのかもしれません。

    今まで、そういう視点でヒトの幸せやサポートを考えていた人や企業ってほとんどいないんじゃないでしょうか。自動車に関わる人たちは、今まで販売台数を増やすか、移動距離や稼働効率を増やすか、どちらかを追求してきましたから。ですから、ヒトが移動せずに済むサービス、つまりモビリティサービスでなく、イモビリティサービスを提供して稼ぐというようなビジネスモデルが出来たら面白いと思いますし、北川さんならそれができる と思います。」

    北川:「恐縮です。同じような話になるんですが、私が創業した直後に聞いて面白いなと思ったのが、距離とかスピードは早くなっても、紀元前からヒトの1日の移動時間はほとんど変わっていないということです。
    昔だったら狩り、現代であれば通勤・通学に2時間半ほどの時間を費やしていたものを、そもそも移動しなくて良くするとか、1時間に縮めることができれば、別の何かに時間を使えるようになります。何千年も前から変わらなかったことを変える、それは人類史の中でも大きな転換期になるんじゃないかと、ワクワクしていますね。」

    加藤:「移動に対する付加価値ではなく、移動しながら何かを生み出すことや、移動をしないが故に生み出された時間を価値にできるような、そんなビジネスができればいいですよね。」

    北川:「そうしたサービスに向けて、スマートドライブが持っている技術と住友商事さんがお持ちのアセットとを組み合わせて何か実現できればいいなと思っています。少しでもお力添えできるよう、私たちも頑張ります。本日はありがとうございました。」

  • 【最新版】目的別・社用車を管理し業務の最適化を担う車両管理システム24選

    【最新版】目的別・社用車を管理し業務の最適化を担う車両管理システム24選

    車両管理をスムーズかつ円滑に行うために利用した車両管理システム。とはいえ、探してみると用途や目的別に多くの車両管理システムのサービスが開発されています。
    国内には一体どんな車両管理サービスがあるのか、それぞれ目的別にご紹介します。

    車両管理システムの導入で得られる4つのメリット

    「車両管理システムを取り入れると良いと言われるけど、何がどう変わるんだろう」そう思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。具体的に何ができて何が変わるのかを短くまとめて説明しましょう。

    車両管理システムとは、社用車・リース・レンタルなど、契約や保有形態に関係なく業務で利用するすべての車両の情報を一元管理するシステムを言います。保守点検から整備など、車両そのものの管理以外に、運行(使用)状況やドライバーの労務管理まで、車両管理業務は非常に多岐に渡りますが、これらの情報をすべてシステムが一元管理くれれば、以下のようなメリットを得ることができるのです。

    ・車両に関する情報を一元化し、管理しやすくする
    一つの場所に情報がまとまっていることで、いちいち書類のある場所を確認せずとも、いつ・何をすべきかが明確に。情報の共有もしやすく、抜け漏れも防ぎます。

    ・煩雑な車両管理業務に時間を割かなくてすむ
    細々した事務手続き、日報の作成・集計もシステムに任せることができるため、担当者の負担が激減。

    ・業務の最適化が可能になり、コストカットが実現する
    走行状況が可視化されることで無駄を見つけることができ、適切な配車や作業の効率化をサポート。

    ・事故の削減をサポート
    安全運転診断機能がある車両管理システムでは、適正な安全運転指導が可能に。ドライバーの意識を変革し、事故の減少につなげます。

    以下より、目的や用途に合わせ、車両管理システムをご紹介していきます。

     

    課題解決に向けたPDCAを効果的に回せる、多機能を搭載した車両管理システム

    業務効率をアップさせたい、コストカットしたいなど、それぞれ目標を達成するには根源となる原因を突き止めなくてはなりません。多彩な機能によって業務をサポートしながら原因を浮き彫りにし、解決へと導くサービスを利用してみましょう。

     

    SmartDrive Fleet(スマートドライブフリート)

    【サービスの特徴】
    ・工事不要、シガーソケットにデバイスを設置するだけ、簡単に導入できる
    ・リアルタイムにドライバーの位置情報を把握でき、迅速な指示出しが行える
    ・高精度な安全運転診断機能でドライバーのクセを見つけ、的確な安全運転指導の実施を実現、危険運転は管理者へ通知
    ・スマホにタップするだけで常務記録を入力でき、運転日報は自動作成
    ・詳細な走行履歴により問題点を可視化。コストカットや労務管理をサポート

     

    株式会社スマートドライブが提供する法人向けクラウド車両管理サービス「SmartDrive Fleet」は、従来のデジタコと比べて非常に安価な導入費用が魅力のサービスです。「まずは1台じっくり試して効果を見てみたい」という方はぜひご利用ください。

    走行距離や時間といったデータだけでなく、急加速・急ハンドル・急ブレーキといった危険運転を独自のG-Force(特許取得済)と呼ばれるセンサ診断で可視化できるため、詳細に記録された走行情報を活用してドライバー一人ひとりに的確な安全運転指導(別途、安全運転コンサルテーションのオプションサービス有り)を実施することができます。エクセル形式で出力できる日報機能、動産管理機能・車両予約機能など、業務の効率化を助ける機能も充実。また、運送業様向けの乗務記録機能で、「荷卸」や「待機」などの業務ステータスをスマホで簡単に登録できます。

    また、アクサダイレクト社と共同でテレマティクス保険の開発も行っており、どんな運転がどれくらいの事故リスクにさらされているかなどのノウハウも蓄積しています。事故時のデータですぐに事故分析や過失割合の算出など、様々なシーンで活用されるデータ事業を想定して開発が進んでいます。資料請求はこちらからご連絡くださいませ。

    【基本情報】
    提供会社:株式会社スマートドライブ
    公式URL:https://smartdrive-fleet.jp

     

    Cariot(キャリオット)

    出典:フレクト

    【サービスの特徴】
    ・複数の分析レポートを集約して、目的に応じたダッシュボードを作成できる
    ・車の移動で滞留していた場所をヒートマップ表示、非効率部分を改善へ
    ・到着予測時間がリアルタイムで表示される
    ・車両を複数人で利用する際の予定登録ができる

    導入デバイスがいくつかあり、目的や用途に合わせて導入できるキャリオット(デバイスのレンタルもあり)。車両とドライバーの管理から多岐にわたる分析レポートまで、多くの機能を備えています。レポートが充実しており、危険運転回数や滞在時間、休憩を取らずに走行しているドライバーの抽出など、改善したい項目をピックアップして集計することも可能です。
    【基本情報】
    提供会社:フレクト
    公式URL:https://www.cariot.jp

     

    リアルタイムで車両管理を行う、動態管理システム

    車両管理と合わせて車両が今どこでどのように稼働しているか把握しておきたい。その場合はGPSの活用でリアルタイムで管理する動態管理を併用し、車両の動きを可視化しながら管理できるサービスがオススメです。導入の際もデバイスやスマホのみでカンタンに取り入れることができます。

    いつもNAVI 動態管理サービス出典:ゼンリンデータコム

    【サービスの特徴】
    ・特別な専用機器が不要、スマホやタブレットにアプリを入れるだけで利用できる
    ・GPSによる位置情報で管理業務から作業報告までをリアルタイムで把握できる
    ・ワンタッチ操作で誰でも簡単に利用できる

    ゼンリンデータコムが提供する「いつもNAVI 動態管理サービス」は、スマホやタブレットの特性を活かした直感的な操作ができるアプリで、動作環境や予算に応じた“ナビ版“と“簡易版“の2種類から選択できるため初めて利用する方も安心。トラックやバスであれば、業務終了時間や業務状況の進捗報告と確認がリアルタイムで行えるため、運送、配送、送迎などの業務を効率化。記録された走行履歴は運行ルートの改善や証拠としても活用できます。業務の改善や効率化を目的に、ガス、水道、電気などの調査・検針や、営業やポスティングなどの業務にも役立つサービスです。

    【基本情報】
    提供会社:ゼンリンデータコム
    公式URL:https://www.zenrin-datacom.net/business/tracking/

    ビジネスナビタイム動態管理ソリューション

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    出典 : ナビタイムジャパン

    【サービスの特徴】
    ・ナビタイムのルート検索技術を反映し、効率的なルートと正確な到着時間を予測してくれる自動配車機能
    ・高性能なカーナビシステムで正確な渋滞情報や駐車場確認が行える
    ・作業者の位置情報、作業状況、訪問先を地図上で示し、一元管理できる

    ビジネスナビタイム動態管理ソリューション」は、ナビタイムのルート検索システムを基盤として、効率的なルートや精度の高い渋滞予測などを提供してリアルタイムに正確で効率的な車両管理ができるサービス。管理者画面からは作業者の位置や、作業状況、次の訪問先とその到着時間などを情報が地図上で確認でき、急な天候の変化による緊急事態での進路変更もいち早くドライバーに連絡がすることができます。また、稼働時間と荷物量から最適な車両台数を算出する自動配車機能も搭載され、ますます正確で効率的な運行管理を支援しています。

    【基本情報】
    提供会社:ナビタイムジャパン
    公式URL:http://fleet.navitime.co.jp/?gclid=COm8rfGs0tACFYKZvAodRG8LDw

    docoですCAR

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    出典 : ドコモ・システムズ株式会社

    【サービスの特徴】
    ・アルコールチェックやIT点呼記録を一元管理
    ・ドコモ品質のクラウドサービスで、セキュリティもばっちり
    ・幅広い業種とニーズに対応できる充実したラインナップ

    docoですcar は事故削減、業務効率化、コスト削減、コンプライアンス遵守などの課題を解決するための法人向けクラウドサービス。動態管理には「docoですcar NEXT」、安全運転には「docoですcar Safety」、アルコールチェックには「docoですcar Guardian」、輸配送進捗管理サービスには「docoですcar NEXTオプション」、バスロケーションには「docoですcar for bus」とそれぞれ用途別にサービスが揃っています。また、「docoですcar NEXT」のオプションには、配送状況をリアルタイムで見える化する輸配送進捗管理サービスも。

    【基本情報】
    提供会社:ドコモシステムズ
    公式URL:https://www.docomo-sys.co.jp/products/doco-car/

    KITARO(キタロー)

    出典:アクシス

    【サービスの特徴】
    ・安全評価(急発進・急ブレーキ)とエコドライブ評価(アクセル操作やアイドリングなど)でドライバーの運転を評価
    ・リアルタイムで車両の位置と走行距離が把握できる
    ・幅広い業種とニーズに対応できる充実したラインナップ

    KITAROは用途と車種で選ぶリアルタイム運行管理システムです。車両の状態を24時間見える化し、業務を改善すべき点を明確にして生産性・収益性の向上へと繋げます。アプリとの連携でさらに業務も高速化できるでしょう。

    【基本情報】
    提供会社:アクシス
    公式URL:https://kitaro-sdp.com

    テレマティクスサービス ProPosition

    出典 : マイクロテクノロジー

    【サービスの特徴】
    ・危険運転の挙動発生場所を可視化、記録する
    ・安全運転・エコ運転をレーダーチャート化し、評価に活用できる
    ・リアルタイムで位置情報を把握できる

    マイクロテクノロジーのテレマティクスサービス・ProPositionは、通信機能とGPS機能を備えた端末を経由して、車両の位置情報をリアルタイムに「見える化」します。端末はOBD-Ⅱタイプ、車両のシガーソケットにシガープラグを差し込むタイプの2種類。PC、タブレット、スマホ、どの端末からでもリアルタイムな配送管理、安全管理、燃費情報が取得でき、運転データもグラフ化することで期間ごとの運転状況、危険運転が頻発する箇所が一目でわかります。

    【基本情報】
    提供会社:マイクロテクノロジー
    公式URL:https://www.microtechnology.co.jp/telematics/

     

    ドラレコやデジタコと一体型の車両管理システム

    元来のデジタコに車両管理が付随された車両管理システムは、社用車の運行情報もくまなく取得できます。データを蓄積し分析することで全体の運転管理やコストの見直しも行えます。

    DRIVE BOSS(ドライブボス)

    【サービスの特徴】
    ・パナソニック製の高性能なカーナビを採用、大量のデータを扱い活用できる
    ・日報と月報を自動作成し、集計・自動印刷
    ・走行データだけでなく作業履歴データも記録

    DRIVE BOSSは、同社の技術で作られた高性能なカーナビゲーションシステムと大量のデータを活用する技術を搭載した、多機能な車両管理システムです。カーナビのように簡単な動作で、速度、距離、走行ルートなどの走行データに作業履歴のデータの記録から、レーンが複雑な交差点やわかりにくい高速の入り口など、わかりやすいGoogleストリートビューで案内できるといった機能も持ち合わせています。クラウド上でも閲覧ができ、ビルの納品口や駐車場を事前に確認してから訪問可能なため、迷うことなく時間のロスにもつながります。

    【基本情報】
    提供会社:パナソニック
    公式URL:https://www.microtechnology.co.jp/telematics/

    クラウドアイ

    出典:エコモット

    【サービスの特徴】
    ・専用回線(CIPL)を介してインターネットから運行状況の確認ができる
    ・内蔵されているGセンサ(加速度センサ・重力センサ)で、急加速・急ハンドル・急ブレーキなどの急挙動を検知
    ・万が一の事故も動画で記録

    GPS機能と通信モジュールを搭載し、ドライブレコーダーを標準装備した車両管理システム。車両の運行経路管理やエコドライブ診断ほか、コンクリート品質管理や現場車両の運行管理が簡易的で低コストに提供できるシステムとして、NETIS登録されています。

    【基本情報】
    提供会社:エコモット
    公式URL:https://www.cloud-eye.jp

    e-テレマPRO

    出典 : オリックス自動車

    【サービスの特徴】
    ・車両管理BPOやカーシェアリングなど、オリックスが提供している様々なサービスをセット導入できる
    ・過去3年のデータ推移グラフが作成できる
    ・車両予約機能で社内カーシェアリングが可能

    通信とGPS機能を備えた車載機を搭載して取得したデータを活用することで、事故の防止やCO2の削減を図ることを大きな目的としたサービス。今まで目視することができなかった危険挙動(速度超過、急加速、急減速)は、発生した際に設定先のアドレスへメールを送って通知。車両予約機能では社内カーシェアリングも可能に。セットでリスクコンサルティングサービスや車両管理BPOなども導入可能です。

    【基本情報】
    提供会社:オリックス自動車
    公式URL:https://www.orix.co.jp/auto/hojin/telema/

    MIMAMORI(みまもり)

    出典:ISUZU

    【サービスの特徴】
    ・事故の可能性が高い急減速を検知し、リアルタイムにお知らせ。万が一の事態にも迅速に対応できる
    ・突発的な事故や車両故障時は、ボタン操作一つでいすゞ緊急ロードサービス通知
    ・緊急連絡のメッセージ配信サービスで急な配送先変更も簡単

    MIMAMORIセンターを中核としたセンター型システムで構築されており、リアルタイムでの車両運行のデータがセンターに蓄積されます。事務所側は車両の状況をリアルタイムで把握し、高度な運行管理を行うことができます。クラウドのシステムなのでメンテナンス不要で常に最新版のシステムが利用できることも魅力です。円滑な運行管理をサポートする「MIMAMORIコントローラー」が、運行時間の分析機能したり、事故多発地点を教えてくれたり、エコドライブモニターで省エネで安全な運転へと導いてくれるでしょう。

    【基本情報】
    提供会社: いすゞ自動車
    公式URL:http://www.isuzu.co.jp/cv/cost/mimamori/i

    TMS-1 リアルタイム移動体管理システム

    出典 : データトロン

    【サービスの特徴】
    ・位置情報や作業情報をリアルタイムに可視化
    ・スピードの出しすぎ、急発進・急ブレーキが起きたら警告ブザーで注意を促す

    データトロンのTMS-1 リアルタイム移動体管理システムは、車載端末の操作がとても簡単でドライバーも楽々操作ができるためストレスがかかりません。設定したアイドリングや速度から加速したり大幅な減速をしたりしてしまうと、音声で警告されるため、速度の管理や運行の合理化で大幅な燃費の削減を望めるようになるでしょう。全国共通トラック協会日報、加速・減速チェック票、作業時間や休息時間の労務管理票など、各種帳票もスムーズに作成します。

    【基本情報】
    提供会社:データトロン
    公式URL:http://www.datatron.co.jp/service/tms1/

    くるみえ

    出典 : くるみえ

    【サービスの特徴】
    ・車両の加速度情報や位置情報を集計・解析
    ・ヒヤリハット発生時は管理者にアラートを通知
    ・通信回線を使ったデータのアップロードが可能

    NECのくるみえは、移動先情報や得意先情報をドラレコから取得し分析、的確な安全運転指導を行い事故削減につなげる車両管理システムです。映像を通じてドライバーの運転特性を把握し、速度の急激な変化や衝撃などを感知した場合は前後20秒の映像をメモリーカードに記録。事故の発生させないことで保険料やコストの削減の見直しが行えるサービスです。

    【基本情報】
    提供会社:NEC
    公式URL:https://jpn.nec.com/kurumie/

    スマホアプリで車両管理

    くるまぷり

    出典 : キムラユニティ

    【サービスの特徴】
    ・PCとスマホがあれば利用できる
    ・同社のカーマネジメントサービス(BPO)の併用も可能
    ・安全啓蒙動画など、アプリ経由でドライバーに安全運転意識を向上させるコンテンツを配信

    キムラユニティーが2017年9月にリリースしたくるまぷりは、デバイスの購入や装着は一切不要で手持ちのスマホでアプリをダウンロードするだけ。車両管理サービス(BPO)で培ったノウハウをも とに、手軽に活用できる法人向け車両管理システムとして提供しています。スマートフォンのセンサーで挙動を把握し、蓄積した運転データと同社独自の安全運転診断ロジックで、運転者へ安全運転教育コンテンツを自動配信します。

    【基本情報】
    提供会社:キムラユニティー
    公式URL:http://kurumappli.jp

     

    一元管理で抜け漏れを防止したい

    フォーマットを整えたい、拠点ごとにバラバラになっている管理を統一させたいなど、一括管理への課題解決をサポート。一元管理することで、会社の負担は大幅に減りリスクマネジメントの強化をはかります。

    CMS(カーマネジメントサービス)

    出典 : キムラユニティ

    【サービスの特徴】
    ・車両に関する情報を一元化
    ・事故の受け付けから完了までの進捗をタイムリーに閲覧できる
    ・給油カードやETCカードの使用状況が検索可能

    キムラユニティが独自で開発している車両管理システムTCS Webは、リース車、買取車、私有車など、契約先や保有形態に関わらず、全ての車両を一元管理。無駄や手間を一切省き、業務管理の効率化を目指します。
    また、事故情報も受け付けから完了するまで全てリアルタイムで進捗の確認が行えるので事故の途中経過の状況も保険会社への確認は不要ですぐ把握。全100もある項目から必要な情報だけCSVでダウンロードも可能なため、使用状況もデータでわかります。

    【基本情報】
    提供会社:キムラユニティー
    公式URL:http://www.carmanagementservice.com/tcs.html#tcs1

    車両管理システム

    出典 : 寺田自動車

    【サービスの特徴】
    ・車検や点検時期など、車両に関する情報を一元化
    ・パソコンとブラウザだけで利用可能

    車検や点検時期の通知、車検予約、点検予約、走行距離管理、オイル交換時期の管理をはじめ、車両管理費必要な情報をしっかり一元管理します。ウェブ上で全てを管理するため、パソコンとブラウザがあれば使用開始できて導入のハードルも高くありません。

    【基本情報】
    提供会社:寺田自動車
    公式URL:http://kk-terada.com/?page_id=23

    トラDON

    出典:日本システム

    【サービスの特徴】
    ・荷主に合わせた多彩な請求書発行機能(請求書のカスタマイズは有償)
    ・車両の情報だけでなく、ドライバーの免許や写真も管理
    ・車両経費関連機能が充実

    知りたい情報がすぐさま分かる、日本システムのトラDON。車両だけでなく、ドライバーの写真や免許の期限や取得免許情報なども使いやすさを重視した設計で一元管理を行えます。毎月の経営データをグラフ化して目で見せる機能や、現場別・チャーター・未確定運賃の表示等、用途やニーズに合わせた多彩で柔軟な機能も魅力です。

    【基本情報】
    提供会社:日本システム
    公式URL:http://minjyu.jpsys.co.jp/toradon/

     

    安全運転を徹底したい!

    事業社とドライバーの安全を最も重視したい。そのためには細かく運転状況とスキルを分析して改善へと導いてくれるサービスがいいでしょう。

    さすだけ運行管理

    出典:BIGLOBE

    【サービスの特徴】
    ・ドライバーの運転特性を分析した診断結果を提示する運転成績表は細かな項目で運転指導の適切化が行える
    ・一目でわかる車両稼働実績
    ・ヒヤリハットが発生した箇所を全て記録するヒヤリハットマップ

    車両に専用デバイスを挿すだけでドライバーの運転状況がひとめでわかるサービス、それがBIGLOBEの提供するさすだけ運行管理です。専用デバイスで取得した日々の運行状況データから、交通事故リスクの高い運転と場所を抽出。分析したデータから、適切な指導を行うことで交通事故のリスク回避を可能にします。運転成績表は4種の動物タイプで表示するので、ドライバーごとの運転特性による属性診断と傾向が視覚化できるのです。一目でわかるヒヤリハットマップや車両稼働実績で、効率化を目指せます。

    【基本情報】
    提供会社:ビッグローブ
    公式URL:https://biz.biglobe.ne.jp/c3g/?_bdadid=HZRGCM.00009p1yf&gclid=CP3I68_cy9ICFQt0vQodgi8E9g

    ビークルアシスト

    出典:パイオニア

    【サービスの特徴】
    ・危険挙動を警告・アラームでお知らせすることで安全運転意識を高める
    ・誰でもワンタッチで最適な巡回/配送コースを作成できる
    ・高精度な走行ログデータをもとに、日報を自動作成

    「手間なく、しっかり、改善・効率化を」を軸に、車両運行業務に関する課題を解決してくれるのがビークルアシスト。すでに導入している顧客管理、配車計画など、他システムとのシームレスな連携ができるのも大きなメリットです。カーナビの場合は、業務中に事故発生件数が多いバック時の速度超過も検知・警告するので、事故の抑制効果もアップするはず。

    【基本情報】
    提供会社:パイオニア
    公式URL:https://pioneer-carsolution.jp/cloud/merit/koudoukanri/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=1811va&utm_term=va&utm_content=td_02

    OBD-SMART

    出典:ケイマックス

    【サービスの特徴】
    ・運転履歴データから、ドライバーの安全運転・エコ運転度をスコア化
    ・事前に登録することで保守項目を自動で通知するメンテナンス通知

    安全&エコ運転を推進するケイマックスのOBD-SMARTは、運行履歴データからドライバーの運転スキルを細かくスキル化して表示します。ドライバー個々の評価を安全運転・エコ運転の2視点からA~Eランクで表示し、どの時点で危険な挙動が見られたかを分析、適切なアドバイスを受けられます。1~3日間の燃料計測、速度・排気/DTCの検出アラームなど、車両状況とドライバーの状態が確認でき、事故防止につなげます。車両のメンテナンス情報とも合わせ、無事故無違反を無くしましょう。

    【基本情報】
    提供会社:ケイマックス
    公式URL:http://www.obd-smart.jp

     

    業種別で選ぶ車両管理システム

    社用車はそれぞれトラックにバス、タクシー、などと業種別に目的や用途、管理の体制も少し変わってきます。そこで、業種別に特化した車両管理システムをそれぞれご紹介します。

    運送会社向け車両管理システム Transport(トランスポート)

    出典 : エコシステムズ

    【サービスの特徴】
    ・直感的にサクサク利用できる操作性の高さ
    ・運送業の特殊な管理や請求など、すべての業務をサポート
    ・柔軟なカスタマイズが可能

    エコシステムズが提供しているTransportは運送業に特化した車両管理システム。デジタコとも連携させる事ができ、中継・乗り継ぎ、複数台での運行・集荷・集配など複雑な運行形態にも対応し、どんなパターンの運送情報も登録が可能。カスタマイズ性が高く、さらには一般貨物輸送と海上コンテナの両方を同時に管理でき、船便やコンテナナンバーなど特有の管理や複雑な入力パターンにも対応しています。

    【基本情報】
    提供会社:エコシステムズ
    公式URL:https://www.transport-ecosystems.com

    Truck Care(トラックケア)

    出典 : システム計画研究所/ISP

    【サービスの特徴】
    ・車両の稼働状況を簡単に共有できる
    ・監査に必要な書類をまとめて電子化できる
    大切なトラックをしっかりサポートし、管理するために提供されているシステム計画研究所/ISPのTruck Care

    カレンダーで「いつ・誰が・何を・いくらで」と言った整備状況も全てパッと見える化されているため即時に状況を把握できます。車検・定期点検期日や車両の入出庫状況、整備の実施状況も楽々管理、管轄範囲に応じた適切な車両管理を行います。

    【基本情報】
    提供会社:システム計画研究所/ISP
    公式URL:https://www.selftruckcare.com/introduction/

    トラックメイトPro3

    出典:タイガー

    【サービスの特徴】
    ・請求・傭車・車両・乗務員管理を一元管理
    ・配車管理・デジタコとの連動・タブレットとの接続など、オプションも充実
    ・運輸業会独自の煩雑な請求処理をトータルでサポート

    運送システムや運送ソフト、デジタコなどあらゆる運送サポートを行うタイガーのトラックメイトPro3は、車両とドライバーだけでなく配車・請求・傭車といった業務も一括で管理、運送業界独特の機能を備えています。運転日報のデータをもとに各帳票を出力できるので、時間がかかっていた事務処理も時短を実現!オプションで配車管理機能も追加可能です。独自の運賃表マスタを開発し、14項目の条件から運賃の自動計算機能もできるように。請求書の作成時間も大幅に短縮し、フォーマット化します。

    【基本情報】
    提供会社:タイガー
    公式URL:https://www.tiger-inc.co.jp/trans-system/pro3/

    μ(ミュー)車両管理システム

    出典:メイテツコム

    【サービスの特徴】
    ・工場の受け入れ条件を加味した車検・整備計画表を生成
    ・煩雑な整備記録をスマートにまとめる

    バス・タクシー・トラックなど、自動車運送業界に特化した車両管理システム。車検・整備・資材、三つの管理をスムーズに行い、抜け漏れを防止します。

    【基本情報】
    提供会社:メイテツコム
    公式URL:https://meicom.jp/syaryo/index.html?_ga=2.245754957.832919168.1551243457-503067127.1551243457

    細かい業務が多いからこそ車両管理はシステムに任せる

    いかがでしたでしょうか。国内で提供されている車両管理系サービスをご紹介しましたが、車両管理の業務は事務的な作業から運行管理、コストの見直しまで非常に多岐に渡るもの。きめ細かい作業が継続的に必要となるため、特に管理台数が多くなればなるほど、ひとつひとつマニュアルに管理しきれないと感じることもあると思います。車両管理システムはそういった管理項目を集約して見える化し、かつ自動化できるところは自動化してくれるので人的ミスや作業工数を軽減させることが可能です。

    今後も各社の車両管理サービスはますますスマート化していくと思われますが、車自体のスマート化・自動化と、それを管理する側のシステムの進化が並走していく時代が到来していますね。

  • 【2019年最新版】法人向けドライブレコーダーおすすめ5選

    【2019年最新版】法人向けドライブレコーダーおすすめ5選

    万が一の事故や交通トラブルに巻き込まれた時など、事故前後の状況を映像として記録し、証拠として残せるドライブレコーダーは、事業用自動車のみならず一般の自家用車にも装着が急速に普及しています。

    普及拡大の背景にあるのは、2017年6月、あおり運転がきっかけで起きた東名高速道路死亡事故。当初、被害者の車にはドライブレコーダーは装着されていなかったため、事故発生直前に付近を通過したトラックなどドライブレコーダー装着車の映像をもとに捜査が進められました。

    通常のドライブレコーダーであれば前方の映像は記録できますが、後方から受ける過度なパッシングなどの「あおり」行為は、後方カメラを装着しないと記録に残すことが困難です。そのため、現在ではこの事故をきっかけに、前後撮影できるタイプが現在の売れ筋商品となり、トレンドにもなっています。

    今回は、こうした事故の傾向をもとに、安全を守りつつ事故を防ぐための社用車に装着するドライブレコーダー選びのポイント、そして最新機能を備えた社用車にオススメのドライブレコーダーをご紹介します。

     

    社用車が選ぶべきドライブレコーダー3つのポイント

    新たにドライブレコーダーを装着する、または取り替えを検討されている法人の方に向けて、営業車や商用車が選ぶべきドライブレコーダーのポイントをお伝えします。

    ポイント① 高画質は必須!200万画素フルHD以上で

    事故や交通トラブルの際の証拠映像となるドライブレコーダーの映像が不鮮明だと、ドライブレコーダーを取り付けてもその効果が軽減します。相手の車のナンバーが読み取れるかどうかをポイントに考えると、200万画素以上のフルHD以上のスペックが必須条件です。

    ポイント② LED信号に対応したドライブレコーダー

    LED信号機は点灯しているように見えますが、実際は高速で点滅を繰り返しています。日本には2種類の周波数があり、東日本エリアの50ヘルツエリアでは100回/秒、西日本エリアの60ヘルツエリアでは120回/秒と高速で点滅させることで点灯しているよう見せているのがLED信号機です。

    ドライブレコーダーには30コマ/秒の製品があります。これは東日本エリアでは問題ありませんが、西日本エリアでは信号機が120回/秒、つまりドライブレコーダーが30コマ/秒だとドライブレコーダーの倍のコマ数が信号機の点滅回数になります。

    一度、信号機の消えているところを撮影してしまえば、倍数で同じタイミングのため、その信号機がずっと消えているタイミングで撮影され続け、いざという時に真っ暗な状態で映ることになります。ですので、選ぶ際はLED信号対応と表記されているもの、またはフレームレートを確認しましょう。

    ポイント③ GPS機能も重要

    GPS機能付のドライブレコーダーでは、営業車の走行速度や位置情報、走行軌跡が記録されるため、SDカードの保存可能な範囲内で安全運転や適切な走行ができているかをチェックすることができます。走行速度やGセンサーの情報は、事故が起きた際の過失割合算出などにも役立ちます。

    ドライブレコーダーは安全運転の意識づけにもなる

    社用車が事故に巻き込まれた際は、ドライブレコーダーがこちらに非がないことを証明する証拠映像も記録してくれますが、その逆となるドライバーが違反や事故を起こすきっかけとなった行動もすべて証拠映像として記録されます。速度超過により追突してしまった、あおり運転をしてしまった、信号無視して無理に交差点に入って衝突してしまったなど、どんな行動も記録するということは、「事故の加害者にならないよう安全運転に努めなくては」といった安全運転への意識向上にもつながるはずです。

    中には、ドライブレコーダー=監視と捉えるドライバーもいますが、監視というニュアンスではなく、ドライバー自身の安全を守るためにドライブレコーダーを活用して安全運転支援をしているという意識づけをしてあげましょう。そうすることで、会社社用車での事故抑制にもつながります。ドライバーと企業との信頼関係を構築するためにも、ドライブレコーダーの運用についてマニュアルを作成するなど、従業員とのコミュニケーションを大切にし、監視の意識から、安全への意識へ変えられるように努めましょう。

     

    社用車におすすめのドライブレコーダー5選

    ここからは、社用車向けにおすすめのドライブレコーダーをご紹介します。いずれも、有効画素数は200万画素以上のフルHD、後方も撮影記録可能、営業車の位置情報や走行軌跡、走行速度が記録されるGPS機能が装備された最新モデルです。なお、価格情報は2019年2月時点の情報です。

    【コムテック HDR-360G】

    出典:コムテック

    ・画素数:フロント340万画素(CMOS)
    ・フレームレート:29.1コマ/秒
    ・参考価格:27,958円(Amazon)
    ・公式URL:http://www.e-comtec.co.jp/0_recorder/hdr360g.html
    Amazon商品ページ

    360度全方向の撮影が可能なドライブレーコーダーで、なんと340万画素の高画質。前方の事故はもちろん、左右側面・後方からの追突やあおり運転、幅寄せなどの映像も記録できるのが大きなメリットです。乗用車やライトバンタイプの営業車であれば、後方の状況は十分に確認できますし、マイクロバスやトラックであれば、リアカメラモデルがおすすめです。

    GPS機能も装備されており、専用にビューワソフトでGセンサー情報、営業車の位置情報、走行軌跡、走行速度などを確認することができます。

    主な機能:GPS機能、Gセンサー搭載、駐車監視機能(オプション)、映像鮮明化WDR搭載、全国のLED信号機に対応

    【コムテック ZDR026】

    出典:コムテック

    ・画素数:フロント370万画素(CMOS)/リア370万画素(CMOS)
    ・フレームレート:19.1/29.1コマ/秒
    ・参考価格:36,790円(Amazon)
    ・公式URL:http://www.e-comtec.co.jp/0_recorder/zdr026.html
    Amazon商品ページ

    Full HDの上位に君臨するWQHDの高画質370万画素、そして夜間の映像を鮮明にするSTARVIS を前後カメラに搭載し、より鮮明な記録映像を残すことができるドライブレコーダーです。夜間走行が多いトラックや後方の映像確認を重視したいときにはぴったり。

    新機能として、後方から接近する車両を検知し音声またはアラームでお知らせする機能が加わりました。また設定により後続車接近録画データとして記録することもできますので、あおり運転対策に大きく貢献してくれるでしょう。HDR-360G同様にGPS機能も装備しているため、専用にビューワソフトで、Gセンサー情報、営業車の位置情報、走行軌跡、走行速度を確認にするのに役立ちます。

    主な機能:GPS機能、Gセンサー搭載、駐車監視機能(オプション)、映像鮮明化HDR/WDR搭載(フロントのみ)、全国のLED信号機に対応

    【ケンウッド DRV-MR740】

    出典:KENWOOD

    ・画素数:フロント208万画素(CMOS)/リア208万画素(CMOS)
    ・フレームレート:27.5コマ/秒
    ・参考価格:29,200円(Amazon)
    ・公式URL:https://www.kenwood.com/jp/products/drive_recorder/drv_mr740/
    Amazon商品ページ

    前後にカメラを搭載する、ケンウッドの最新ドライブレコーダーです。急激な明るさの変化に強いハイダイナミックレンジ(HDR)搭載で、トンネルの出入り口などの明暗差が激しい時に起きる「白とび」や「黒つぶれ」を抑えるほか、ドライブレコーダー業界でトップクラスの明るさを持つ「F1.8明るいレンズ」を前後カメラに採用。夜間の映像も鮮明に記録できる優れものです。

    前車との車間距離を検知し、前方衝突警告や、車線逸脱警告、信号待ちからの発進遅れ警告、長時間運転し続けた際のリフレッシュ通知機能など、運転支援機能が充実しているので、営業車の安全運転支援にも役立ちます。また、Gセンサーにより車の動きを検知し、環境にやさしい運転が行えているかを自動診断し、エコドライブの状況に応じて3色の葉の形をしたアイコンを表示。エコドライブの推進と、燃料経費削減につなげることも。走行速度、緯度経度などの自車位置情報を測るGPSも搭載し、専用のパソコン連携ソフトを使用することで走行記録の表示ができるため、走行ルートや走行速度の確認もできます。

    主な機能:GPS機能、Gセンサー搭載、駐車監視機能(オプション)、映像鮮明化HDR搭載(フロントのみ)、全国のLED信号機に対応

    【ユピテル DRY-TW9100d】

    出典:ユピテル

    ・画素数:フロント200万画素(CMOS)/リア200万画素(CMOS)
    ・フレームレート:1(駐車監視中のみ)、15、30コマ/秒
    ・参考価格:34,560円(Amazon)
    ・公式URL:https://www.yupiteru.co.jp/products/drive_recorder/dry-tw9100d/
    Amazon商品ページ

    後方を撮影するリアカメラを装備したモデル。後方はライトで照らせないため暗い映像になりがちですが、高感度・高画質を実現する技術STARVISを採用しているので、暗い場所でも人や車を鮮明に記録することができるのが大きな特徴です。フロントカメラの最大視野角は151度、リアカメラの最大視野角は157度と、左右両サイドの死角も対応しています。

    無料専用アプリに対応しているので、スマートフォンやタブレットから記録した映像の確認もできますし、アプリで本体をリモート操作し、動画や静止画を撮影することも可能です。GPS機能ももちろん完備。

    主な機能:GPS機能、Gセンサー搭載、駐車監視機能(オプション)、映像鮮明化HDR搭載、全国のLED信号機に対応

    【セルスター CSD790FHG】

    出典:セルスター

    ・画素数:フロント200万画素(CMOS)/リア100万画素(CMOS)
    ・フレームレート:30コマ/秒(フロントのみLED信号対応)
    ・参考価格:29,800円(Amazon)
    ・公式URL:https://www.cellstar.co.jp/products/recorder/csd/csd-790fhg.html
    Amazon商品ページ

    前後2つのカメラを備え、操作性に優れた2.4型タッチパネル液晶を採用したドライブレコーダーです。通常のマイクロSDカード(8GB~32GB)に加えて、長時間録画に優れたSDXC規格対応です。カメラは、前後とも白とびや黒つぶれを抑制するHDRを搭載、フロントカメラは「ナイトビジョンVer.2」により、夜間やトンネル内でもキレイな映像を記録できます。

    セルスターはエンジンスターターやレーダー探知機でも有名なメーカーです。GPS機能では、事故多発エリア、取締機の情報、児童の飛び出しを警告する小学校情報、逆走注意エリア情報など、営業車が安全運転できるようにサポートしてくれる機能を備えています。交通事故報告書の書き出し(エクセル)が可能で、万一の事故の際の事故報告書等の作成に役立ちます。

    安全運転支援機能として、前車発車警告、車間距離保持警告、車線逸脱警告も完備。

    主な機能:GPS機能、Gセンサー搭載、駐車監視機能(オプション)、映像鮮明化HDR搭載、全国のLED信号機に対応

     

    まとめ

    企業にとってドライブレコーダーは、事故を防ぎ、ドライバーと車を守るための必需品ともいえるものです。選ぶ際は、ただ映像を記録するだけでなく、今回ご紹介したポイントを踏まえて、業務の効率化や安全運転支援が行える機能を備えたものを選べば、一歩先ゆく業務が遂行できることでしょう。

    また、これまでにもSmartDrive Magazineではさまざまな基準でドライブレコーダーを紹介していますので、以下の記事もぜひ参考に比較検討をしてみてくださいね。

    ミラー型ドライブレコーダーの魅力と人気商品10選
    Wi-Fi対応、スマホと連携できるドライブレコーダー9選
    駐車監視機能を搭載しているドライブレコーダー9選
    前後(フロントとリア)2カメラタイプのドライブレコーダー9選
    【メーカー別】法人向けの業務用ドライブレコーダー9選
    車の安全を守ってくれる「安全運転支援機能」を搭載するドライブレコーダー7選

  • 【対談シリーズ】 大手総合商社・住友商事が挑む「MaaS 領域の可能性」 前編

    【対談シリーズ】 大手総合商社・住友商事が挑む「MaaS 領域の可能性」 前編

    みなさんは、最近新聞やニュースで見かけるようになった「MaaS(マース)」という言葉をご存知でしょうか。「MaaS」とはMobility as a Serviceの略で、情報通信技術を活用して交通をクラウド化し、公共交通や運営主体に関係なく移動手段を最適化することをいいます。ライドシェアや自動運転、AI、オープンデータなどを掛け合わせ、あらゆる交通手段をひとつのサービスとして捉えることで、利用者はより快適でシームレスな移動が可能になります。今までとは違う次世代のサービスの台頭は、利用者とサービス提供者のどちらもが自動車業界の転換期に立っていることを示すものかもしれません。

    第2回目の対談シリーズでは、MaaS 領域に積極的に取り組まれている、住友商事株式会社の執行役員で自動車モビリティ事業本部長の加藤真一様をゲストとしてお出迎え。前編では、住友商事がMaaSに取り組む理由からスタートアップ企業とのシナジーについてお話しいただきました。

    ▶︎後編はこちら:大手総合商社・住友商事が挑む、「MaaS 領域の可能性」 後編

    住友商事がMaaS領域に積極的に取り組む理由

    北川:「加藤さんは住友商事に入社されてから現在に至るまで、一貫して車に関する事業に携わってこられたそうですね。

    加藤:「そうですね、住友商事に入社して今年で32年になりますが、そのうち29年間は自動車関係の仕事をしてきました。当初は完成車を中南米で輸出する仕事を担当していて、その延長線上で同地域での自動車工場の買収や販売代理店の設立、部品メーカー同士の技術提携の支援を担当していました。その後、マツダの北米子会社に出向して全米のマーケティングを担当、帰国後は自動車専門のコンサルティングファーム「住商アビーム自動車総合研究所」の立ち上げ、本社で経営企画、マツダ社のメキシコ工場の立ち上げ、ニューヨークオフィスに移って南北アメリカ大陸の自動車・建機・鉄道・船舶・航空機事業のトップをしておりました。」

    北川:「なるほど。近年の自動車業界ではMaaSを筆頭に新たなトレンドが次々と出てきていますが、約30年もの間、車関係に携わってきた加藤さんから見て、ここが大きく変わりつつある、または変わるだろうと感じていることはなんでしょうか。

    加藤:「そもそも、商社の役割とは何かを考えた時に、漢字四文字で例えるとすれば殖産興業ではないかと思っています。言い換えると、経済成長を表すS字カーブ(企業の投資と成長の関係性を表したもの)の中でちょうどカーブが曲がっている部分が私たちのお仕事、つまり企業や産業が生まれるところをお手伝いしています。その部分がさらに曲がり角に来て新たに変化したり、使命を終えて消えていったり、その部分を担うのが商社の仕事です。

    住友商事の事業精神の中に『弛張興廃(しちょうこうはい)』と言う言葉がありますが、これも同じ意味合いです。事業や産業は、弛ませる時もあれば張るべき時もある。それに興す時もあれば廃れる時もある。S字で順調な部分はメーカーさんや専業の会社が得意なのでお任せした方がいいのですが、変わり目の部分については私たちが強みとするところですのでカバーすべきだと考えています。

    MaaSというのは、自動車業界の憲法を改正しようという革命運動です。クルマは買って運転するものじゃなく必要な時に誰かに乗せてもらうものだよと。この革命によって前のインダストリーが終わろうとする節目の部分に差し掛かっているのかもしれません。社内では殖産興業という言葉を噛み砕き、『つくる・変える・やめる』ことが私たちの仕事であるという意識を持つように伝えていますが、MaaS はこの3つのどの部分にも関連しますので、私たちも本業として支えていきたいと思っています。」

    MaaS にはプラットフォーム&トランスフォーメーションで取り組む

    北川:「そういう意味でいうと、弊社(スマートドライブ)のようなスタートアップ企業のアプローチと、御社のようにアセットを持って事業を推進して来た企業のアプローチは、若干ではありますが、似て非なる部分があるのではないでしょうか。では、実際に住友商事が行っているMaaS 領域での取り組みをお伺いできますか?

    加藤:「前述した商社の役割にも関連することですが、私たちができることは新しいことを始めようとする社会に元気を与えたり、リソースを提供したりすることです。私たちは古くて伝統的で、尚且つアセットを持っていて、これを別の表現で言うと、ここまで築き上げてきた確固たるビジネスのプラットフォームを持っているということになります。

    そのため、スタートアップ企業がPoC(Proof of Concept:概念実証を意味し、試作作成後、効果や効用を検証する工程のこと)の場を求めている時に、私たちはn数(サンプル数)がたくさんあって、ダイバーシティな実験場を提供することができます。その実験場を提供しつつ、スタートアップ企業からはスピード感や危機感、テクノロジーなど、私たちが弱いと感じている部分に力を与えていただきたいのです。

    私たちはこれをプラットフォーム&トランスフォーメーションと呼んでいますが、プラットフォームを変えていくことは私たち自身の戦略であり、変えていくための力を与えていただくのがパートナーさんであると考えています。スタートアップ企業が持っているテクノロジーやパッションはトランスフォーメーションのドライビング・フォースになりますので、私どもの成長のためにも力をお借りしたいですし、そのためにも場をうまく活用いただきたいですね。」

    スタートアップ企業と大手企業のシナジー はどう生まれるか

    北川:「スタートアップ企業への投資だけでなく、御社のスタッフを出向いただくなど投資後のバリューアップも積極的にされていらっしゃいますが、スタートアップ企業と大手企業とのシナジーをどう見られていますか?

    加藤:「スタートアップ企業はアイデアやスピード感など、良いものをたくさん持ってらっしゃいますが、飛躍するためのきっかけがなかったり、誰かがリソースを割いたりリスクを取ったりしなくてはならなかったりします。日本国内だと必ずしもエンジェルがいるわけではありませんし、その役割を担うのが商社ではないかと思っているんです。力になれることがあればサポートしたいですし、何かのきっかけにしていただくこと、それが私たちのミッションでもあると考えます。それから私たちのプラットフォームを変えてもらう力を貸していただき、そのあとの三番目にシナジーが生まれればいいのかなと。

    スマートドライブさんには住友三井オートサービス(SMAS)というプラットフォームを変えるためのサポートをしていただいていますが、まったく新しい保険へのアイデアはスマートドライブ社がいなければ出てこなかったものです。是非とも実現させたいですね。
    その他の例を挙げると駐車場シェアサービスを展開しているakippaさんへの投資、業務提携があります。私たちの定義ではモビリティサービスというのはクルマが動いている時にだけお金をいただき停まっている時にはお金をいただかないサービスのことですが、昨日まで動いていても停まっていてもお金をいただいていたオートリース会社が今日からモビリティサービスに移行しようとすると、自動車の稼働率は平均4%だと言われますから96%の収入を失うことになり、ビジネスモデル転換をためらいがちです。一方、駐車場はクルマが停まっている時にだけお金をいただき動いている時にはお金をいただかないビジネスですから、両者を組み合わせると収入喪失に対する不安が解消します。その結果、住友商事が保有するプラットフォーム事業の転換に対する抵抗が減り、駐車場と組み合わせた新たな価値創出が進む。そういう意味では補い合える関係であり、シナジーを生んでいると言えるかもしれません。」

    北川:「スマートドライブが提供しているサービスは基礎的なデータを集めることで、保険やシェアリング、物流など幅広く活用いただくことができる技術です。そうした点でも住友商事のアセットと掛け合わせの相性は良いですし、今後さらに幅広いサービスを生み出せると考えています。

    後編に続く

  • 安全運転のために!初心者ドライバーが心がけたい12のこと

    安全運転のために!初心者ドライバーが心がけたい12のこと

    現代社会において、車は日常の主たる移動手段になっています。

    かつては車の運転免許は男性の取得率が高かったものですが、現在は男女関係なく自動車を運転するようになりました。警察庁の運転免許統計によると、昭和44年には免許保有者の83%が男性で女性はわずか17%だったのが、平成27年には男性55.2%、女性が44.8%とその差はかなり縮まっています。

    (さらに…)

  • 世界で普及する『自動車保険』 テレマティクス保険の仕組みについて

    世界で普及する『自動車保険』 テレマティクス保険の仕組みについて

    テレマティクス保険はご存じでしょうか?テレマティクス保険は、外国で普及し始めています。普及率については、イギリスは約10%で、2020年までに欧州や北米で約30%になると推測。

    日本でも、システムを構築するメーカーと保険会社が連携して、テレマティクス保険が既にスタートしています。 (さらに…)

  • 公共交通ドライバー高齢化危機!自動運転が急務のバス・タクシー

    公共交通ドライバー高齢化危機!自動運転が急務のバス・タクシー

    最近は高齢者の運転による事故多発が大きな社会問題として取り上げられていますが、自動車を使った公共交通、つまりバスやタクシーはまさにこの高齢者が支えていると言っても過言では無いのかもしれません。

    高齢者から運転資格を奪えば成り立たなくなる公共交通、それこそが現在もっとも自動運転の導入が望ましい業界かもしれません。

     

    1.数字で見る、交通事故における高齢者の割合増加

    (https://flic.kr/p/7kChWZ)

     

    警視庁交通総務課が発表している統計に、このような情報があります。

     

    都内における交通事故の総件数は年々減少し続け、平成26年は37,184件で10年前の半数以下となりました。

    その一方で高齢運転者が関与する交通事故の割合は、年々高くなり、平成26年は総件数の20.4パーセントを占め、10年前の約1.9倍となっています。

    (警視庁「防ごう!高齢者の交通事故!」http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/jikoboshi/koreisha/koreijiko.html)

     

    これによれば、平成17年(2004年)に東京都内で発生した交通事故件数80,633件に対し、平成26年(2014年)のそれは37,184件と、約54%もの大きな減少。

     

    その一方で、65歳以上で原付以上の車を運転している高齢者の割合は平成17年がわずか10.9%だったのに対し、平成26年には20.4%へと上昇しています。

     

    件数に直せば約8,800件から約7,600件へと約14%減少はしているものの、65歳未満の約59%と比較すれば、減少率が緩やかです。

     

    2.高齢者の事故が目立つのは若者が減ったから?


    (https://flic.kr/p/5LecWs)

     

    この数字からは、単に「少子高齢化」や「若者の車離れ」により高齢者以外の運転機会自体が減り、事故を起こす以前に車を運転しないからではないか?という可能性もあります。

     

    日本自動車工業会のレポート「乗用車市場の変化と保有に関する意識」(http://www.jama.or.jp/lib/jamareport/100/03.html)によれば、主運転者における60歳以上のドライバーの割合は、平成5年(1993年)の9%から平成17年(2005年)には23%に上昇。

     

    しかし、その後は安定したようで、同会の2015年度乗用車市場動向調査」(http://release.jama.or.jp/sys/news/detail.pl?item_id=1798)では高齢者の主運転者は1/4へと、わずかな上昇に留まっています。

     

    つまり、「クルマ離れ」と言われつつも、実際に運転するドライバーの割合は、ここ10年ほど横ばいなのです。

     

    そう考えると、単純に高齢者ドライバーが増えて、それ以外のドライバーが減ったので高齢者ドライバーの事故が目立つ、という事では無いと言えます。

     

    単純に言えば、各種の交通事故対策が高齢者ドライバーに対しては効果が限定されている、という事でしょう。

     

    3.なぜ減らないのか?高齢者の事故率

     

    それでは、なぜ各種の交通事故対策は高齢者ドライバーの事故を減らさないのでしょう?

    いくつかのケースを考えてみました。

     

    3-1.古い車が多い


    (https://flic.kr/p/5cEzAj)

    1990年代以前、自動車とはそれほど長く乗る乗り物ではありませんでした。
    国産車はエンジンもボディもそれほど耐久性を持ちませんでしたし、初回登録から10年を経た車は継続車検が2年おきではなく1年おきだったので、長く乗るより買い換えた方が安く上がったのです。

    (参考:http://www.biz-newspaper.com/cat47/82.html)

     

    しかし、以下要因により、古い車でも長く乗られる事が多くなりました。

    • 1990年代はじめのバブル崩壊以降続く、経済の停滞
    • 1995年の道路運送車両法改正による「10年目以降継続車検は1年おき」の撤廃
    • 国産車の品質向上による耐久性の向上

    そのため、特に希少価値があるなどの理由が無くとも、1990年代以降の車であれば10年以上経った現在でも街でよく見かけるようになりました。

     

    その全てが高齢者ドライバーでは無いにせよ、「1台の車を長く乗る」事が可能になり、エコカー減税による買い替え増加が起きても、古い車を見かける事は昔より確実に増えたように思えます。

     

    3-2.最新装備を使いこなせない

    現在まで続くGPS式の純正カーナビが登場したのは1990年。

     

    翌年には後付けモデルの市販が始まり、1990年代中盤以降は安価な製品や純正採用モデルが増えて、急速に普及していきました(参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/カーナビゲーション)

    現在の65歳以上の高齢者が1995年頃に何歳かと言えば、若くても40歳を過ぎています。

    それ以前はクルマでスイッチ類と言えばワイパーや灯火類、エアコンにオーディオくらいで、操作のためのスイッチ類がたくさんあるのは高機能なエアコンやオーディオくらい。
    地図は紙で製本された地図を見て記憶しておくのが当たり前という年代です。

    新しもの好きであったり、合理的な考えのできる人なら高齢者でもカーナビ以降の機器を自在に操作できるでしょうが、それ以降となると、年齢が高くなるほど新しい物を覚えるのが大変になります。

    そのため、車そのものは運転できても、最新機器を使いこなせないどころか、不意に鳴る警報や表示などで、かえって集中力を乱される可能性もあるのではないでしょうか。

     

    3-2.間違いに気づけない

    (https://flic.kr/p/9Au2MN)

     

    人間誰にでも間違いはあるものですが、そこで間違いに気づいたり、認める事ができるかどうかがその先の分かれ目になります。
    ブレーキと間違えてアクセルを踏み込んだがゆえの事故はその典型的な例でしょう。

     

    踏み間違いに気づけばすぐにアクセルから足を離せるますが、実際には事故を起こすまで踏み続けてしまうという点から、最近は「アクセルペダルは踏まない」「停車中や微速で急にアクセルを踏んでも反応しない」という対策製品が登場しています。

    つまり、「間違えて踏んで、さらに踏み続けてしまうものは仕方が無い」という観点ですね。

     

    ここまでいくつか要因を考えてみましたが、

    • そもそも安全性の低い古い車に乗っている
    • 安全性の高い車に乗っていても、その機能を使いこなせない
    • 高機能がかえって事故要因になるケースも考えられる

     

    以上の事から、高齢者には高齢者なりの交通事故対策が求められている状況です。

     

    4.しかし、バスやタクシードライバーの高齢化は深刻

     

    ところが、そうした高齢者ドライバーの対策が進んでいない状況にも関わらず、確実にその割合が増えている業界があります。

    それが自動車による公共交通、バスやタクシーです。

     

    • タクシードライバーの平均年齢は60歳に迫る

    (College Cafe by NIKKEI 2015年6月17日版・タクシーに迫る「危機」五輪控える日本に欠かせぬ決断 http://college.nikkei.co.jp/article/38862015.html)

     

    • バス運転手は6人に1(17%)60歳以上

    (産経ニュース・経済インサイド2016年1月5日版「バス運転手が足りない! 低待遇、高齢化、訪日客急増…観光立国に黄信号」 http://www.sankei.com/premium/news/160105/prm1601050001-n1.html)

     

    • 平成24(2012)における営業用バス運転手の平均年齢は48.5

    (国土交通省自動車局 平成25年12月20日発表「バスの運転者を巡る現状について」 http://www.mlit.go.jp/common/001023160.pdf)

     

    この原因としては、

     

    • 中年層は低賃金構造のもとでは家族を養うことができないためにタクシー業界で働こうとはしません。長時間労働という劣悪な環境が加わって、若年層も敬遠します。

    (上記College Cafe by NIKKEIの記事より引用)

     

    • 他産業よりも労働時間が長い上に年間所得は全産業平均を下回る。

    (上記産経ニュース・経済インサイドの記事より引用)

     

    • コスト削減のため人件費抑制、他業種で高い求人が続く中で定着率が低く、定年退職者の雇用延長などが対応策(上記国土交通省自動車局の分析結果を要約)。

     

    つまり、低賃金で労働時間も長いバスやタクシー運転手ができるのは、他に行き場の無い高齢者が多くなるという現実が見えてきます。

     

    5.日本では普及が望めない配車サービス「Uber」

    これに対して、海外では愛車をハイヤーとして使う個人と、乗りたい人とスマートフォンアプリなどでマッチングさせる「Uber」という配車サービスが、アメリカを中心に人気を呼んでいます。

    品質の低いタクシーよりは安心して乗れるという背景もありますが、IoT時代にサービスを提供したい人と受けたい人を結びつける事が容易になった事も原因です。

    (参考:http://blog.tokoproject.com/entry/2016/11/11/IoTとコネクテッドな次世代自動車。モータリゼーシ)

     

    しかし、日本では営業用運送事業は、認可された事業者しか行えないため、Uberは東京でタクシー会社により細々と行われているに過ぎません。

    訪日観光客等を対象に自家用車でのタクシー営業を可能にする「特区法改正案」も策定されていますが、東京や過疎地が対象です。

    そもそも現在のタクシー事業の深刻な低賃金化は、小泉政権時代の規制緩和でタクシー業界への参入が容易になった結果、タクシー台数が増えすぎた事が原因です(前述のCollege Cafe by NIKKEIの記事より)。

    その状況で個人による「Uber」での営業や、同種サービスを認める事にはタクシー業界から猛烈な反発があり、実現してしまうとタクシー業界の高齢化をより一層進める事になる懸念もあります。

    バスも無縁ではなく、過疎地でのバス路線維持が一層困難になりかねません。

     

    仮に「Uber]が日本全国で解禁になったとして、サービスを安価にいつでも受けられる地域と、限られた台数で高価なサービスとなってしまう地域間格差が、さらに過疎化を助長しかねません。

     

    結果、公共交通機関が完全に壊滅するまで負のスパイラルが続く可能性もあるでしょう。

     

    6.自動車による公共交通維持の切り札「自動運転」

     

    人件費不足と、それによる高齢化と、安全性の低下。

    タクシー・バス業界で年々深刻化している問題を根本的に解決し、公共交通機関を地域間格差無く存続させるには、もはや無償・有償のボランティアを募るか、「自動運転」しか無いのではないでしょうか。

    SAE基準レベル5の完全自動運転(運転手が不要)な自動運転バスや、自動運転タクシーが実用化されれば、少なくとも運転手の人件費は無くなります。

    また、”<時代の正体>運転士激務に悲鳴 臨港バス36年ぶりスト(http://www.kanaloco.jp/article/218090)という神奈川新聞の記事で話題になったように、朝・夜の勤務の間の「中休」を含めれば拘束時間が異常に長い、というバス運転手の労働時間問題も、自動運転者の管理者だけで足りるようになります。

     

    都市部の深夜帯や過疎地に多い高齢者ドライバーのタクシーも、ロボットタクシーが導入高齢者ゆえの交通事故リスクから解放され、安心して乗れるようになる事でしょう。

     

    ロボットタクシーはレベル5自動運転そのものがまだ実用化へ多くのハードルを残していますし、今すぐ実用化とはいきません。

     

    しかし、元より走る道路が決まっている路線バスは、どこを走るかその時次第のタクシーと違い、一度路線を実走してデータを取れば、違う道はほとんど走りません。

     

    リアルタイムで地図を作りながら新しい道も走る必要がある自動運転タクシーとは違い、ハードルは一段低くなっており、既に実用化されている自動運転バスもあります。

    (IRORIO:「世界初!自動運転バスが公共交通機関としてスイスで運用開始」http://irorio.jp/glycine/20160629/331369/)

     

    自家用として運転するだけでも事故率の高い高齢者ドライバーが、公共交通でその割合を増加しているという事は、公共交通の利用者にとっても大きなリスクです。

     

    バスやタクシー車両自体の安全性向上が、必ずしも高齢者ドライバーの事故低減に繋がらない事を考えれば、一足飛びに自動運転へと移行する事を、真剣に考える時期が来ているのでは無いでしょうか?

  • 【対談シリーズ】「交通心理学」とは — 大阪大学名誉教授長山先生にインタビュー

    【対談シリーズ】「交通心理学」とは — 大阪大学名誉教授長山先生にインタビュー

    弊社スマートドライブでは、車の走行データ(リアルタイム位置情報、個々のドライバーの運転の特徴や癖、危険運転の有無や強度・頻度、走行経路等)を収集・解析していますが、今回は危険運転や事故が起きる背景にある人間の心理「交通心理学」を長年研究されている大阪大学名誉教授長山泰久先生にお話を伺いました。

    北川初めまして、本日はお時間頂きましてありがとうございます。」

    長山先生:「初めまして、こちらこそどうぞ宜しくお願い致します。」

    北川:「今日は、先生のこれまでのご経歴やご専門である「交通心理学」「危険予測」を中心にお話伺えればと思います。まずは、『交通心理学』について学ぶきっかけやどのような内容か改めて教えてください。」

    交通心理学の世界へ

    長山先生:「元々は大阪大学文学部で心理学を専攻しておりまして、大学院進学後も研究室で知覚に関する実験を行うなど、実験心理学を専攻しておりました。心理学には応用心理学講座があって、主任教授から応用心理学の助手に採用されましたが、9月からドイツに出張の形で1年間留学しました。

    その間に応用心理学の研究テーマを見つけるように言われていました。現地で交通行動・運転者行動に関心を持ったのとモータリゼーションの時代に差し掛かっていたこともあり帰国後、交通心理学を専門にすることになりました。」

    北川:「当時、交通心理学という前例のない分野にどのように取り組まれたのですか?」

    長山先生:「そうですね、交通行動を元に考えていくのですが問題点が沢山あるのでどの視点を切り取るかでテーマが変わってしまうんですね。ですから最初は、一つに絞るのではなくとにかく色々やってみました。

    その中で一番最初に取り組んだのは、大阪府警と一緒に『定置式速度取締り装置(ネズミ取り)』に対するドライバーの意識調査でした。きっかけは、恩師である前田嘉明助教授が乗車したタクシーが速度取締りにあい、その場で長時間拘束されてしまったことに対して問題提起をしたことでした。

    意識調査をする中で、優良ドライバーと問題のあるドライバーの警察・取締りのイメージの違いや、自分に落ち度があった場合など、状況によって明確に意識の差が現れました。その中には大阪府警への意見などもあり、市民に対する警察官の接遇態度を見直す必要を提言し、それ以来大阪府警との協力関係を深めていきました。」

    長距離運転と休憩のタイミング

    北川:「交通心理学の研究を進める中で印象的なテーマはありますか?」

    長山先生:「印象に残っているのが、帰国直後に名神高速道路が開通し、その後しばらくして東名高速道路が出来て後に二つが繋がることになったのですが、繋がることで確実に東京ー大阪間の夜間運送が増える。そうなると長時間運転での疲労問題が出てきますね。どのくらいの間隔で休憩を取るのが適切かまだ道路が繋がる前に測定する為、まずは大阪ー東京間の距離を再現出来るエリアを見つけ実験を行うことにしました。

    ちょうど、大阪の茨木と彦根を1往復半すると中間地の浜松くらい、3往復すると東京までの距離なので浜松あたりでの休憩を30分、1時間、1時間20分にした場合の疲労状況を測定し東京までどうしたら安全運転出来るかの実験を行いました。」

    北川:「休憩のタイミングは、ドライバーの運転環境や個人差もありますし、ましてや高速道路での長距離運転というのはそれまでにない状況なので適切な時間を出すというのはとても難しいことですよね。少しテーマが変わりますが、先にもお話が出てたように大阪府警との取り組みはどのようなものがあるのですか?」

    長山先生:「色々な取り組みがあるのですが、昭和40年頃ですかね建設省から技官の方が来られ大阪府警に『交通安全調査室』が出来、そこといろいろ一緒に研究をするようになりました。国道1号線での追突事故の原因分析はそのひとつです。その以外に私独自の研究ですが、日本運送という長距離トラックの会社から協力を求められてドライバーに対する適性テストを作り企業の運転適性についてや事故を起こす人、起こさない人の傾向などを分析をしました。そのテストの一部として16㎜の動画フィルムで作成したものは危険予測の原型になりました。」

    ドライバーにおける危険予測

    北川:「弊社でもドライバーの運転特性を可視化するために危険運転などのデータは収集していますが、危険予測をすることで危険運転や事故を防ぐことが可能だと考えています。具体的に危険予測とはどのような方法で伝えていくのでしょうか。」

    長山先生:「最初は方法としては動画を使いました。当時はとても珍しかった16mmのカメラで私自身が撮影した危険場面のフィルムを映写して録画をした危険が起こる前の状況を見せます。そこでストップして、そして次にどのようなことが起こるか予測してもらいます。この予測が出来ないととてもじゃないですが安全の確保が出来ません。

    そしてその後には動画フィルムのテストでは提示するのが不便なので写真フィルムを用いて、どのような危険場面があるか、連続した2場面を必ずセットで用意しておくようにしました。一例を挙げるとすると、例えば走行中に前方の道路を子供が自転車で横切ろうとしているのが見えました。そうなると次どういうことが予測出来るでしょうか。」

    北川:「危険予測となるとその子を追って他の子供が続くとかでしょうか。」

    長山先生:「そうですね、友達が追いかけてくるとか親が続くとか。見える範囲外に誰かがいると予測できますね。次に対応とてしてはスピードを緩めたりブレーキを意識することで予期反応がおこりますね。

    もし予測出来なかったらどうでしょう。最初の子供が横切るタイミングだけを考えてスピードを調整しただけでは不十分で事故が起きる可能性が高まります。」

    北川:「確かにそうですね。そういった危険予測のパターンをより多く知るということが重要ですよね。その危険予測のパターンはどのように作っていったのですか?」

    長山先生:「当時4000件近くの事故データを調査する機会がありまして、今のようにデジタルデータではなく紙だったので一例ずつ分析をしメンバーと話し合いながらパターン化をしてきました。そうすることで、危険予測の原型を作り教育に繋げて行きました。」

    北川:「長山先生は、そうした危険予測の知識を特に安全運転管理者の方達に講習を通して伝える活動も長年されて来られましたよね。」

    安全運転管理者の役割

    長山先生:「そうですね、安全運転管理者制度の始まりが昭和40年なのですが、それから大阪府警が直轄で講習を行ってきましたが、47年に道路交通法の改正で安全運転管理者に対する講習が法定講習と位置づけされ、『大阪府交通安全協会』が委託を受けるようになり、4年ほど前まで47年ばかりの間私の方で講師団を結成し、講義の企画・内容などを受け持ってきました。」

    北川:「おそらく当時と今では、安全運転管理者に求められることは違いますよね。」

    長山先生:「最初の安全運転管理者の仕事というとメインは車や鍵の管理が中心で勝手に車を持ち出していないか、休みの日に使っていないかという面が強調されていました。

    ただ、私が考える安全運転管理者というのは、車の管理面はもちろんですが人間の管理が大事なのではと考え、講習する内容に関しては任せられていたのもありオリジナルで作って参りました。」

    北川:「安全運転管理者は社内でも重要な役割を担っている一方、モチベーションを保つのが難しいという声もあるのですがそこに対する先生のご意見伺えますか。」

    長山先生:「安全運転管理者だけで何かをすると考えるのではなく、その会社のトップの方が本気で取り組む姿勢や安全運転管理者を取り巻く環境が大切ですね。同僚であったり、部下であったりそういった方の理解や協力が重要なのではないでしょうか。そのためにも、周りから頼りにされる圧倒的な知識を身につける努力が必要であったり、あと事故が減るなど目に見える結果を出すことがモチベーション維持に繋がるのではと思います。

    幸い大阪の講習では講師全員が1年間同じ内容の講習を行いますので、講習として取り上げた内容、例えば追突・出会い頭衝突などがその年や次年度の事故統計として府下全体では増加しているのに、事業所の事故として明らかに減少しているという結果が得られました。管理者に対するアンケート調査をしてみると、『講習がよく分かった』、『事業所で内容を活用した』、『効果が上がった』という回答が得られました。これらのことが、社長や上司からの信頼につながりますし、運転者からの尊敬にもつながり、管理者のモチベーションの上昇につながると思います。」

     

    事故の根本的な原因

    北川:「事故件数の減少という形で現れるのが確かに一番効果的ではありますよね。その点において、先生の安全運転管理者講習の事業所では大阪府全体の事故数に比べて減少率が著しく下がっている資料を拝見したのですが何か取り組みのポイントなどありますでしょうか。」

    長山先生:「ポイントとしては、「大阪府形式」と言われて、大阪大学で交通心理学と関わった講師主体で講師団を構成し、講師が約20時間ばかりの研究会を開いて、全員が同じ内容の講義を組織的に行います。次年度は講義内容は異なりますが体系的に組み立てられた講義内容を管理者は学ぶことができ、管理者の質の向上につながります。

    講義内容は事故事例に基づいて原因分析を行った人間の心理が陥りやすい具体的な例を挙げながら行いました。近年の例をあげると、平成29年の交通事故の3割以上が追突事故でその原因の4割が脇見運転です。この時、脇見をしないように気をつけましょうと言っているだけでは根本的解決にはなりません。

    なぜ脇見をしたのか背景を探っていくと、自分の興味、関心に引かれて目線ではなく心の脇見をしているケースが根本なのです。例えば、車好きで珍しい車が走っていた、可愛い犬が歩いていた、携帯のメールが気になって見てしまうなど。このケースですと、自分だったらどんなことに興味があるかを一度整理する、意識してもらうことが重要です。そして運転中にそのような場面に遭遇したら『この時が危ないのだ』と気づいてもらいます。」

    北川:「確かに興味があるものは無意識に目がいってしまいますね。事故の多くが脇見運転ということですが、年齢によっても事故原因は違ってきますか?」

    長山先生:「これは、どこの国でも言えるのですが、若い方のスピード過多による事故は多いですね。これは、運転技術の問題というよりかは若い方の方がスピードに興味があったり、敢えてリスクを取ったりするのが原因ですね。」

    北川:「年齢が上がっていくにつれて経験も増えますし、社会的な立場や家族など守るものも増えたりするので変わっていくのかもしれないですね。その他に、時代によって事故内容の変化などはありますか?」

    長山先生:「そうですね、平成24年ごろから進行中の追突事故が減少しています。その頃から衝突軽減ブレーキの普及率が上がっているのでその影響もあるのではと思います。私も長年、JAFとの仕事をしておりまして新しいASV装置が出ればそのシステムの評価などをしてきました。そういったハードとソフト両面で事故を減らして行けるといいですね。」

     

    スマートドライブに期待すること

    北川:「最後に弊社に対する先生の印象をお聞かせ頂けますか。」

    長山先生:「事故を減らすために非常に有意義なことをされていらっしゃるなと思っております。実は、私も20数年前にメーカーさんと一緒に走行データを集めて分析などもしていたのでもしかしたら近しいこともやっていたかもしれませんね。

    どのエリアが危険運転や事故が多いかは把握出来ますが、どのような状態で起きたかまでわかると運転者の意識も変わるので良いのではと思います。

    例えば、渋滞の交差点で右折車の事故が多発していた場合、事故が多いのはわかるけれど原因の把握が出来ないのでどのように防げばいいかわからない。実際に原因を探っていくと直進車の好意で右折車が道を譲ってもらい右折した瞬間死角から二輪車が出てきて衝突するサンキュー事故だったとかですかね。原因まで解明できるような分析をしていけると良いですよね」

    北川:「確かにおっしゃる通りですね。我々が出来ることはまだまだあるなと感じました。本日は、貴重なお話ありがとうございました!」

     

  • もうすぐ雪の季節。除雪車両の課題解決は高度なGPS機能で!

    もうすぐ雪の季節。除雪車両の課題解決は高度なGPS機能で!

    例年、11月の立冬を迎える頃に北海道で初雪が観測されます。2018年は大雪で始まった一年でしたが、今年は地方だけでなく、都心部でも積雪23㎝にもなる大雪となり、交通の乱れが相次いだのは記憶に新しいところです。

    大雪になると、雪が降っている最中や溶けたときに車の転倒やスリップ事故が増えるため、雪が多い地方では除雪車が雪を掻き分け、積み込むなどして道路や鉄道道路の除雪を行ってくれます。冬の頼れる存在という印象ですが、実はいくつかの課題を抱えているようです。

     

    課題① 除雪車のオペレーターが高齢化している

    国土交通省が本気で除雪車の自動運転を検討しているらしい――これは単なる噂ではなく、本当の話です。

    除雪車はダンプカーや専用のAWDシャシをベースとして特別に設計された除雪装備が設計された冬季作業車両の総称。豪雪時など、冬季は安全運転確保のために除雪や除氷を行っています。除雪車とひとことで言っても、除雪トラックから除雪グレーダ、ロータリー除雪車、除雪ドーザ、小型除雪車、凍結防止剤散布車など、大きさや用途によっていくつもの種類があります。

    そして、これら除雪車のほとんどが、特殊自動車免許や大型自動車運転免許などの特殊免許と、1年以上または2年以上の運転経験がなければ運転ができません。冬季の路肩排雪作業では、堆雪により外側線や路肩防護柵などの位置が把握できないことがあり、除雪作業には熟練の経験を要します。危険も伴うため誰でも簡単に操作ができるわけではなく、ある程度の経験やスキルが求められるということです。

    しかしここ数年、操作にたけた熟練オペレーターの高齢化や少子化による労働者不足が懸念されています。北海道開発局によれば、2005年には2,500人弱いたオペレーターが2015年には1,300人強と半分以下に減っているといいます。60歳以上の割合が2005年は6%程度だったのに対し2015年は16%に上昇していることからも、全体的な高齢化が進んでいることがわかるでしょう。

    一冬(12月〜2月)に降る雪の量を10年平均で計算したところ、山形県/636㎝、新潟県/578㎝、秋田県/532㎝が上位となりましたが、いずれも65歳以上の高齢者人口が多い地域です。雪は毎年降り積もるものですし、毎年、高齢でも現場を知り尽くしたプロのオペレーターが活躍をしていますが、昨今の異常気象を考慮するとオペレーターを減らすことはできません。そうすれば、今後、積極的に若いドライバーの育成をしていかなくてはなりませんが、今はどの業界も人材不足…。

    こうした状況を解決することを目的に、国土交通省は「運転制御・操作支援の機能を備える高度化された除雪車の開発を推進し、2018年度に一般道路での実証実験を実施する」ことを発表しました。

    そこで2018年2月5日、東日本高速道路(NEXCO東日本)は道央自動車道 岩見沢IC(インターチェンジ)で準天頂衛星「みちびき」を活用した除雪車運転支援システムの公開実演を行いました。この除雪車運転支援システムは、日本版GPSといわれる準天頂衛星「みちびき」から受ける信号と高速道路高精度地図の情報を組み合わせ、高速道路上の自車の位置を誤差数cmの正確さで把握。そして走行車線へのはみ出しやガードレールなどへの接触を予測し、それらを回避するガイダンスをモニターに表示してオペレータを支援するというもの。

    NEXCO東日本は2021年を目処にロータリー除雪車の操作や運転の一部を自動化したいと考えていますが、将来はオペレーターなしで除雪する完全自動化を目指しています。

     

    課題② 増える住民からの苦情

    除雪できても排雪ができていない

    2018年は普段はそんなに雪が降らない地域でも大雪となりましたが、それとともに除雪についての苦情が多かったとの報道もありました。新潟市では、前年度分を超過する3,400件もの苦情数となったようです。

    新潟の中心部は狭い道路が多く、そこに大雪が降ったため、道路から除雪した雪を捨てる排雪が予想以上に手間取ったことが大きな原因。「除雪」は道路の雪対策は中央に積もった雪を脇によけること、そこでたまった雪を海岸や河原などに捨てる「排雪」がさらに必要となりますが、中心部だと雪をためておけるスペースが少なく、迅速な対応が難しくなってしまいます。

    このケースの場合は今後の降雪を考えた対応が必要だと言えるでしょう。

    除雪車がなかなか来ない

    降雪量の多い地域にとって、除雪作業の有無は生活にかかわるもの。たった1日でも多いと降雪が70㎝〜1mぐらいに達することも少なくありません。降り積もれば降り積もるほど道路が邪魔され、乗用車が一台も通れず、生活に必要な食料も買いに行けない…。

    先ほど紹介した課題1のように慢性的な人材不足が原因で毎日除雪作業が行えない地方もあり、4〜5日ごとぐらいに一気に来て除雪していくため住民が迷惑することもあるようです。そうなると「まだ来ないの」「いつ来るの」という問い合わせが殺到します。

    住民としては作業がいつ行われるかわからければ自らで除雪作業を行わなくてはなりませんが、雪片付けは非常に体力を使うし転ぶ危険もあるため、人の手だけでは解決できないのです。

    除雪技術がバラバラ

    除雪作業は決して簡単なものではありません。それなりのスキルと経験が必要です。

    一部の地域では除雪技術に関してバラツキがあり、慣れていないオペレーターが操縦したためか、路面のアスファルトが見えるまで削った硬い雪と数日分の降雪分を一挙に、しかも大量に玄関前に置いていかれて困ったという声もあがっています。

    熟練のオペレーターは高齢化していますし、年々作業員も減っているため、こうした事態が発生してしまうのです。

     

    課題③ 多発する除雪車による事故

    2018年2月12日午前10時過ぎ、宮城県加美町一本杉の町道で近くに住む女性が除雪車にひかれて死亡しました。現場は片側1車線の直線で、除雪車は雪を近くの駐車場に捨てた後に町道に戻り、バックしていた際に車道にいた女性をひいたとのこと。

    また、2012年には北海道旭川市新星町のアパート駐車場で、小学6年生の男の子が除雪車にひかれる事故が起きています。敷地内で除雪の作業をしていた男性は「倒れている姿を見つけるまで事故には気付かなかった」と話していますが、大雪であれば視界も悪く、危険を回避したくても気づかないこともあるかもしれません。

    とはいえ、こうした予期せぬ悲しい事故は限りなく0にするようにしなくてはなりません。

    2018年、豪雪地帯の対策

    将来的には完全な自動化が検討されていると先ほど述べましたが、それももう少し先の話であるため、それまでの期間、じっと待っているわけにはいきません。そのため、これまでに出てきた課題を包括的に解決するために、降雪の多い地域は各々で対策を考えて実施しています。

    福井県福井市

    国道8号では1,500台もの車両が立ち往生するなど、今年2月の記録的な大雪の教訓を踏まえて、排雪能力強化へロータリー除雪車を増やし、除雪作業の効率化を図るために除雪車両480台にGPSを搭載。GPSにより、位置情報や移動状況から作業の進み具合などを把握し、除雪が完了した車両を別路線に回すなどして作業効率向上をねらっています。

    記録的な豪雪となると、インフラはおろか全体の社会機能がマヒしてしまうため、いかに適切かつスムーズに除雪作業を行うかが重要。10月31日には、福井と石川県境で両県の関係機関と雪害対応訓練に取り組むなど、県を跨いだ取り組みを行っています。

    石川県小松市

    10月29日に雪対策会議が行われ、豪雪被害を避けるべく、本年度から町内会の除雪機の購入費用を7割補助する、10㎝以上の降雪があれば除雪やパトロールに出動する、市の除雪車両50台にGPSを搭載して作業の効率化も進めるなど、対策の強化を発表しました。

    秋田県秋田市

    さらに、超豪雪地帯である秋田県秋田市では、「除雪車MAP」を一般公開しています。これは、GPSを取りつけた除雪から位置情報を地図に取り込み、車両の運行状況を市民のスマホやPC画面に表示するというもの。

    走行データからは移動履歴も確認することができます。リアルタイムで運行状況が住民にもわかれば、除雪車による事故も防げるのではないでしょうか。

    山形県の寒河江市と新庄市

    今年の冬より新たな除雪車運行管理システムを導入し、高齢者や障害者の家の前に雪を押し付けない道路除雪を始めました。それぞれ市社会福祉協議会などから情報提供を受けて「除雪弱者」計約100世帯を登録し、対象住宅に近づくとGPS機能でスマホのアラームなどで除雪車オペレーターに「思いやり除雪」を促しています。

    地域によっては高齢者が多く、除雪後の雪を片付ける作業で滑って骨折するなどのケースもあります。そのため、GPSによる作業の効率化だけではなく、住民への安全な除雪作業も並行して考えていくべきだといえるでしょう。

     

    効率重視!だけど安全運転と住民の安心感も確保したい

    除雪車にまつわる課題解決の糸口となっているのが、「GPS」機能です。リアルタイムで除雪車の位置情報が把握できれば、その都度作業員に確認することなく住民の問合せにも即答することができますし、除雪できていないエリアに一番近くで作業していた車両を向かわせることもできます

    作業中のオペレーターの手を止めることなく状況を確認し、的確な指示が行えれば、作業効率も一気に向上することでしょう。

    そこでさらに高度化したGPS動態管理を叶えるのが、弊社、株式会社スマートドライブが提供している「SmartDrive Fleet」です。

    このツールでは以下のようなメリットが享受できます。

    ・GPS機能が活躍する

    リアルタイムでの位置情報がわかることにより、効率がよく、的確な指示出しを可能にします。また、各土木事務所や関係市町、国などと連携しながらの作業もスムーズに行えるように。稼働率を上げ、作業の効率化が進めば、無駄がなくなり結果としてコスト削減にもつながります。

    ・走行データを自動取得できる

    今年度の除雪実施結果(時間・距離)を集計し、エビデンスとして次年度の改善案に役立てることができます。そのため、より高度な除雪作業が行えるようになります。

    ・ドライバーの安全も守ることができる

    熟練のオペレーターではなく、見習い中や操作に慣れていない方であれば、運転そのものの危険が伴います。「SmartDrive Fleet」は特許を取得した安全運転診断機能を搭載しており、危険運転を自動検知し管理者に通知をしたり、運転の癖を可視化させて後ほど管理者とドライバーが確認することができるようになっています。苦手/危険な箇所がわかれば、運転をサポートしたり、別のドライバーに任せたり、万が一の事故を未然に防ぐ対策が行えます。

     

    除雪作業は市やオペレーターだけでなく、住民の方の理解や協力も必要です。住民に安全と安心を与え、社会機能を閉ざさないためにも、こうしたツールを取り入れながらリアルタイムで除雪情報を発信していけば、課題も早急に解決できるかもしれません。

    シガーソケットにワンタッチで差し込むだけで簡単に導入できるこのようなツールを活用して、今年の冬を乗り切ってください。

    詳細が記載された資料請求についてはこちらよりお願いいたします。

  • 拡がる顔認証・顔認識 — 中国が進める監視社会の現状

    拡がる顔認証・顔認識 — 中国が進める監視社会の現状

    2018年2月以降に中国に行った方は、鉄道の駅で近未来的な、不思議なサングラスをかけた警察官を見かけませんでしたか? 「警察官がサングラスなんて…」と思われるかもしれませんが、これは顔認識システムを搭載したスマートグラスで、決して私用のサングラスではありません。

    中国では顔認証が急激な早さで普及し、身分証明証を使わないことが一般化しつつあります。たとえ身分証を忘れても社員がオフィスに入れたり、旅行者も飛行機の搭乗手続きができたりしてしまうので、非常に便利と思われるかもしれません。

    しかし、そこには少し怖い(?)現実が待っているかもしれないのです。

     

    国全体で監視されている中国

    スマートグラス一つで不正行為や犯罪を簡単に取り締まることができ、安心・安全な世界が実現する….?

    中国公安部が2015年に「いつでもどこでも、完全にインターネットに接続し、完全にコントロールされた」ネットワークの実現を目指すことを明らかにしてから、非常に早いスピードで顔認証システムと監視カメラが普及されつつあります。

    すでに1億7,000万台の監視カメラが中国国内に設置されていますが、政府の目標は2020年までにその3倍以上にすること。それが実現すれば、およそ13億人という人口で考えても、1台の監視カメラが国民2人を日々監視することになります。

    南省の州都・鄭州市のから徐々に導入され、人や車の出入りが多い北京でも3月から導入されました。北京の高速道路の検問所では、ドライバーの顔と車のナンバープレートを「ブラックリスト」とリアルタイムで照合。

    リストと一致した場合はスマートグラスに警告が表示されます。さらに最近では、ある歌手のコンサート会場に設置されている顔認証技術を用いた監視システムから、指名手配の容疑者が次々と摘発されました。実際に、使用開始から間もなくして十数名の容疑者を特定し拘束されています。駅や空港、高速道路だけでなく、より身近な生活空間に監視システムが導入されつつあるようです。

    中国は顔認識システムで技術の進歩をアピールしつつ、当局が国民監視網を強化していることを明確に示しました。さらに、公安部は現状数十秒かかっている認識までの時間を、全国民3秒以内にすることを目指しているのです。

    まだ驚くべきことがあります。中国・北京にある天壇公園は世界遺産にも登録されていますが、公園内に設置されている公衆トイレでも同様のシステムが導入されました。トイレの入り口にある顔認証システムで自分の顔をスキャンしなければ、トイレットペーパーはもらえません。顔認証をして9分待った上でトイレットペーパーをもらえるのですが、その長さは60cmまで。トイレットペーパーの無駄遣いを防ぐという理由もわかりますが、急いでトイレに入りたい人からすると…。

    しかし顔認証システムの導入によって、1日に40ロール使われていたトイレットペーパーは、半分の20ロールに減少。犯罪や不正行為に効果はあるかもしれませんが、一般の人がすべての行動を制限されるのはなかなか辛いことかもしれません。

    中国で運用されている高精度なAIシステム

    2030年までにAIで世界をリードすることを目指し、「AI First Country」を国策として掲げている中国政府。犯罪抑制だけに止まることなく、一般市民の行動もすべて監視するためにプラットフォームの開発を進めています。このプロジェクトは「Sharp Eyes」と呼ばれ、近隣の人、友人、さらには家族を監視して報告する意思があるという考え方に基づき開発されています。

    「Sharp Eyes」は、国内で設置された監視カメラの映像を集め、AIで解析するというもの。政府の監視カメラは道路をはじめショッピングモールや駅、空港に設置されていますが、今後はオフィスビルやマンションに設置されているカメラからの映像も統合されることになります。

    政府は中国の民間企業やスタートアップ企業と手を組み、こうしたAIシステムを率先して開発しています。中でも「Sharp Eyes」の構築を大きく支えているのが、AIベンチャー企業のSenseTimeです。北京を拠点に2014年に設立されたこの企業は、累計調達額はなんと16億USドル、企業価値は30億ドルとも言われ、世界でもトップレベルを誇る顔認識技術を武器にサービスを展開しています。

    出典:SenseTime

    2014年に人間の顔認識率が97%であるのに対し、顔認識技術が99.15%と人間を上回る認識制度の技術を発表、2016年には世界的に有名なコンペティションである ILSVRC2016の「Object Detection」「Object Detection and Tracking」「Scene Parsing」の3部門で1位を獲得。他社との圧倒的な差を見せつけ、現在は顔認識技術と監視セキュリティーに力を注いでいます。

    ちなみに、同社の顔認識技術は日本国内では若者に人気のアプリ、「SNOW」でも採用されているので、同アプリを利用している人なら、意外と身近な存在といえるかもしれません。

    交差点に取り付けられているSenseVideoでは、ディープラーニングを使ったビデオ解析システムで映像に写っている歩行者、自転車、自動車などの乗り物を検知して属性を判定します。人の場合は年齢・性別・服装をはじめとする10項目、車の場合はナンバープレート、車種、色などが判定項目です。

    犯罪が発生すると録画ビデオで撮影し不審者を探し出します。さらには、信号や制限速度の数字が書かれた標識、車線の色、車間距離などに加え、よそ見やあくび、タバコや飲食中など、ドライバーも状況も認識できることから、事故削減や事故リスク予測といった交通管理も行えるのです。

    顔画像付きの膨大なデータベースから対象人物の足取りをたどったり、時間や場所、対象者を自由自在に監視したりできるものの、プライバシーや人権はどうなるの?という疑問も後をつきません。

     

    世界では顔認証が広がっているけど、日本は?

    オーストラリアでは、パスポートによるチェックインを顔認証に置き換えようとされていますし、米国では、あらゆる人をリアルタイムで識別・追跡・分析し、1枚から画像で100人の顔を認識し、数千万人分の顔写真のデータベースから瞬時に当該人物を割り出せるAmazonRekognitionが話題になっています。しかし、AmazonRekognitionは市民権や人権侵害につながるのではと、社内外で多くの意見が交わされているのも事実です。

    日本でも人気ミュージシャンのコンサートチケットの高額転売を防止することを目的に、NECの顔認証システム「NeoFace」が導入された事例があります。国内外から多くの人が集まる2020年のオリンピック開催に向けて、セキュリティをより強化するために、迅速かつ的確な判定が行える顔認証システムは広がっていくことが予想されます。

    SenseTimeは上海市行政府と契約を取り交わし、スマートシティ、スマートトラフィック、自動運転そしてスマートファイナンスを含めた取り組みを実行していますが、その自動運転とは、2017年に締結したHONDAとの自動運転に関するAI技術の共同研究開発のこと。

    両社は2025年の完全自動運転を目標にSenseTimeがもつ「移動体認識技術」と、Hondaが有する「シーン理解」「リスク予測」「行動計画」といったAIアルゴリズムを融合することで、複雑な交通状況の市街地でも走行を可能にする、より高度な自動運転技術の開発を進めています。

    この自動運転は他者の顔を認識して判別するものではありませんが、今後は運転手の監視やレンタカーのロック解除などにSenseTimeの技術が応用できると考えているといいます。実際にどのドライブレコーダー(ドラレコ)にもこの技術が搭載されれば、街中が動く監視カメラだらけになってもおかしくはないのです。

    中国国内ではどんどん成果が出ていますし、顔認識システムは確かにセキュリティ強化や犯罪・不正行為の捜査では非常に強力な武器となるでしょう。しかし、必要以上にあちらこちらに監視カメラがある生活は、同時に人々の自由に生きる日常を奪い兼ねません。

    中国では、顔認証システムを導入している一部のレストランが、機械がランク付けした顧客の外見に基づいて食事代を割引したという話もありますが、今後、私たちの生活の中で普及が拡大すれば、こうした差別的な要素も議論の一つに上がるのではないでしょうか。

    高性能で有効な技術を活かすためには、個人のプライバシーを守る手段も一緒に考えていくべきかもしれません。

  • 法人で契約しているフリート保険、割引率UPのポイントって?

    法人で契約しているフリート保険、割引率UPのポイントって?

    保有する社用車が10台以上の法人企業であれば、基本的にフリート契約で自動車保険に加入されていることでしょう。
    フリート契約の特徴は、次年度の優良割引率が前年度のフリート割増引率や損害率、総契約台数で大きく変わること。それによって、ノンフリート契約よりも割引率が大きくなるのです。

    もっと割引率を上げたい!と願う車両管理担当者や法人企業向けに、この記事では気になる料率決定のプロセスとポイントを解説しつつ、改善策についてもお教えします。

     

    フリート保険はノンフリートよりおトク?

    フリート契約は、一台ずつではなく契約者単位で割引率が適用されるため、契約している全自動車の保険料に対して割増引が適用されます。契約も一度で完了するので、事務的な手続きによる負担もありませんし、保険料や割引面でも大きなメリットがあります。

    また、保険会社によって多少異なりますが、全車両一括特約を付帯できれば、追加で購入した車両は手続きしなくても自動的に保証範囲に含まれる、多数割引が適用される、割増なしで分割払いが可能になるなど、さらに大きなメリットを享受できるのも特徴です。支払う保険料は年間100万単位であったり、保有する車両が多いと1,000万を超えたりする場合もありますが、分割払いができるので、その点もフリート契約ならではのこと。

    ただし、事故の回数ではなく支払った保険金の額により保険料率が決定するという一面も持ち合わせているため、事故の内容によっては保険料が割高になってしまい、せっかくのメリットも受けることができなくなってしまいます。

    車両管理者であれば、フリート契約がどのような方法で次年度の割引率が算出しているのかしっかり理解しておトクに利用したいところ。次の項では、フリート契約の保険料の算出方法について詳しく解説しましょう。なお、フリート契約とノンフリート契約の違いやフリート契約の詳細についてはこちらの記事をご参照ください。

    フリート保険の割増引率はこう算定されている!

    今年も11月に入り、そろそろ次年度の割引率が気になるという担当者の方もいるかもしれません。まずは算定される要素から順を追って説明していきましょう。
    フリート保険の割増引率は、①総契約台数②損害率③前年度のフリート割増引率、三つの要素から算出されます。

    ①総契約台数

    総契約台数とは、契約者が所有し自ら使用する車について、自動車保険にご加入している合計台数のことです。総契約台数は多くなるほど割引率が高くなります。たとえば、損保ジャパン日本興亜の一般自動車保険『SGP』の場合、ノンフリート契約では割引率が最高63%でも、フリート契約であれば台数によって最大70〜80%の割引が適用されるのです。

    ②損害率

    損害率とは全契約の保険料(既経過の修正保険料)に対して支払った保険金が占める割合のことです。損害率が低いほど割引が進行しやすくなります。

    ③ 前年度のフリート割増引率

    次年度の割増引率は前年度の優良割引率を基盤として決められます。そのため、フリート契約の保険料は割増引率によって大きく異なってくるのです。前年がノンフリート契約だった場合は平均無事故率が適用されます。

    保険期間と保険成績の関係

    上記3つの要素を集計する期間(契約期間の後半・前半を合わせた1年)は成績計算期間と呼ばれますが、この期間と保険契約期間には実はズレがあります。そのため、「あれ、今年度は事故がなかったはずなのに割引が適用されていない」ということが発生してしまうのです。

    上記の図をベースとして説明しますと、契約期間は毎年4月1日から始まり翌年3月31日までの1年です。しかし、成績計算期間は契約開始6ヵ月後の10月1日から次の契約年度の翌年9月30日となります。この計算期間における損害率、そして期末の総契約台数により、次年度の優良割引率が決定するしくみになっています。

    決定した優良割引がすぐに適用されないは、この“6ヵ月のズレ”があるからです。ですので、万が一事故を起こしたとしても時期によっては「次年度の割引率がアップした」ということも少なくありません。しかしそうした場合、次の契約の割増引率に影響が及びます。これは逆に捉えれば、今の時期から安全運転を徹底して事故防止ができれば、次年度の割引率の改善が大きく期待できると言うことでもあります。

    今からでも遅くはありません。契約期間と成績期間を確認して対策を行いましょう。

    上記の図を見ると、多数割引は基本的に変わりませんが割引率がアップすれば当然保険料も大幅に下がることがわかります。ここで注意したいのは、単純に割増引率の変動幅を見るのではなく、保険料の変動割合を確認すべきであるということ。フリート割増引率は損害率によって大きく変動します。ですので、保険料を安定させて割引率をアップさせるには損害率を改善することが何よりも近道です。つまり、事故を防止・削減することで保険金を削減し保険料を安定させることにつながるということです。

    「なかなか保険料が下がらないな」「割引率を上げるにはどうすればいいんだろう」と頭を抱えている方は、安全運転対策を強化することから始めましょう。

     

    コスト削減を目指すなら、安全運転対策を強化せよ!

    事故を防止してドライバーに安全運転を徹底させることができれば、次年度もその先の年度の保険料も大幅ダウンし、結果として企業側は大きなコスト削減が実現できます。

    そこでまず、企業側が認識しておきたいことは、事故を起こさない=企業の品質が高いと思われること。一度でも交通事故を起こしてしまうと、大きな損害額が出ていくだけでなく、お客様や社会からの信用や信頼をも失ってしまいます。

    保険業界では優良割引率を企業品質のバロメーターとして捉えられています。個々のドライバーの労務管理や健康管理も事故防止やフリート管理に直結するものですので、安全運転の周知だけでなく、事故による影響や企業価値についてしっかり理解したうえで有効な安全運転対策を行いましょう。

    具体的な安全運転対策にはドライバーを集めた交通安全講習会の実施や日々のアルコールチェッカーなどのツールを取り入れたドライバーの管理が挙げられますが、さらに有効な安全運転対策として役立つのがGPSで取得できるデータを活用した社用車の車両管理システムや動態管理システムです。

    このようなツールを利用してより高度な動態管理を行うことで、ドライバー一人ひとりの運転特性を掴み、的確な安全運転指導を行うことができます。そうすれば運転スキルと安全運転意識が向上し、事故の抑制にもつながるでしょう。

    弊社、株式会社スマートドライブが提供している「SmartDrive Fleet」もその1つです。GPSリアルタイム動態管理を含め、ドライバーの勤怠管理や運転日報の自動作成、ドライバーごとの安全運転診断スコアリングなど、安全運転や事故防止につながる多くの機能を搭載しています。

    デバイスに内蔵されているセンサーは、運転中に生じた加速度(G)と加加速度(ジャーク)を計測。計測されたデータをもとに、走行中に発生した危険挙動(急加速・急減速・急ハンドリングなど)を数値化して分布図で表示することができるため、営業スタッフや配送ドライバーの運転の癖を可視化して適切な安全運転教育が行えるようになるのです。

    ドライバーの運転に異変があったら、他の日の走行距離と比べてどうか、外的な要因か内的な要因か、様々な角度から原因を分析していくことが事故削減へのカギとなります。こうしたデータは分析の目を通して安全運転対策に活用し、ドライバーと企業の意識を強化していきましょう。

    大掛かりな車載器の購入や複雑で費用のかかる取り付け工事は一切ありません。手のひらサイズのデバイスを車に装着していただくだけで利用を開始できる手軽さもオススメポイントです。事故防止以外にも、社用車をより効率的に管理したり、事故を削減して修理代や保険料を少しでも抑えたいというニーズがある場合は、ぜひこちらから資料請求くださいませ。

     

     

  • 運送業や建設業は必見!? 特殊車両通行許可制度について

    運送業や建設業は必見!? 特殊車両通行許可制度について

    2020年の東京オリンピック開催に伴う工事のために、建設業や運送業で利用される特殊車両の通行許可申請件数がここ数年増加傾向にあります。また、頻発する豪雨や震災などの自然災害発生時に被災地域の物流確保や早期復旧を支援するためや、物流トラックの人手不足解消にも特殊車両が多く必要とされています。

    しかし、道路は誰もが利用する公共のものであるため、狭い道路に大型車を通行させる場合は申請のうえ、許可をもらわなくてはなりません。しかし、国の制度として、法令遵守の観点から年々取り締まりが厳しくなっており、そう簡単には許可を取得できないようです。

    この記事では、運行管理者でなくとも知っておきたい特殊車両通行許可制度について、詳しく解説をします。

     

    カンタンではない特殊車両通行許可の申請問題

    公道の走行が可能な車は、道路の保全や事故を防ぐことを目的として大きさや重さの上限が決められています。そのため、大規模工事や物流などで上限を超えた特殊車両を走行させる場合、道路管理者からの通行許可が必要となります。

    昨今、オリンピック開催に伴う大規模工事や物流ドライバー不足による車両の大型化の需要が拡大していることから、特殊車両通行許可の申請が急増しています。そしてこの需要拡大によって特車通行許可制度の許可件数は2013年の約26万件から2017年は約37万件へ5年で1.4倍も増加し、審査日数も約23日から約50日へと2.2倍も増加しているのです。

    国土交通省は2019年3月までに現行2年間の許可期間を基本は3年に延長し、優良事業者は4年に延長する方針を固める等対策を打っていますが、「審査が追いつかず対応しきれない」「諸外国と比べて基準が厳しく硬直化しているため、生産性の高い新車両や新技術の活用が進まない」などの理由から、現在は上記のように審査期間の長期化が問題になっています。

    実際に許可が認められるまではおよそ2~3ヵ月、そこで申請書に不備が見つかった場合、そこからさらに3ヵ月かかり、結果として約半年かかる場合もあるといいます。こうした審査期間の長期化は、急な輸送需要に対応できないだけでなく、円滑な輸送を妨げる要因にもなっているのです。

    そのため、許可が下りるまで待っていると仕事にならない、すべてのルートで許可を得るのが難しいなど、違法とは理解しながら許可無しで運行している事業者も少なくありません。事業者側としては、トレーラーなど特殊車両を納車したら早急に運行させたいでしょうが、ここで違反をしてしまうと厳しい処置だけでなく、社名が公表されるなど社会的な影響も強く受けてしまうため、事業継続に影響を及ぼしかねないのです。

     

    特殊車両通行許可制度と申請方法

    特殊車両とは、車両の構造が特殊な車両、あるいは輸送する貨物が特殊な車両を指します。具体的には、幅・長さ・高さ・総重量のいずれかが一般的制限値を超えたり、橋、高架の道路、トンネル等で総重量または高さが制限値を超えたりする車両のことです。

    近年、車も運搬される貨物も大型化して重量も重くなっています。これらの車両によって道路がこわされる事故が増えたため、道路法第47条の2第1項にてこの制度が定められました。

    道路法に基づく一般的制限値

    2.5m以下
    長さ 12.0m以下
    高さ 高速・指定道路:25.0

    その他の道路:23.8m以下

    総重量 高速・指定道路:25.0t

    その他の道路:20.0t

    軸重 10.0t
    隣接軸重 18t: 隣り合う車軸の軸距が1.8m未満

    19t: 隣り合う車軸の軸距が1.3m未満、かつ隣り合う車軸の軸重が9.5t以下

    20t: 隣り合う車軸の軸距が1.8m以上

    輪荷重 5.0t
    最小回転半径 12.0m

    上記の一般的制限値で一つでも超えているものがあれば、特殊車両通行許可が必要です。また、重さは荷物を積んだ状態での重さですので注意してください。さまざまな形の車両がありますが、一般的には次のような車種が該当するとされています。

    ・車両の構造が特殊な車両
    車両の構造が特殊なため一般的制限値のいずれかが超える車両。たとえば、トラッククレーン等自走式建設機械、トレーラ連結車の特例5車種(バン型、タンク型、幌枠型、コンテナ用、自動車の運搬用)のほか、あおり型、スタンション型、船底型の追加3車種のこと。
    ・貨物が特殊な車両
    分割不可能のため、一般的制限値のいずれかを超える建設機械、大型発電機、電車の車体、電柱などの貨物のこと。

    申請方法

    上記の一般制限値を超える車両で道路を走行するときは、車両の諸元と積載物の内容、通行経路、通行の日時などを所定の書類に記入し、道路管理者に特殊車両通行許可の申請を行います。申請は必ずしも運送業者が行わなくてはならないという決まりはなく、荷主(発注者)が申請することも可能です。申請する場所は国道事務所や地方自治体の道路管理者など、走行する道路によって異なります。申請の際は国道事務所(または河川国道事務所)に問い合わせて確認をしてください。

    申請の手段はインターネット経由のオンライン申請、CD-ROMの申請、手書きでの申請、3つの手段がありますが、個別審査がない場合は許可証発行までの期間が短縮されることや手続きの簡素化を考え、オンライン申請がベストです。

    申請に必要な書類

    申請は次の書類を作成して提出します。

    ・特殊車両通行許可申請書  一部
    ・車両に関する説明書  二部
    ・通行経路表  二部
    ・経路図  二部+申請車両数
    ・自動車検査症の写し  一部
    ・包括申請(※)の場合は車両内訳書  二部+申請車両数

    ※包括申請とは、申請車両台数が2台以上の申請をいいます。ただし、車種、通行経路、積載貨物および通行期間が同じものでなければなりません。片道ごとに二つの申請とする場合は、積車状態(往路)と空車状態(復路)でそれぞれ審査され通行条件が付されます。この場合、両方の許可証を車両に携帯しなければなりません。

    オンライン申請は電子申請のため車両携行書類以外は出力する必要はありませんが、作成内容を確認するときなどを考慮し、すべての申請書類を出力することをオススメします。

    申請時に必要な手数料

    申請時には手数料が必要です。この手数料は、関係する道路管理者への協議等の経費で実費を勘案して決められています。その額は、国の機関の窓口では200円(1経路)、県の窓口では、条令によって多少異なる場合があります。1経路は片道のみですので、往復で2経路、という計算になります。

    たとえば、6つのルートを往復申請する場合、申請経路数は12経路として扱われます。手数料は次のように計算します。

    【申請車両台数が4台のとき】
    4台×(12経路)×200円=9,600円

    審査にかかる期間

    審査は走行する道路や車両によって内容が異なるので、道路情報便覧を基に重量、幅、高さ、走行する道路の状況などについて実施されます。

    標準の処理期間は新規申請及び変更申請の場合が3週間以内、更新申請の場合は2週間以内とされています。しかし前述しましたように、現在は申請が増えているためこの期間内で完了することはほぼありません。

    中にはインターネットで混雑状況が把握できる機関もありますので、全国の国道事務所などの混雑状況を把握して混雑の少ない国道事務所などに申請を行うことが、許可取得への近道になる場合もあるようです。

    許可を取らずに走行すると…重い罰則を受ける

    特殊車両通行許可制度による違反行為

    違反行為には、無許可で運行する、許可を得ていない経路を運行する、許可を受けた限度以上の荷物を積んで運行する、などがあります。違反を繰り返し行うと、行政指導で国道事務所に呼び出されたり、国土交通省のホームページで社名と指導内容が公表されたり、せっかく取得できた特殊車両通行許可の取り消しが行われます。

    また、特殊車両の運行許可がなかったり、許可条件に反して特殊な車両を通行させたりしたドライバー、または道路監理員の命令に違反したドライバーには、罰則が定められています。この罰則は、違反したドライバーだけでなく、事業者にも同じように科されるものです。国土交通省のサイトでは罰則を次のように記されています。

    1. 車両の通行が禁止または制限されている場合、これに違反して通行させた者、許可条件に違反した者は
      6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金(道路法第103条第4項)
    2. 道路管理者または道路監理員の通行の中止などの命令に違反した者
      6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金 (道路法第103条第5項)
    3. 車両の幅、長さ、高さ、重さ、最小回転半径などで制限を超える車両を道路管理者の許可なく通行させた者、または許可条件に違反して通行させた者は
      100万円以下の罰金 (道路法第104条第1項)
    4. 特殊な車両を通行させるとき、許可証を備え付けていなかった者は
      100万円以下の罰金(道路法第104条第2項)
    5. 車両の幅等、個別的に制限されている道路に車両を通行させて、通行の中止、総重量の軽減、徐行などの道路管理者の命令を受けながら、それに違反した者は
      50万円以下の罰金(道路法第105条)
    6. 法人の代表又は法人若しくは人の代理人、使用人その他従業者が、違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人または事業主に対しても同様の罰金を科する(道路法第107条)

    上記6にも記載がありますが、取り締まりを受けたのはドライバーだから事業者側は関係ない、という意見は当然ながら通用しません。罰則条項には両罰規定が設けられているので、特種車両通行許可を受けずに走行すると、ドライバーと事業者側どちらにも罰則規則が適用されてしまうのです。

    違反が続けば、上記のような行政的な罰則だけでなく、事業者は様々なデメリットを受けることになります。それは単なる罰則だけではなく、社会的な信頼性を失うということです。

     

    ドライバーと企業、どちらにも知識と意識づけを

    特殊車両通行許可制度について説明しましたが、許可を取得したら終わりではなく、事業者や運行管理者は日々の運行管理の中でドライバーに対してしっかりとその知識の伝達や指導を行っていく必要があります。万が一、申請したルートをドライバーが認識していなかったら取締の対象になってしまうかもしれませんし、大きな事故につながる可能性も0ではありません。そして事業者や運行管理者はその責任を負わなくてはならないのです。

    より高度な車両管理を行うためには、「SmartDrive Fleet」のような走行データを自動取得できるツールを活用し、申請ルートと実際の走行データをつけあわせて確認やアドバイスをするなどして、日々、ドライバーへ働きかけることが大事です。そうすればドライバーも制度について理解を深めるので、未然にルール違反を防ぐことができます。

    SmartDrive Fleetでは走行データだけでなくドライバーの運転の癖も可視化することができます。ですので、ルール違反を未然に防止するだけでなく、危険運転を防止するための安全運転対策にも役立ちますので、結果として交通事故への処理費用の削減や車両保険料の削減といったプラスの効果も大いに期待することができるのです。ドライバーと事業者、両者の安全と安心、そして企業の成長を考えて、ぜひご検討のうえ、ご活用ください。

    SmartDrive Fleetの資料は、ぜひこちらから資料請求ください。

  • 【業種別】GPS搭載の動態管理システム活用事例

    【業種別】GPS搭載の動態管理システム活用事例

    普段の生活の中では、GPS機能はスマホやタブレットの地図上で簡単に目的地検索ができる非常に便利なものと、いうイメージを持っている方が多いかもしれません。

    しかし、社用車にGPSを取り付けると聞くと、「会社から逐一、行動を監視されているみたいでいやだなあ」というネガティブな意見が多く聞こえてきます。実際には“会社だけ”にメリットがあるのではなく、スタッフや取引先のお客さんなどにもたくさんのメリットがあるのです。

    この記事では、業種ごとにどんなメリットや活用方法があるのか、事例を交えながらご紹介します。

     

    無数の使い方ができるのが、GPS動態管理の魅力!

    大きくまとめると、GPS動態管理では次のようなデータが取得できます。

    • 社用車が今、どこを移動しているのか(位置情報の取得)
    • 社用車がどのようなルートを走ったのか(運行ルートの取得)
    • 社用車がどういう運転をして目的地まで行ったのか(安全運転診断)

    走行時間やルート、荷待ち時間がデータで取得できれば、日報作成や勤怠管理が簡単に行えるのでドライバーの操作負荷が軽減されます。

    また、通行実績のある路線情報や道路交通情報を用いれば、迂回路や通行止めなどの通行規制情報を地図上に可視化することも可能です。運行管理者は、この情報をもとに適切な運行判断と指示を行えるので、ドライバーは危険箇所を事前に理解し回避することができるのです。

    ただ、GPSのメリットはそれだけではありません。

    昨今、企業だけでなく、国全体の問題として働き方改革への取り組みが提唱されています。国が目指すのは、少子高齢化が進む中でも、「50年後も人口1億人を維持し、職場・家庭・地域で誰しもが活躍できる社会」。

    具体的には、長時間労働を減らすための労働環境の改善や業務の効率化による労働生産性向上が掲げられていますが、働き方改革に取り組んでいてもいまいち効果が得られていないという企業が多いようです。

    業務の効率化には、一方的にルールを決めて実行するのではなく、まず現状を理解し、改善策を考えて実行に移す、を繰り返していかなくてはなりません。そこにGPSの動態管理があれば行動や状況が見える化し、データとして蓄積していくことで、業務改善におけるPDCAがまわせるようになります。

    つまり、効果のある取り組みと改善が行えるようになるということです。

    ある企業では、実際にGPSで取得したデータをエビデンスに、個々の裁量に任せた効率的な働き方を導入し、プライベートの時間を充実させることを推奨しています。結果的に残業時間を短縮できたスタッフには、収入を減らすのではなくスマートワーク手当を支給しているといいます。これは、働き方改革の取り組みに対する一つの成功事例と言えるでしょう。

    また、日本は地震に大雨に台風と、非常に自然災害が多い国です。2018年も大阪北部の震災、九州や中国地方での歴史的な大豪雨、今世紀最強とも呼ばれた台風21号の上陸、そして北海道の大地震と、立て続けに大きな災害が起きています。テレビでも大きなトラックが転倒したり、家の瓦や店の看板が飛んでいったり、驚くような光景を見た方も少なくはないではず。こうした自然災害は偶発的に起こるため、場合によっては運行中のトラックやバス、営業車が就業中に被害に遭うことも想定できるでしょう。

    そうした時でも、GPSが搭載されていればすぐに位置情報や安否確認が取得でき、災害時の対応を迅速に行うことができます。つまり、ドライバーやスタッフの安全を守るためのツールとして力を発揮してくれるのが、GPSの役割でもあるのです。

     

    業界別で見るGPS動態管理の活用事例

    実際、各業界ではどのように活用されているのでしょうか。実際に利用している事業者からの声をもとに、業種ごとに活用事例をご紹介します。

    運送業の活用事例

    物流を支えている運送業。近年はインターネットの普及によってネット通販の利用者が大幅に増加し、配送業の需要は右肩上がりになっています。しかしその煽りを受けて、配達と再配達が大幅に増加し運送業界全体に長時間労働が蔓延しています。

    さらに、ドライバーの高齢化や人手不足など、運送業の働き方改革派社会問題にまで発展。そんな運送業界では、主に労働環境の改善や業務の効率化、ドライバーの安全運転を目的として導入されているケースが多いようです。

    ・「いつ・どこに・どんな状況であるか」が即時にわかるため、納品先のお客様からいつ頃荷物が到着できそうか問い合わせをもらった時にもすばやく回答が返せるようになった。導入前は「確認します」という曖昧な回答と連絡のやりとりの多さで時間がかかっていたが、到着目処をしっかり伝えることができるので信頼性を担保できている。

    ・悪天候や渋滞状況、工事による通行止めなどの迂回状況が管理画面上で確認できるから、本部から回避策や最善の方法をドライバーに指示し、安全に到着するまで支援できる。自然災害は予期せずして起きるものだが、ドライバーの位置情報がわかれば、その時々で的確な指示出しができるし、場合によっては近くのスタッフが助けに向かえることも。

    ・毎日配送ルートの作成に時間を割いていたが、走行経路が記録されるので無駄な走行を把握し、最適なルートを割り出せるようになった。自動化されることでルートの効率化によって生産性も向上し、結果的には労働時間を短縮することに繋がっている。

    ・リアルタイムで運行中の速度超過や経路外の走行を把握できるので、すぐに注意して事故を未然に防いだ。

    ・「走行データが可視化される」ことがドライバーの気を引き締めている。急いでいたり、苦手なルートがあったりして危険な運転挙動が見られたら、ルートの見直しやドライバーへの安全運転指導など、的確な改善策を考えることも。GPS搭載の動態管理は、事故の予防対策ツールとにもなっている。

    ・事務的な作業も多いドライバーにとって、一日の仕事終わりに手書きで日報を作成するのはなかなか骨の折れる作業。自動で作成できる運転日報は、義務化された荷待ち時間や休憩時間の記録も行えるため、細かな労務時間の管理ができるようになった。ドライバーの疲労感や健康状態も見えてくるので、業務配分や配送ルートの見直しをしている。

    ・空いているトラックと荷物のマッチングがすぐに行えるので、単純に業務効率が上がった。また、無駄な配車がなくなるのでコストの削減にもつながっている。

    建設業の活用事例

    建設現場は資材の搬入のため、資材を積んだトラックがいくつも運行しています。時間単位で仕事をしているので、到着が遅れてしまうと作業がとまってしまうことに…。そのため、リアルタイムでの車両管理が非常に重要になってくるのです。

    ・建設現場へは資材をたくさん積んだダンプや大型トラックが到着するが、基本的に走行するのは一般道路。そのため、安全面には十分気を遣う。工事中で道が狭くなっているなど、走行に危険な箇所がわかれば即時に注意を促せるので、近隣の人やドライバーの安全を守ることができる。

    ・資材や建材の到着時間が気になる場合も、車両の位置がわかるので到着予定時刻が把握できるので効率よく作業が行える。

    ・トラックが現場に近づくと、誘導係が準備しなくてはならないが、位置情報がわかれば無駄な時間を作ることなく作業ができる。

    ・広い施工範囲でも、重機や資材を積んだトラックの位置がわかると連絡がスムーズ。適切な配車が行える。

     

    介護業界の活用事例

    高齢化が進む中、在宅医療やオンライン診療を実施している医療機関、在宅介護の利用者も増えつつあります。介護の需要は増加しているものの、介護報酬のマイナス改定などの影響を受けて事業者の経営の悪化や倒産が相次ぎ、介護施設や事業者の不正請求や虚偽報告が後を絶ちません。そんな中、少ない人数でも医療のケアが行えるよう、介護や医療現場で動態管理が取り入れられています。

    ・車両/スタッフの位置を地図上でリアルタイムに把握できるので、業務の効率化と適切なスタッフの配置が可能になった。

    ・患者さんや要介護者から緊急の問い合わせがあったときも、一番近くにいる車両とスタッフがわかるので、即時、現地へと向かわせることができている。緊急時は特に助かっている。

    ・介護スタッフがスケジュール通りに巡回しているかをリアルタイムで確認している。そのため、もし、なんらかの事情で遅延が発生しても、別のスタッフとスケジュールを交代するなど臨機応変な対応ができるので、患者さんから心配されることがなくなった。

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    卸売業をはじめとする営業車両の活用事例

    MR(医療情報担当者)やOA機器代理店などの営業スタッフには、業務の中で車両での移動がほとんど、という方も少なくありません。車を運転する時間が長くなれば長いほど事故へのリスクも高まりますし、安全運転を周知させたい企業も多いのではないでしょうか。

    しかし、本社と離れて業務を遂行しているので、スタッフがどういうルートでどのようなステータスかを把握するのは簡単なことではなかったりします。

    GPS動態管理であれば、リアルタイムでの位置情報からステータスの詳細、また、業務情報として訪問先の一覧を表示したり、訪問先を地図上にマッピングしたりすることもできるのです。

    ・走行ルートと行動履歴が明確になるため、業務の効率化ができるようになった。また、これによってスタッフ一人ひとりの正当な評価も行えるように。

    ・訪問エリアの割り付けや配送状況、日報や運行情報の出力などの業務をまとめて自動で行うことができるので、事務作業の時間が減った。その分、生産性も向上している。

    ・GPS動態管理から急発進、急停止などの危険運転が取得した時は、アラートを出して注意喚起させるようにしている。走行距離が長かったり、危険運転発生地点には表示をさせたりなどして、車両とドライバーの安全走行を支援している。

    ・運行データが残るので、一人ひとりに的確な安全運転教育ができ、事故率が下がった。

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    GPSで車両管理から安全運転までをオールインワンで解決

    GPSで取得できるデータを活用した社用車の車両管理システムや動態管理システムは様々な会社から提供されています。

    弊社、株式会社スマートドライブが提供している「SmartDrive Fleet」もその1つです。GPSリアルタイム動態管理を含め、ドライバーの勤怠管理や運転日報の自動作成、ドライバーごとの安全運転診断スコアリングなど、安全運転や事故防止につながる多くの機能を搭載しています。

    先日、運送業様向けに「乗務記録機能」をリリースしましたが、今後も新機能を随時アップデートしていく予定です。大掛かりな車載器の購入や複雑で費用のかかる取り付け工事は一切ありません。手のひらサイズのデバイスを車に装着していただくだけで利用を開始できる手軽さもオススメポイントです。

    営業スタッフや配送ドライバーの運転や行動を可視化・把握したいという事業者はもちろん、社用車をより効率的に管理したり、事故を削減して修理代や保険料を少しでも抑えたいというニーズがある場合は、ぜひこちらから資料請求くださいませ。

    実際に効果を検証いただくことで、導入への不安を解消できればと思います。

  • そもそも安全運転ってどんな運転?安全運転で得する社会へ

    そもそも安全運転ってどんな運転?安全運転で得する社会へ

    本記事は2017年1月25日に投稿した記事内容に加筆・修正を行い再編集しています。

    あなたは普段運転をするときに、どんなことを心がけていますか?
    普段からスピードも出しすぎずブレーキも優しくかけている、今まで無事故無違反だなど、人それぞれ「安全運転」の意識に対して多少の違いはあることでしょう。

    誰もが心がけてはいるものの、気がつくと自分の運転が少し雑になっている…なんてことも。連日、交通事故は大なり小なり常にどこかで発生しています。私たちはどんなことに気をつけるべきなのでしょうか?今回は真の安全運転とは何かに迫っていきます。

    (さらに…)